オムライスとラジ活
やや疲れ気味だけど、夕ご飯に子どもからのリクエストでオムライスっぽいのもを作った。
「ああ、本当は期待されていたのはこんなオムライスだったに違いない。」そう思いながら完成したオムライス。
あのとき作ったオムライスは、若干ベクトルがおかしな方向に向いてるラジ活のはじまりだった。
今日の午後に子どもをつれて皮膚科に行ってきた。
運良くそんなに混んでなかったけど、それなりに疲れた。
疲れたけど、やらないといけないことがある。
そう、夕ご飯の支度である。
幸い、前日に子どもから「オムライスが食べたい。巻いてなくていいから。卵をぐるぐるして乗っけただけのでいいから。オムライスっぽいやつ。」とリクエストをもらっていたので、メニュー決めという第一関門はクリアしていた。
あとはどう作るかだ。
炊飯器には朝炊いたご飯が残ってるし、冷凍のミックスベジタブル、ハム、卵がある。
出来るだけ洗いものを少なくしよう。
ミックスベジタブルをレンチンで解凍して、塩コショウ振り、それをご飯が入ってる炊飯器に投入。
さらに、ケチャップとバター、キッチンバサミで1センチ角にカットした、スライスハムを加えて再加熱しケチャップライスは完成。
あとは、卵を溶いて、ジャーっとフライパンにあけて、スクランブルエッグを作る。
これをケチャップライスに乗っければ完成だ。
ブロッコリーを横に添えたら彩りも良い感じである。
作ってる最中に、ふと今年の春先の出来事が頭をよぎった。
私がよく聞くラジオ局、AIR-G’(FM北海道の愛称)に、「Be My Radio」(#ビーラジ)という番組がある。
https://x.com/airg_bemyradio?s=21&t=vMok02RlBG00PJme67aihQ
そこにはリスナー参加型のコーナーが二つある。
一つ目は、「逆電リク」。
番組から電話がかかってきて、リスナー自身がリクエストした曲名とアーティストを紹介して、その曲をかけてもらうというコーナーだ。
二つ目は、「Go! Go! Let's Go!」。
リスナーはパーソナリティに背中を押してもらいたいことをメッセージで送り、採用された場合、番組から電話がかかってきて、直接電話のやり取りをして背中を押してもらえるという、コーナーだ。
その日も、ラジオを聞きながら何か作業をしていた。いつもの呼び込み「リクエストお待ちしてます。」の後に、「ちょっとしたことでもいいんです。今すぐLet'sGo!のコーナーのメッセージを送ってください。」という言葉が添えられていた。
その日も、用事をあれこれと済ませて、なんだか疲れていた。
でも、夕ご飯は用意しないといけない。
せっかくだからメッセージでも送ってみるか。と実に軽い気持ちでメールを送った。
このコーナーは番組の名物コーナーでもあり、パーソナリティのお2人が、リスナーさんとやり取りしてるうちに、なんだかんだと面白ろエピソードを引き出してしまう、恐ろしくも聞いてる分にはただただ楽しいコーナーである。
応募したものの、まあ、かかってはこないだろうと、かなり油断していた。
しかし数分後、スマホに見知らぬ番号から着信が。
まさか!
自分でメッセージ送っておいて「まさか!」もないのだろうが、とにかく電話がかかってきた。
電話を取ると、パーソナリティのお二人のいつもの声、「Be My Radioです!ラジオネーム を教えてください。」
もう、心の中では「ぎゃー!」と叫ぶしかなかった。
でも、ここまできたら仕方ない。腹を括ろう。
自らのラジオネームを名乗り、背中を押して欲しいことである「夕ご飯を作るのが億劫なので、背中を押して欲しい。」という、本当に些細な、でも私の今の率直な悩みを伝えた。
正直、「じゃあ、夕ご飯を作れるよう、背中を押します。レッツゴー!」ぐらいで終わると思っていた。だって言ったって夕ご飯だもの。広げようないじゃない。
そのときの、パーソナリティのAさんとBさん(以下、Aさん、Bさん)、そして私とのやり取りは、おおむねこんな感じだった。
(♫〜番組のコーナーのBGMが流れている。)
Aさん:背中を押して欲しいことを教えてください。
私:今日は疲れてて、夕ご飯をあんまり作りたくないので、簡単な炊飯器で作れるオムライスにしようと思います。ツナ缶やミックスベジタブルを使って。
Bさん:そっか、毎日大変ですよね。
私:はい。そうなんですよね。
……
……(いくつかのやり取り)
Aさん:じゃ、背中を押します。今日、これから、オムライスを作れますよう、そして、それを写真をアップするよう背中を押します。レッツゴー!
(BGMのボリュームUP ♫〜)
私:えっ??
Bさん:いや、疲れてらっしゃるみたいだから、そんなにしなくていいんですよ…。
(慮ってくれるBさん)
私:あ、はい…、がんばります…。
(テンパってるが、とりあえず、頑張る宣言をしてしまう私)
そして、コーナー終了。
電話を切った。
最後の方はあんまりよく覚えてない。
どーすんのこれ…。
楽したい、早く済ませてたい、でもやる気が出ないから、あわよくば、好きなラジオパーソナリティーに励ましてもらいたいと思っていただけなのに。
でも、ここで人を驚かしたい、笑かしたいという気持ちに火が付いた。
予想の斜め上をいってやろう。
そして、笑いを取ってやろう。
きっと出来るはずだ。
なんの根拠もないけど、そんなふうに思った。
そう考えたら、もう止まらなかった。
できる範囲で考えたら、きっと盛り付けだ。
おそらく、パーソナリティーAさんは、どーんとケケチャップライスにのったスクランブルエッグとやや乱れたゆるゆるケチャップ文字を想像しているはず。(上に写真で示した「オムライスっぽいもの」)
だとするなら、逆にきっちり薄焼きたまごを焼いてごはんを包み、文字もパッキリクッキリさせてみよう。
誰も何も期待してないのに、急に頭をフル回転させる自分。
もはや、さっきまでの疲労はどこに行ったのだろう。人間、結局、モチベーション次第ということなのだろうか。
かくして、できたオムライスはこんな感じでした。
うん。自分でも満足がいく仕上がり。
そして、意気揚々とTwitter(当時)に番組のハッシュタグを付けてアップ。
完全に自己満足の世界である。
幸い、優しい番組リスナーさんの何人かは「いいね」を押してくださいました。
おそまきながら、お礼申し上げます。
あのときは、本当にありがとうございました。
こうして、私のよくわからない方向を向いている推し活であるラジ活が始まったのである。
そして、現在も「パーソナリティの方やリスナーさんが笑ってくれるような、なんかいいネタないかな。」などと考える日々である。
その他のラジ活については、また別の機会に。