「旧友」 写真を組む365
そもそも組写真って?
組写真とは、何枚かの写真を組み合わせることです。組むことでドラマを表現するものであって、一枚のなかにドラマを詰め込む単写真とは撮り方も違ってきます。テキストをつけないとストーリーと呼べるほど複雑な状況を説明しづらいですが、写真を組むことで状況の「流れ」は創れます。
作例を御覧ください
私なりの流儀ですけれども、紙媒体になぞらえ、横長の一段分を本の左右見開き2頁に見立てたうえで、マンガの様なコマ割をします。横書きの本をめくる感覚で左上から右下へ順番に御覧ください。
*画像をクリックすると大きくなります。
いまはなき
この世界がコロナ禍を迎える少し前に撮りました。日本有数のスター猫、城ヶ島の灯台守だったミルクティーと知り合って半年目くらいです。とても人慣れしたヤツでした。
城ヶ島灯台の周辺は観光地なので、コロナ禍の影響は深刻なものでした。観光旅行が軒並み自粛となり、休館した城ヶ島京急ホテルは営業再開せずに廃止されました。
道行く人々の大半がマスクを着け、ことある毎に手を洗い、そのおかげでインフルエンザが流行しなくなるほどの対策がとられましたが、そのうえで現在なおコロナの影響を払拭するには至りません。また、一時期に比べれば人々のマスク着用や手洗い励行が緩んできたせいか、再びインフルエンザが猛威を奮うようになりました。
そんな具合に、うつろう世の中を、まだまだ私は見続けていきたいです。
来年もよろしくお願いいたします
写真を組むシリーズは、これにて終了です。来年は、ポートレート以外も積極的に撮って、組写真にするつもりでおります。たぬき写真工房を来年もよろしくお願いいたします。