「解像」 写真を組む216
そもそも組写真って?
組写真とは、何枚かの写真を組み合わせることです。組むことでドラマを表現するものであって、一枚のなかにドラマを詰め込む単写真とは撮り方も違ってきます。テキストをつけないとストーリーと呼べるほど複雑な状況を説明しづらいですが、写真を組むことで状況の「流れ」は創れます。
作例を御覧ください
私なりの流儀ですけれども、紙媒体になぞらえ、横長の一段分を本の左右見開き2頁に見立てたうえで、マンガの様なコマ割をします。横書きの本をめくる感覚で左上から右下へ順番に御覧ください。
*画像をクリックすると大きくなります。
絞って撮ります
写真を撮るとき、真っ先に考えることは「どれだけ絞れるか」です。要は背景まで解像させるということであり、人物の撮影でも画になる背景を探すことが大事なので、しょっちゅうキョロキョロしています。合間の休憩中に被写体さんと雑談するときも、相手の顔を見ずに良い背景を探していたり。そっぽを向いて会話するのは失礼なことですし、そんな私と合わない被写体さんもいますが、この被写体さんとは相性がよく、また、こちらが想定した以上のポーズや表情を返してくる逸材でした。オトナっぽくて、未成年には見えなかったけれど撮影当時は高校生だったと記憶しています。
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