"夢のような"初めてのオールナイトイベント、BAYCAMP202302に行った話
2023年フェス初めはベイキャンプ。
オールナイトの都市フェスというその存在は知りつつ今まで行ったことはなかったけど、今回のラインナップが死ぬほど自分好みで「これは行かない選択肢は絶対にない!」と思った。
『曲も知ってて大好き、安心して楽しめる組』『曲あんまり知らないけど名前や評判はよく聞くから安心してハマれる組』『名前も始めてみるけどこのメンツの中にいる時点で安心して出会える組』しかいない。。笑
いつもフェス情報を交換して一緒に行く友達が何人かいるけど、今回限りは初めから誰にも声をかけず、一人で行こうと思った。
オールナイトのハードルが高いだろうと思ったのも大きいけど、本当に楽しみなものは独り占めしたいと思ってしまうずるい人間が出てしまった。こんな奴は一生結婚できないんだろうな。
とはいえ初めて行くフェス、初めて行く川崎CLUB CITTA'、初めてのオールナイトイベントに単身で乗り込むのはちょっとドキドキする(ちなみに夜型人間なので寝不足の心配はナシ)。しかしそれ以上にワクワクが上回っていて、ベイキャン前の1週間はどんな仕事も苦にならなかった。
これを書いている今はベイキャンからちょうど1週間経とうとしているところだけど、当日聴いたアーティストのセトリでプレイリストを作って毎日聴きながら余韻に浸っています。
前置きが長くなってしまったけど、夢みたいに忘れてしまわないうちに
見たライブの感想を残しておきます。
BAYCAMP202302 感想
16:45 超能力戦士ドリアン
(ここまで言っておいてルサンチマンから見てないのかよ、というツッコミが入りそうですがスミマセン。朝5時に元気でいれるかビビってしまいました。)
早速、このベイキャンを通して出会った好きバンドその1。
ヤバT打首キュウソに四星球、ちょっとマイナーどころだと夕闇とかも大好きですが、まだまだいるのかおもしろ楽しいバンドは。
予習でYouTubeを見に行ったら親切な動画が上がっていて、
一気に好きになりました。☟
https://youtu.be/u8Dm-xzIV28
こういう日常系コミックバンド達が増えていく中、よくネタが尽きないなと思う。それだけ日常にツッコミどころはたくさんあるということか。。
「焼肉屋さんの看板で牛さんが笑っているのおかしいね」という曲名には感動すら覚えました。
ライブも初心者にとても親切!踊ることを強要せずみんなで楽しめる工夫をたくさんしていて、ワンマンにも行ってみたくなりました。
その分、早い時間でお客さんがそこまでエンジンかかり切ってない感じがあってもったいない気がしたなあ。深夜テンションであほみたいに踊る回も期待。
先述の牛さんの歌、まさかライブの最後にやるような曲だとは思わなかった。笑
あとドリアンのライブが終わって、朝5時までチッタの通路にひっそり巨大モンスターが設置されていたのがじわじわおもろかったです。
17:50 さとうもか
黒髪おかっぱで一人、MCでも言っていたけどいかにもあんまり話すのが得意じゃなさそうな子が
ギターを鳴らした途端にパワフルな声と思いが溢れ出てくる感じ、すごく引き込まれました。
「いちごちゃん」、自分にいろいろ重ねてしまってグッと来たな。
「パーマネントマジック(フラメンコバージョン)」も頭から離れないいい曲。。
そんな中の唯一のMCトーク、引っ越し手続き忘れてお風呂入れなくて近くの温泉行った話がパンチあって笑った。笑
あまり予習では聴いてなかった分、終わってプレイリストで音源を聞くとどれも名曲で癒される。朝の電車で聴くのが気持ちいい。。
20:00 水曜日のカンパネラ
時速36kmの音漏れを聴きながら夕飯タコライスを食べて、大きなお目当てのひとつだった水カンへ。
コムアイちゃん時代に一回ハマって、ボーカル代わる前あたりからしばらく聴いていなかったけど
去年末ごろ詩羽ちゃんの水カンに改めて出会い、ハマりなおしていたところでした。
客席の後ろからオーディエンスの中を歩いて登場するけど
ちっちゃくてずっと埋もれちゃってるのが可愛い。
ステージに立ってひらひら踊ってるところはまさに妖精みたい。
笑顔が愛らしすぎてメロメロにされちゃう。笑
桃太郎でボールに入って客席の上をどんぶらこする演出は
昔ビバラロックのCAVE STAGEで初めて水カンのライブを見ようとしたら入場制限がかかって、めちゃくちゃ遠くからコムアイちゃんがボールで流れていくのを眺めた、あの日を思い出して勝手にエモくなってしまいました。
新曲「赤ずきん」はおおかみとの振り付けが良い意味でおゆうぎ会みたいで
めちゃめちゃ可愛かった。
最後の「招き猫」は音源で聴いてて一番好きな曲だったけど、ライブを見てますます好きになっちゃった。
みんなで千客万来!って手を振る時間、多幸感しかない。いい曲。
ステージにボール出したりおおかみ出したり招き猫出したりのせわしなさも
おゆうぎ会っぽい可愛さがあった。良い意味でよ!
