イルミネーションの品格
商店とも住宅街とも離れて
毎年、歳末になると都内各所でイルミネーションが催されます。六本木や丸の内でも開催されますが、最も賑わうのは明治神宮の表参道でしょうね。その近くにある代々木公園の一画でも開催されますが、コチラの方が集まる人が少なめでオススメです。
会場となる代々木公園B地区は商店街とも住宅街とも離れていて、平素は人々が通過するばかりの通路です。いくら人が集まろうとも、近隣に迷惑は及びません。近隣に飲食店は無いけれど、テントで仮設した出店が並ぶので飲み物や食べ物に不自由しません。
それに対して表参道は、表通りから路地に入れば住宅街です。また、高級ブランドの看板が並ぶ表通りでも、人を集めたからといって売り上げに影響するとも思えません。店の入り口に黒服を立たせ、冷やかし客を入りづらくさせているような超高級店は、イルミネーションを見に来る人たちと客層が異なるだろうと思います。また、飲食店のキャパシティも多くはないので、イルミネーションを見に来た人たちの大半は、渋谷か新宿に流れて行って、レストランや喫茶店を利用するでしょう。まったく表参道近辺の住民や店にとって利益は無く、ただ迷惑だけがかかります。
青の洞窟の方が、表参道よりも、催事としての品格があって良いですね。