中判カメラ・ロクロク物語 その3
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スナップを撮るカメラじゃないけれど
この記事はシリーズ物なので、よかったら「中判カメラ・ロクロク物語」別記事も御覧ください。
かつて中判カメラのなかでは小型軽量だったハッセルブラッド500C/Mを使っていましたが、それにしたってスナップを撮るカメラじゃありません。スナップは早撮りとも言うくらいで、取り回しが良いコンパクトなカメラで撮るのが適しています。しかし、物好きにも私は中判でスナップを撮ったりしていました。
大元のポジフイルムが行方不明で、スキャンしたデータも小サイズの画像しかなかったので、ちょっと小さめなのは御容赦ください。
被写体さんは、典型的な「黙って居ればモテる」タイプの女優さんです。本業の傍ら撮影会モデルもやっていて、整った顔立ちだから、さぞや人気があるだろうと思いきや、ときに凶暴な暴れ方をするせいで常連参加者からは敬遠されておりました。
あるとき、撮影会で小石を投げる真似をし、その動作を参加者に撮らせていたのですが、私のレンズにカチッと嫌な音が響きました。真似じゃなくて本当に小さい石つぶてを投げていたのです。私はレンズに保護フィルターをつけていたので本体は無事でしたが、素通しのフィルターが割れました。
まあ、とにかくジッとしていられない人でした。木に登るのは序の口で、あらゆる予測不能な動き方をするので、面白い被写体ではあるけれど、敬遠したくなる気持ちもよくわかります。
そういう人なので、動きの激しい被写体を撮る練習には適していました。だからこそ、敢えてロクロクを引っ張り出してきたのです。まあまあ動きに追随して、どうにかピント合わせが間に合っていますが、いま同じ事をして見せろといわれても老眼になってしまったので無理です。オートフォーカスしてくれるカメラじゃないとなぁ。
おわりに
この記事は実質無料です。わざわざお買い求めくださらないで大丈夫ですけれども、投げ銭として買ってくださると嬉しいです。
追記
現在、ロクロクの中判カメラを主人公に据えた、フォトストーリーを制作しております。先日、予告編を公開しましたので是非御一覧のほどを。
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