見出し画像

お蚕さんと、お正月

2025/01/04撮影

お蚕さんと暮らす家

 府中郷土の森博物館は、約14haの広大な敷地に、いくつもの古建築を移築復元しています。そのうち主に養蚕を営んでいた「ハケ上の農家」で正月の情景を撮ってきました。

 ハケとは河岸段丘のことで、その上に位置する地域は水田を作り難いので養蚕に力を入れていたそうです。天井をスノコにして、その上で蚕を育てるばかりでなく、居住スペースにも蚕棚を設けており、お蚕さんといっしょに暮らしていたわけです。この家では蚕棚のすぐわきで食事をしたり、寝たりしていたことでしょう。

 豪農というほどでもなく、さりとて日常生活に不自由するほどでもない、「中農」に属する家だったようです。

いいなと思ったら応援しよう!