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エーテンラボに入社して2年が経ちました

ヘルスケア領域の行動変容に取り組むエーテンラボ株式会社にて、事業企画をしているだいちです。2023年1月にエーテンラボに入社し、丸2年が経ちました。

このページでは、直近1年の「変化」と「チャレンジ」を中心に振り返っていこうと思います。

1年前の目標を振り返る

1年前も同様の趣旨の記事を書いており、まずはそこで掲げた目標を振り返ってみます。

  • どれだけ参加者が増えようとも、質の良い体験を届けること → これは禁煙プログラムのことですね。これは達成できていると思います。回を重ねるごとに参加者数は最高を更新し続けており、かつ直近の回の成功率も満足のいくものでした。

  • 「みんチャレ禁煙」の新しいデリバリー方法を実験すること → これは営業のメンバーたちが中心にデリバリー方法を模索してくれていました。この年末において「こんな届け方もあるのか」と驚くトピックが上がっています。実際のデリバリーはこれからですが、良い土台は揃っている状態です。

  • バーティカルな禁煙推進支援を探索すること → これはプログラムだけでなく、喫煙率低下に寄与する上流工程(社内の禁煙風土醸成や、禁煙推進のコンサルティングなど)にも手を出していこうという趣旨のものです。これは監修の大和先生のお力を借りながら少しずつ進めています。

  • 禁煙の輪が広がる理想モデルを描き、社外の仲間を増やしていくこと → これは結果的に達成できていました。紹介も増えてきていますし、アライアンスの話もけっこう上がってきています。ただ、正直にいうと目の前の業務に追われて「理想モデル」を描いてそこから逆算するといったことが(私個人は)できていないので、そこは悔やまれる点です。

振り返ってみると、進捗ゼロのものはなく、しっかりと前進できていました。この1 → 10フェーズの大きな進捗に関われたのは、自分にとって財産だなと思います。

この1年で変わったこと

1年前は禁煙事業にのみ携わり、役割は toCカスタマーサクセス でしたが、それも今では大きく変化しました。

  • 事業:禁煙 → 禁煙 + 重症化予防

  • 所属:toCカスタマーサクセス → 事業企画

  • 役割:+プロジェクトマネジメント、+顧客折衝

担当事業が増え、所属が変わり、役割が増えました。もちろん手放した役割もあります。おかげさまでチャレンジングな1年になりました。(大変だった……)

会社の規模も大きくなって役員 + 従業員数は41人から55人となり、月に1人は新しい人を歓迎している計算です。カルチャーマッチしていて、かつ優秀な人と仲間になれるのは、最高の福利厚生ですね。

この1年でチャレンジしたこと

この1年で取り組んでいたことは下記のとおりです。

  • 継続チャレンジ:禁煙事業の成功率アップ企画、オペレーション効率化

  • 新規チャレンジ:重症化予防事業プロジェクトマネジメント、顧客折衝

上記の中で行なっていたチャレンジをカテゴリーごとに振り返っていきます。

事業企画

まずは事業企画の側面から。禁煙事業のPMFを目指してチャレンジを続けてきましたが、まだ連続的な成長の段階です。「連続的な成長」と表現すると勢いが平坦なように感じられますが、個人的な体感としてはその逆で、前年よりも強い勢いを感じています。

禁煙事業は、契約企業数・参加者数・成功率、すべてにおいて良い数値をたたき出しているので、方向性としては間違っていない。今後の心構えとしては、来たるときまで事業の独自性を磨きつつ、時代の潮流に全力で乗っかりつつ、努力をし続けるのがよいのではないかと思っています。

社内で先陣を切っている禁煙事業で信頼を築き、ダイエットや重症化予防を拡大していく。これらの事業の実績を作り上げている最中に、国の流れはどんどん我々が投資している予防領域に寄っていく(あるいは我々が寄せにいく)でしょう。スタートアップはタイミングが命と言われますが、そのタイミングが来たときに真っ先に独自性のあるエントリーができれば、PMFが見えてくるのではないか。下記の記事を読んでからそう考えるようになりました。

また、エンドユーザーの解像度はまだまだ上げられるはずです。これまでとは違う新たな切り口で捉えてみたり、新たな切り口に沿って深く深く理解をしていったりすることで、これまで見つけられなかった課題と出会えそうだ、という感覚を持っています。

問題解決能力

問題解決能力は、この1年で意識的に伸ばそうとした領域です。1年前よりは自然に課題から考え始めることができたり、根本から考えることができたり、前進はしているような気がします。

問題解決において、自分なりの型があるとスムーズに問題の構造を捉えられることがあります。自分は「フィットジャーニー」の型を愛用しています。議論の最中、頭の中にフィットジャーニーを取り出して、「課題は何で、解決策はその課題にフィットしているのか」というふうに考えることが増えました。

GTM(ゴートゥーマーケット)|PMFを理解するために必要な用語 より

「何かを思考すること」に関しては、あらゆる面でコンサルティングファームの人がやっているレベルになりたい!と夢見ているので、インプットとアウトプットを繰り返して修行を続けます。年明けからはChatGPTをコンサルティングマンにして、壁打ち相手になってもらう予定。

