オールドレンズ演習
それでも愛しいPANCOLAR50mmf1.8
おおむかし、ベッサフレックスにつけて使っていた旧東独ペンタコン人民公社が製造した「標準レンズ」を、たまにPENTAX K-1につけて撮っていますけれど、アダプタのせいなのか、無限遠が出ません。
しかし、ちょっと絞れば、案外マトモに写ります。
色のくすみはオールドレンズの味わいだと思って補正せずに使いますが、けっこう気に入ってます。
また、片ボケしたりもします。無限遠で画面全体にピントが来なかったらオカシイ場面で、全体ピンボケなんだけど右側は少しマシです。手前の船にピントが来ているのは、多少なりとも近いからなのでしょう。
近ければピントはバッチリ来ます。
むかしとった杵柄とやらで、若い頃にはオートフォーカス(AF)なんてのはございませんでしたから、動くものを追尾してピントを合わせることだって手動で出来ます。
無限遠が出ないのは、私が耄碌したわけじゃなくて、アダプタのせいだとわかりました。まあ、絞れば使えるし、遠景を絞り開放で撮りたくなる様な場面は滅多にないでしょうから、ヨシとしましょう。
使いようを考えて
手前にある物にピントを置いて背景をぼかすという、アタリマエの撮り方ならば普通に出来ます。色がくすむのはオールドレンズの味わいだと思っておけば、よろしいでしょう。
ただ、写りがマトモすぎても面白くないんですね。
周辺光量が落ちて四隅が少し暗いとか、それくらいの不具合なら、むしろあった方が良いとさえ思います。すると、背景は明るい方が良いでしょう。
こういうフイルムっぽい絵柄が撮れるので、きちんと使いようを考えたら頼もしい撮影機材になると思ってます。
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