「疾走」写真を組む332
そもそも組写真って?
組写真とは、何枚かの写真を組み合わせることです。組むことでドラマを表現するものであって、一枚のなかにドラマを詰め込む単写真とは撮り方も違ってきます。テキストをつけないとストーリーと呼べるほど複雑な状況を説明しづらいですが、写真を組むことで状況の「流れ」は創れます。
作例を御覧ください
私なりの流儀ですけれども、紙媒体になぞらえ、横長の一段分を本の左右見開き2頁に見立てたうえで、マンガの様なコマ割をします。横書きの本をめくる感覚で左上から右下へ順番に御覧ください。
*画像をクリックすると大きくなります。
昔のカメラでセルフポートレート
往年の名機と呼ばれるフイルムカメラで、セルフポートレートを撮る女性写真家という設定で撮りました。
デジタルとは違って、現像しなければ撮影の成果がワカラナイのがコワイところですが、セルフポートレートは出来なくも無いと言ったところです。当然ながらリモコンは使えませんが、セルフタイマーで撮れます。
ピントは「置きピン」と言って、あらかじめ所定の位置に合わせておき、若干はズレても大丈夫なくらい絞って撮ります。
本作に登場したカメラのセルフタイマーは最大10秒なのでカメラ位置から遠くに立とうとすると猛ダッシュが必要です。広い公園とはいえ、やたらと走り回るのはよくないので、本業が役者であるあおいさんに、あたかも疾走しているかのような演技をしてもらいました。