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「標準」 写真を組む028

そもそも組写真って?

 組写真とは、何枚かの写真を組み合わせることです。組むことでドラマを表現するものであって、一枚のなかにドラマを詰め込む単写真とは撮り方も違ってきます。テキストをつけないとストーリーと呼べるほど複雑な状況を説明しづらいですが、写真を組むことで状況の「流れ」は創れます。

作例を御覧ください

 まずは組写真を御覧ください。

2024年1月撮影

50mm一本勝負

 いまは昔、まだデジタルカメラが無かった頃に「標準レンズ」と呼ばれていたのは単焦点の50mmでした。

 いまほど優れたズームレンズが無かったせいで、単焦点じゃないと綺麗に撮れないということを、ろくすっぽ撮った経験が無い初心者でさえ口にしておりました。

 アップを撮りたければ近づいていかねばなりませんし、ロングを撮るには後ろへ退かねばなりません。不便ではありますが「脚で撮る」という大事な要素を学ぶことが出来ました。

 ときおり私は50mm一本だけで撮って歩きます。忘れていた「脚で撮る」ことを思い出すために。脚で撮ることによって、あたかも中望遠で撮ったかのような、あるいは広角で撮ったかのような、絵柄を創ります。

 このトレーニングはズームレンズで撮る場合、被写体に近づいて撮るか、ズームリングを回して撮るか、考えるときに有効です。

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