マイクロフォーサーズとて、こういう芸当が出来るわ
マイクロフォーサーズは寄れるのです
マイクロフォーサーズは構造的に寄れるレンズを作りやすいです。ただし寄ることでピントは紙より薄くなります。カラコンにはバッチリとピントが合っても、上の睫の先っぽはピンボケです。
マイクロフォーサーズがボケにくいなんて、大嘘です。
まずは論より証拠ということで、こんな写真を御覧いただきました。
モデルは、たかはしまいさんです。
ボケ味は後ろだけじゃない
ボケにくいレンズしかなくて、それでもボケを作りたい場合は、前ボケをつくるのも有効です。どんなレンズでも、最短撮影距離の手前にあるモノはボケて写ります。
ボケボケにする意味ありますか?
モデル以外をピンボケにするのは「そこだけ見てください」という意図を感じます。私は背景を殺さない主義なので、背景を活かせる場合はピントを深くして撮ります。ゴチャゴチャうるさいものをピンボケにしてしまうのは背景を整理して構図を考えるより何倍も楽チンですけれど、そこに逃げ込むばかりでは表現の幅が狭くなりますね。
ゴチャゴチャと理屈を並べるよりも
写真は、どんなコトバを添えるより、写真それ自体がどうなのかですよ。良い写真は、どんな機材を使っていたとしても良い写真です。ダメな写真は高級機材を使っていたとしてもダメな写真です。
たとえば、篠山紀信に「写ルンです」を持たせて、私がハッセルブラッド500C/Mを持っていたとしても、写真勝負で勝てる気がしません。
だから「マイクロフォーサーズがボケない」と、使ってもいない人たちがアレコレと腐すのを聞いていると、笑止千万と思ってしまいますヨ。