nonoc 新章開幕を告げるニューシングルは佐藤純一(fhána)作編曲「ドアの向こう」:Artist Pick Up
音楽ディストリビューションサービス・sprayerを利用している注目のアーティストをピックアップ。今回は、10月18日にニューシングル「ドアの向こう」をリリースしたシンガー・nonoc(ノノック)をご紹介!
デビュー5周年を迎え新天地へ
「日本一小さな市」として知られる北海道歌志内市出身のnonocは、高校在学中の2018年、楽曲投稿アプリへの投稿がきっかけで映画『Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow』のイメージソングおよび主題歌のボーカルに抜擢。鮮烈なデビューを果たす。
以来、『リゼロ』関連作のみならず、『彼方のアストラ』『スパイ教室』など話題のアニメ主題歌やCMソングを担当。2022年10月には初のワンマンライブを敢行するなど、活動の幅を広げてきた。
そんな彼女は、今年2月にNEW WORLD LINE株式会社への事務所移籍を発表。生まれ育った北海道から東京へと拠点を移し、デビュー5周年を迎え新たなスタートを切った。
ニューシングル「ドアの向こう」は新境地のポップナンバー
今回リリースされた「ドアの向こう」は、移籍後初のオリジナル楽曲。作詞はnonoc自身が担当。作編曲は、nonocが所属するNEW WORLD LINEの代表にして、アニソンシーンを軸にジャンルや国境を越えて支持を集める3人組バンド・fhánaのリーダーである佐藤純一が手がけた。
これまでシリアスでアンニュイなイメージが強かったnonocだが、本作は再生した瞬間に足取りが軽くなるような、新境地のポップチューンだ。しかし、ただ耳馴染みが良いだけの楽曲にとどまらないのが佐藤節といったところだろうか。意表を突いた楽曲展開や転調に、思わず歩みを止めて聴き入ってしまう。
須藤優(Ba. / XIIX)、中西(Gt. / HoneyWorks)、星銀之丞(Syn.)といった精鋭メンバーは、穏やかな調和を図りつつも要所で主張するため、繰り返し再生する度に「こんなところにも旨味が!」と驚かされる。その感覚は、毎日が発見に満ちた新生活の高揚によく似ている。そんな日々を、喜びも困難も合わせて丸ごと楽しんでやろう。nonocの伸びやかな歌声と言葉には、そんな意志が滲んでいるようだ。
なお、本作はNEW WORLD LINEが新たに設立したプライベートレーベルからの第一弾リリース。同レーベルはタイアップの制約から解き放たれた自由なアウトプットの場を目指すとのことなので、今後もnonocの新たな一面を楽しむことができそうだ。
そしてnonocは、11月30日に東京・代官山にてワンマンライブ『nonoc 5th Anniversary SPECIAL LIVE "N"ew Phase』を開催。新たなフェーズへと進む彼女のステージをお見逃しなく。
Text:サイトウマサヒロ(@masasa1to)
Edit:sprayer note編集部