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オーガニックなHyperpopで芽吹くイマジネーション (not)Acht:Artist Pick Up

音楽ディストリビューションサービス・sprayerを利用している注目のアーティストをピックアップ。今回は(not)Acht(ナハト)をご紹介!

ベールに包まれたアーティストがデビュー

7月24日、(not)Acht(ナハト)が初音源となるシングル「PATIPATI」を配信開始した。今年1月にXにて密かに産声を上げた(not)Achtは、現時点では性別・年齢・活動拠点などほぼ一切の情報がベールに包まれている(ソロアーティストなのか、ユニットなのかすら定かではない)。

ダンスボーカルグループ・MADKIDのラッパー&ダンサーであり作詞作曲やトラックメイクでもグループを支えるLINが楽曲制作をサポートしていること、ストリートテイストなグラフィティ・タイポグラフィで支持を集めるゆうたONEがロゴデザインを手がけていることから、かねてより音楽シーンとの繋がりを持ってはいたようだ。


有機的Hyperpop「PATIPATI」で芽吹いたイマジネーション

セルフライナーノーツによれば「僕がみた世界の、泡のような曲」だという「PATIPATI」は、多彩な電子音が曲名通りパチパチと弾けるようにきらめくハイパーポップチューン。そこはかとないアンビエンスを湛えた音使いは、Porter Robinson『Nurture』にも通ずるオーガニックな質感で、見渡す限りの草原や穏やかな水流をデスクトップに顕現させる。そのトラックの上を自在に泳ぐボーカルは、ボイスチェンジャーやエディットを駆使することで、肉体的制約から解き放たれ響く。

この世界のどこでもなく、しかし誰の頭の中にもある幻想郷を、時に跳ね回り、時に駆け巡る4分間。自由なイマジネーションとコンポーザーとしての確かな資質を凝縮した本楽曲で、(not)Achtのポテンシャルは十二分に感じられるはずだ。また、同シングルには「PATIPATI」のスピードアップバージョンも収録されており、SNS世代のヒットメイカーとしての目線も鋭い。

今後どのような活動が展開されるのか、まだ未知数の(not)Acht。次なる一手に期待が高まる。


Text:サイトウマサヒロ(@masasa1to
Edit:sprayer note編集部


Profile:(not)Acht

Acht is not Acht

▼X(Twitter)
https://twitter.com/@AchtIsNotAcht

▼Instagram
https://www.instagram.com/achtisnotacht

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