音楽性はそのままだけど、同じ曲でも詩羽ちゃん主演だと愛らしくて可愛く聞こえるのが面白い。コムアイちゃんは可愛さと狂気が両立してたけど笑
どっちも個性で、どっちもすんなり受け入れられるのが凄い。
「客席全員よく見えるからね!今日"5"のコンタクトつけてるから!」っていうMCがやけに印象に残ったな。"5"のコンタクト。。
21:05 神聖かまってちゃん
自分より一つ上の世代、30代のロックファンの中でカリスマ的存在になっているイメージが強かったかまってちゃん。「ロックンロールは鳴りやまないっ」しか曲は知らなかったので予習で少し調べていたら、メンバーの皆さんと地元がめっちゃ近かった。。急に親近感&リスペクト。
色んな意味で何するかわからずちょっと怖かったので(笑)、ステージから少し離れた真ん中あたりでライブを見た。自分より前はかまってちゃんを見に来た!というようなファンばかり。
そんなお客さんの盛り上がりを含めて一歩外から楽しむつもりで最初見ていたのに、気づいたら気持ちがステージに釘付けになって、こぶしを上げて叫んでいる自分がいた。
かまってちゃんのライブはなんかものすごい「引力」があって、否が応でも体が動くし手が上がる。声が出る。これがカリスマなのか…
YouTubeでライブ映像を見たときは、の子さんのテンションについていける気がしねぇぜ…とちょっと思ってたんだけど、実際見てたらすごくお客さんに優しいというか、たくさん語り掛けてくれてたし可愛げもあって、思ったより親しみやすくて安心しました(?)
あとmonoさんがちゃんとストッパーになっている安心感もあった。ダイブで将棋倒しになっちゃったときの心配そうな様子が印象的。最後はけるときもの子さんに親のような目線を向けててとても好きになった。笑
そう、自分にとってこの日は3年ぶりくらいに声を出せるライブだったんです。
最初はちょっとこわごわ「いい湯だねー!」とか言ってたけど、かまってちゃんのライブでの子さんが思いっきり煽ってダイブしてくれて、わ、もう今日はいいんだ!!って吹っ切れて、そこから先はより身体が動くようになったと思う。フロア全体がそんな感じだった。
聴きたかった曲もたくさん聴けたし、魅力にやられてしまったな。「まだ生き残ってる」みたいだし、またライブ行きたい。
最後「次はDaokoさんがかましてくれるから!」って繋げてくれる気遣いとかもなんか意外で好きになっちゃったな。
22:10 Daoko(DJ set)
時間が押していたのもあって熱が冷めきらないうちに登場したDaokoちゃん、爽やかなのに熱く盛り上げる曲がたくさんでとにかく楽しかった。
ファーの羽織りを歌いながら脱いでめっちゃカッコよかったのに
「暑いけどもう一回着ます」「脱ぐつもりじゃなかった。恥ずかしくなっちゃって集中できない…」って着なおすキュートさ。笑
長い髪の毛を束ねたポニーテールを揺らしながら、可愛い声でノンストップで紡いでいくラップがカッコいい。
途中キティちゃんの声に聞こえるくらい可愛い声。キティちゃんの声優できそうだな、とか余計な事も考えながら楽しく踊れました。
「水星」は聞いたことあったけどいい曲ですね。。あのメロディーラインを手を揺らしながらなぞる23時前、とても気持ち良かった。
23:15 MONO NO AWARE
今回ベイキャンを通して出会った好きバンドその2がここ。
予習で曲聴いたときから「素朴な歌声とメロディーラインめちゃ好き」と思ってたんだけど、実際ライブを見て惚れちゃった。
"夜にサングラスしてる奴"ボケをしてた玉置さんだけど、サングラス外した顔がイケメン過ぎて(近くの人も「うわカッコいい~」って言ってた)、初見の自分には密かにサングラス効果かなり食らってました。笑
