「方向」 写真を組む011
そもそも組写真って?
組写真とは、何枚かの写真を組み合わせることです。組むことでドラマを表現するものであって、一枚のなかにドラマを詰め込む単写真とは撮り方も違ってきます。テキストをつけないとストーリーと呼べるほど複雑な状況を説明しづらいですが、写真を組むことで状況の「流れ」は創れます。
写真には「向き」がある
ある写真のなかに写っているメインの被写体が、どちらを向いているかは写真を組む場合には重要です。同じ向きばかり何枚も続くと見飽きてしまうからです。
組写真は最後の一枚でオチをつけるまでが「作品」なので、途中で飽きてオチまで見て貰えないとなると、組む意味がありませんからね。右向きのと左向きのを交互にしなきゃイケナイとまでは申しませんが、同じ向きが三枚続くと飽きられてしまいそうです。
さて、五枚組の作例を御覧ください。
ロウバイが咲く小径
向きが変われば、さらに良い
見る人を飽きさせないために、私は「類似カットを並べない」ことが肝心だと考えています。アップを複数枚入れるならロウバイの種類を変えたり、向きを変えたりして、見る人に「違う写真を見た」と思わせたいからです。
変化をつけるのは、「ヒキ(遠景)」、と「そこそこアップ」と、さらに「どアップ」を入れても良いですが、並んだ前後の写真の向きが違っているならば、なおのこと良いと思います。
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