直感的に、社内にコンサルティングに精通した人がいて、その人と一緒に業務をすることが一番手っ取り早く伸びる方法なのかなと感じます。自分もそっち側に回れるようになりたい。。

プロジェクトマネジメント

2024年に新しく担った役割の一つに、新規事業のプロジェクトマネジメントがあります。

振り返ると、自信があったころの自分を殴りたいくらいにはボロボロでした。特に、各ステークホルダーとのスケジュール調整や期待値調整はまだまだだなと思います。

「このままいくとこうなるだろう」を予測して、もっと先回りしてコミュニケーションを取る必要がありました。現状では誰かから指摘されて、ようやく「たしかに、このままじゃマズいかも」と認識するレベル。まずは意識にあげることを仕組み化して、少しずつ無意識のうちに「このままじゃマズいな」と、自分の中でアラートが鳴るようにしていきたいです。

やって良かったこともあります。スケジュールの引く際に、「スプリント」の考え方を新たに取り入れました。1週間単位でスケジュールを区切ることによって、やることが膨大で途方に暮れる……という事態がなくなりました。

今後のトライとして、開発の不確実性を飲み込めるスケジュール管理をできるようになりたいです。今思い浮かべている理想は、下記のようなものをイメージしています。

  • スケジュールにバッファを2割組み込んでおく

  • 不確実性の高いタスクを全体スケジュールの前半に持ってきて、早めに着手することで解像度を上げる

  • 解像度が上がった結果、タスクが膨らんだとしてもバッファの2割で吸収する

  • それでも吸収できない場合は、スコープ(想定より未実装のままリリースする)かスケジュール(期日を遅らせる)を調整する

と、書いたものの、果たしてできるのだろうか。。不安はありますが、理想を描かないことには何も始まりません。

今後のキャリア展望 & 直近1年の目標

この1年を振り返ると、業界特有の知識やスキルを磨くというよりは、汎用性の高いポータブルスキルを磨くことに重きをおいた1年でした。事業企画・問題解決・プロジェクトマネジメントは、不確実性の高いフェーズで特に役に立つスキルだと思われます。社内ではまだ、このあたりの能力のほうが重宝されるフェーズだと思うので、引き続き精進します。

将来的にはコンサルティングマンレベルが高い水準にありつつ、ある業界に対してはtoBに対してもtoCに対しても深い理解があり、さらに他業界の知識もほどほどに仕入れており、それを自分の領域に転用しているような、そんな人間になっていたいなと思います。

あと忘れてはならないのが、家庭との両立。今は夕方18時に抜け、21時に寝かしつける生活で、よく寝落ちしてます。両立は大変ではありますが、仕事にばかり傾倒して後から後悔しないように、娘との時間も楽しく過ごせたらなと思います。

ここまでやりたいこと・なりたい姿を散りばめて書いてきたので、直近1年の目標をまとめます。

  • 顧客・ユーザーの本質的なイシューを解くために、課題の解像度を上げ続ける

  • コンサルティングマンに近づくために、インプットとアウトプットを続ける

  • 不確実性の高さを飲み込めるような、自分なりのプロジェクトマネジメントの型を身につける

  • 娘との時間を楽しめる日々にする

  • 1ヶ月1記事(後述)

コツコツトレーニングして筋肉を積み上げる、筋トレのような2025年になりそうです。

おまけ:この1年で関心があったこと

この1年、自分の中で「1ヶ月1記事」を課して、学びたいことをまとめる取り組みを続けていました。これはすなわち当時関心があったことなので、振り返ってみるとけっこう面白かったです。

(できるだけ当月内に書こうとしていましたが、徐々に遅延が目立っています。。)

1月号(ヘルスケア業界理解)

2月号(ヘルスケア業界理解)

3月号(プロダクトマネジメント)

4月号(事業企画)

5月号(事業企画という役割を考える)

6月号(事業企画/PMF)

7月号(ヘルスケア業界理解)

8月号(プロジェクトマネジメント)

9月号(プロジェクトマネジメント)

10月号(プロジェクトマネジメント)

11月号(事業企画)

12月号は本記事。

おまけのおまけ:忘年会の話

これはどこかに書かねばと思ったのでここで。。

出社最終日に忘年会がありました。そこでみんなの会話を聞いていたら、気付いたことがありました。それは愚痴がないこと。いる人いない人を自然と賞賛していて、素直にすごい場だなと思いました。

「あの人なんであんなに日報読みやすいんだろうね」「〇〇さんのあのときのプレゼンのうまさに腰抜かしました」「〇〇さんのプレゼンの立ち姿カッコいいですよね」「〇〇さんの言葉がキレイに連なって出てくるの私もどうして!?と思ってました」「だいちさんってツッコミキャラですよね(?)」

苦労がないわけじゃないし、モヤることがゼロなわけがない。でも愚痴がない。ここまで丁寧に積み重ねてきたカルチャーと、気持ちの良いメンバーが織りなす素晴らしい良い風景でした。そして来年もがんばろうと思いました。

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