ギターの加藤さんもビジュアルの完成度が高かった。。絵に描いたような素朴さ。あの感じでギターめちゃくちゃカッコよく弾いてるのはずるい。
おとぎ話の牛尾さんも結構似た印象を持ってるけど、あのタイプの見た目でギターめちゃ上手い、はタイプすぎる。
ドラムの柳澤さんがまた素朴なおじちゃんに見えるのも良い~。その中でベーシストが竹田さんっていう女性なのもカッコいい。まじで理想的なイケてるバンドだ。
サングラスのギャップのせいでビジュアル方面ばっかり印象に残ってしまうけど、バンドの音は言わずもがな。爆音でぶつけてくる感じではなくてちゃんと完成度高い音楽を鳴らしてくれる感じで、ここも個人的に惚れちゃうポイント。
「かむかもしかもにどもかも!」、ライブで平気でやれちゃうんですね。
歌いきった時の玉置さんがすごい気持ちよさそうだった。笑
「サングラスを外した途端に饒舌になる(普通逆なのに)」のめっちゃ面白かった。MCおもろいバンドは印象に残るなあ。
それも含めて、自分の「憧れのバンド」がまたひとつ増えた。こんなバンドの一員になってみたかった、と本気で思う。
ちなみに他に憧れてるのはストレイテナーです。ちょっと似てる?
24:20 the dadadadys
もう完全に終電はなくなり、朝まで踊る覚悟のできたお客さんのみになったフロアはここからぐんぐん熱が上がっていった記憶。
ここはtetoからパワーアップしたバンドっていうのは知っていたけど
あんまり予備知識がない状態で見た。
このバンドも女性がいる。しかもドラム。ベースポジションが女の子なのまじカッコいいよなあ。かまってちゃんもそうだったな。
MONO NO AWAREと打って変わって、5人バンドの音量でドカーン!とかましてくるスタイル。耳溶けちゃうよー!と言いたくなるくらい爆音に打ちのめされた。かっけえ。
かと思えば「らぶりありてぃ」「東日暮里5丁目19-1」あたりはしっとり歌うところもあって、いろんな色があるバンドで面白かった。
個人的な好みかと言われるとちょっと違うけど、熱狂的なファンがいるのも納得の魅力があると思う。「ROSSOMAN」「k.a.i.k.a.n」のイントロの疾走感は聴いてて気持ちよくてツボだった。
自己紹介の時の「drrrrrrrrdadysです!」っていう発音おもしろかった。それでいいんだ。。笑
01:25 Cody・Lee(李)
最初に名前を知ったのは映像音楽の仕事してた時で、変わった名前だから印象に残ってたんだけど、その後音楽ファンから評判もめっちゃ聞いてた。
そして予習で曲聴いて納得した。なんだこの気持ちよさは。
曲を知ってから改めてタイムテーブル見て、「深夜1時半にこの曲たちを生で聴けるのか…最高すぎ…」とめちゃくちゃ見れるのを楽しみにしていたバンドでした。
生で見るとイメージよりずっと若くて勢いを感じたなあ。あとやっぱりビジュアルの世界観こだわってそう。アンプに置かれたぬいぐるみが可愛い。
さっきと全く同じこと書くけど、サングラスかけて登場⇒外した時イケメン、のギャップは凄い効果的だからやめてほしい。笑 ギターの人やけに綺麗な顔してたなあ。。
5人のバンドはやっぱり音の力が強い気がする。バンド力というか。3人とか4人のバンド+サポート、の5人とはまた違うパワーを感じる。
深夜にお酒を飲みながら、聴きたかった曲たくさん聴けて大満足。
尾崎さんのギターソロが素敵で印象に残った。照れ笑いしながら弾いて最後にお辞儀する(そしてまわりのお客さんが拍手)あのほっこり感ステキ。
02:30 夜の本気ダンス
こんなにバンド名を体現する環境ありますか?
