日本有数のスター猫 その1
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地上波テレビに何度も出演
野生動物の撮影で世界的に著名な岩合光昭さんは、『岩合光昭の世界ネコ歩き』という猫に関する冠番組を持っています。その人気番組に何度も出演した日本有数のスター猫がいます。そうやって脚光を浴びる前から御近所の皆様に「ミルクティー」という名で呼ばれ、地域に馴染んでいました。
城ヶ島で、私はその猫と出くわしました。いずれも初老男性ということで馬が合って、すぐに親しくなりました。
ただし、相手は決まったネグラを持たない身ですから固定電話はないし、携帯の番号もメールアドレスも教えてくれません。私の家から二時間以上もかけて出向いて行って、遭えるかどうかは運次第でした。
ホームグラウンドは灯台
いわゆる地域猫でして、その行動範囲は広いのですが、近所のお店などに聞いたところでは、灯台で観光客を待っていることが多いようです。灯台にいなければ、海岸の岩場まで出掛けているのでしょう。猫好きなニンゲンを見分けることが出来るらしく、自分に関心を示して近づいてくるヒトたちに物怖じせずに応対します。
しかし、観光協会と委託契約を結んでいるわけではなく、観光客に愛想を振りまくのは無償のボランティアとしてです。きちんと契約書を交わしてもいないので、観光客の来訪中に居眠りをしても咎めることは出来ません。
無人にして有猫灯台
いまは全国の灯台すべてが無人化されています。当初は石油ランプだった光源も電球に変わり、さらにLEDに替えられた灯台もあります。点灯、消灯いずれも自動化され、人を常駐させる必要がありません。
城ヶ島灯台もまた無人化されていますが、ここにはごく最近まで灯台守がいました。灯台守とは地域猫「ミルクティー」のことです。愛想が良いうえテレビに何度も出たから知名度もあって、知る人ぞ知る存在でした。
2022年夏頃、ミルクティーは鼻からの出血が止まらない様子で、御近所の篤志家によって一時保護され、現在は動物病院に入っています。扁平上皮癌とのことで「灯台への現場復帰はさせられない」という診断でした。地域猫ゆえ、各種ウイルスのキャリアになってしまっていて、すでに生き物がいる家には引き取って貰えません。どうやら動物病院で余生を過ごすことになるようです。
おねがい
いくら日本有数のスター猫とはいえ、飼い主がいない地域猫です。長期の入院を一部の篤志家によって支えています。また、ミルクティーだけでなく保護を必要とする動物たちのため、保護活動をなさっておられる動物病院に私は折あるごとに寸志を届けております。もし、この記事を御購入くださるなら、この記事からの入金すべてを、ミルクティーが入院しております動物病院に届けます。届けた際には、必ず写真つきで御報告いたしますことを、お約束します。
謝辞
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