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「立冬」 写真を組む311

そもそも組写真って?

 組写真とは、何枚かの写真を組み合わせることです。組むことでドラマを表現するものであって、一枚のなかにドラマを詰め込む単写真とは撮り方も違ってきます。テキストをつけないとストーリーと呼べるほど複雑な状況を説明しづらいですが、写真を組むことで状況の「流れ」は創れます。

作例を御覧ください

 私なりの流儀ですけれども、紙媒体になぞらえ、横長の一段分を本の左右見開き2頁に見立てたうえで、マンガの様なコマ割をします。横書きの本をめくる感覚で左上から右下へ順番に御覧ください。

*画像をクリックすると大きくなります。

2004年11月撮影

中判フイルムで撮りました

 思えば2000年頃、逸早くデジタルカメラを使い始めた私が、急速に衰退を始めたフイルムに未練が残り、フイルム全盛期の余韻が残るうちに亡父から受け継いだロクロクで撮っていたのが、2004年頃のことでした。

 背景を半ボケにすると人物が浮かび上がるように撮れるのは、中判でこそ味わえる描写です。ただピントを薄くすれば良いというものではなく、その再現はフルサイズ機でも困難です。

 愛用していたアスティアというフイルムが廃番になってから、中判で撮る機会はメッキリ減って、何年かに一度になっちゃいました。

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