<お酒入ったオトナ達×深夜2時半 = 超(夜+本気ダンス)>の方程式が完全に証明されました。
ここはフェスに出てたら見るくらいで、久々に夜ダンのライブを見たけど良い意味で変わってなくて嬉しかった。
深夜2時半であんなに大人が踊る!?と思いながら自分もいつもより激しく体が動いてしまった。さすが、夜に本気でダンスさせる力が凄い。夜ダンの曲はこの時間に真価を発揮するんだな。
ドラムがメインMCなのも相変わらずで面白い。個人的に夜ダンの一番の売りはそこだと思っている。笑
「ロック好きはこの時間ゴールデンタイムでしょ。コブクロ聴くタイプは爆睡してるけど」は間違いないと思う。言うてますけども、とか使うバンドもここくらいです。
03:35 ドレスコーズ
ついにヘッドライナー。なんだかんだ言ってやっぱり今回ベイキャンに行くことにした決め手はドレスコーズでした。あんまりフェスに出るイメージがなかったから。
昨年末の恵比寿のワンマンでドレスコーズを初めて生で見て、志磨さんのデカさに思わず笑っちゃったあの日から2か月。今回もやっぱりデカかった。
シンプルに身長が高いのもあるけど、フロントマンとしてのオーラが凄い。なんなんでしょうあの神々しさは。夜ダン米田さんが言ってたとおり「本物のロックスターがいる…!」と思ってしまう説得力がある。
深夜3時半のドレスコーズ、個人的に聴きたかったのは「ナイトクロールライダー」。あの疾走感を深夜に浴びれてサイコーでした。
あとは自分がドレスコーズに興味を持つきっかけになった「ビューティフル」をやっと生で聴けたのも嬉しかった。
何より志磨さんのファンで、公募から今メンバー入りしている田代さんのギターでビューティフルが聞けたことがアツい。曲に入る前にふたりがうなずきあうのもとにかくアツい。あの時は志磨さんより田代さんをずっと見ちゃった。
客席明るくして「朝がくるよ」「終わりたくないよ」「ミラーボールがある間はここは夜です」「朝が来ないように、歌おう」
この時間でしか聞けないドレスコーズのMCは現実と思えないような、夢みたいな時間だった。びっくりするほど一瞬に感じたなあ。
志磨さんの衣装トラブルに「コレぴょん繋いで!!」ってコールしたお客さんとそれに応えるコレぴょんさん、乗って手拍子しちゃうフロアの温度感も良かった。深夜テンションだなあ。
初めてスタンディングで見れたもんだからつい前の方に行っちゃったけど、
ちょっと後ろで客観的に空気ごと楽しんでもよかったな。志磨さんやメンバーのやりとりを間近で見られたのは良かったけど。またフェスで(フェスじゃなくてもいいけど)ライブハウスで見たい。
04:20 その後の話
アンコールの「愛のテーマ」でピースフルに締め、最後の仕上げにDJダイノジで体を動かしクールダウン。
女王蜂「夜天」が流れたとき、今日が完結した感じがした。今回のラインナップなら女王蜂も聴きたい気分だったから。
楽しかった、嗚呼朝が来てしまうね…。というムードでクラブチッタを出たけど、外に出たらまだ全然真っ暗で拍子抜け。笑 まん丸い月が大きくてとても綺麗だった。
余韻に浸りながらほぼ始発の電車で帰る途中、iPhoneを見たら
5:30時点で12,000歩計測されていた。
家に着くころにはすっかり明るくなって朝になっていた。
シャワー浴びて仮眠をとった後、起きたら本気で「あの12時間は夢だったのか?」と思ったりして、それくらい幸せでふわふわした不思議な時間だった。これがオールナイトフェスの醍醐味なんだろうな。
初めてのベイキャンプ、本当に行ってよかったと思う。まだ余韻が残る。
ただ今回は見事に全組興味あるバンドばかりだったから行く決心がつきやすかったけど、ここまでハマるラインナップじゃなかったら次回参加するかは微妙かもしれないです。ライブ以外の魅力はそんなになかったから。。笑
野外だとフェス飯食べたりお散歩してフォトスポット巡ったりとか、ライブ見なくても暇のつぶし方がたくさんあるけど、この規模だとなかなか難しそう。
A'TTICの方のライブに今回ほとんど行けなかったからそっちを楽しむのはありだけどね。気になるバンドたくさんいたし。
「新しい音楽に出会う」ことに重きを置いて、年に一度オールで楽しむのは良いかもしれない。「ドキドキとロックのみを発信」ってそういうことだよね。いい経験になりました。5000円しないのはまじで安すぎ。
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