
プラスの部屋で深掘りしてきた話③10月の沼の底
このnote記事、なんだかちっともプラスの部屋の当日にたどり着けませんね。
前回は、10月のネガティブスパイラルに陥ってしまった私が、それを脱するべく、先輩に話を聴いてもらったところまでのお話でした。
居座り続けるモヤモヤ
先輩に話を聴いてもらい、私ができることは全て実行し(LINEに返信した)、ボールは相手に投げ返しました。あとは、私にできることはありません。
相手はコントロールできないので、それに対してどんな反応が返ってくるのか?は全て相手次第です。ここで、私の脳内から追い出してしまえばいいのです。
これで、しばらく相手と連絡をとる予定がなければ、きっと私は日常に紛れて、この件を忘れることができたように思います。(見えてないものは、忘れてしまう性質も強いので。)
ただ、ここで問題がありました。
10月の第4週目に、その相手と別件で会う予定が入っているのです。目に見える予定があるため、忘れることが難しかったのです。
「考えないようにしよう」「一旦、忘れよう」といくら思っても、「仕事に打ち込もう」「やるべきことに集中しよう」といくら思っても、なんだか落ち着かない感覚がまとわりついていました。
ネガティブ・ケイパビリティ
さて、「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉があります。
白か、黒か。アリか、ナシか。正しいのか、間違っているのか。ハッキリさせるのって、気持ちいいし、スッキリします。
でも、現時点ではどうやっても答えが出ない、対処できない事態ってありますよね。事実や理由をせっかちに求めず、不確実や不思議さ・懐疑のなかにいられる力だったり、違和感を抱えたまま留まる力のことを「ネガティブ・ケイパビリティ」というようです。
私はどうやら、この力がものすごく弱っていたようなのです。不確実さのなかに意図的に留まれない。留まることに、耐えられない。
これで、仕事が忙しかったりすれば、気が紛れるんですが、ちょうどルーティンワークしかない時期。切羽詰まった〆切もないし、気合いを入れて取り組まなければならない問題もない。時間があるときに、やっておくと良いだろうな・・という、少し先に必要なものの準備をする段階だったので、そのさじ加減は自分次第という時期だったのです。
仕事以外についても、好奇心と衝動性が高い私は、ちょくちょく色々な面白いものを見つけては、夢中になったりするのですが、現時点でそういったものも特に見当たらず、いつもの日常しかありませんでした。(いつもの日常と言っても、こどもが骨折して送迎が増えたり、面倒な役員の仕事があったりはしたのですが、それはどちらかというとやらなければいけないタスクという認識でした。)
現実から逃避する
・不確実な現状に留まって、受け止め続けるのはしんどい
・気がつくと頭の端っこに居座っている存在が、しんどい
・やらなきゃいけないことはあるけど、期限は今すぐではない=先延ばしにできてしまう
・頭の中がいっぱいになってしまうほど、熱中できる課題が目の前にない
さてそうなると、モヤモヤを感じる隙間がないほどに自分の頭の中を、全く別のもので満タンにしたくなります。目の前の刺激に反応し続けていれば、その間は自分の頭の中はそれで埋め尽くされ、現実から逃避できます。
はい。ネガティブスパイラルの再開です。
①夜中に目が覚めてしまい、ぼんやりとスマホに流れてくる刺激に反応し続けてそのまま朝になる
②睡眠不足でダルい
③朝ランに行く気力がわかない(朝日を浴びず、セロトニン不足になる)
④仕事や、その他のやるべきことをやる気になれずに、ぼんやりとダラダラ過ごす
⑤一日が終わった夕方~夜の時点で、達成感を感じられていない
⑥そんな現実から目をそらすべくアルコールで気を紛らわせる
⑦セロトニン不足とアルコール摂取による睡眠の質の低下で、夜中に目が覚める(日中の達成感不足で、そのままリベンジ夜更かしへ)
落ちるとコトバクラゲが動けなくなる
さて、前回ギバーさんから、問いかけをいくつかもらっていました。
一つ一つに答えていこうとしてみたのですが、あれ?文字にできない。言葉が遠くの方をふよふよと泳いでいる感じで、捕まえられないような感覚でした。
ちょうど【さみしい夜にはペンを持て】を再読したタイミングだったからか、イメージとして浮かんできた光景がありました。
頭の中のコトバミマンの泡が細かく細かく散らばって、視界が白く濁っているような感覚。コトバクラゲがどこから片付けたらいいのか分からなくなるくらいに散らかって、立ちすくんでしまう様子が目に浮かびました。
動くためには一つ目の泡を運ぶところから始めないといけないけれど、細かい泡が広がりすぎて、一つ目の泡がどこからどこまでなのか?の境目を見つけられなくて戸惑ってしまっているクラゲさん。
その時の私が、まさにそんな状態だったように思います。そして、手帳はそんな私の姿を表すように、白紙になっていました。
あ、たぶん今ここが「底だ」と直感的に感じました。
いつもは、落ちている期間中に底を感じることなんてなかったように思うのですが、今回はギバーさんとの壁打ち期間とキレイに重なったので、DMに返信できない私にギバーさんが、度々問いかけてくれていました。
問いかけられると、言葉を形にしようとします。
そこで、この白く濁った細かい泡の中に佇んでいる自分の姿を認識したのです。
ここから復活していく
そうこうしているうちに10月の第4週目となり、モヤモヤのキッカケとなった相手と会いました。会うという現実によって、不確定要素が、確定しました。
結果、どうだったか?といえば、想定していた範囲内の現実となりました。まぁ終わってしまえば、どうってことはない話です。でも懸念事項が一つ解決したことがキッカケとなり、ここからはきっと復活していくんだろうなという、確信に近い予感がありました。
そして、10月も第5週目です。
プラスの部屋の前日
ギバーさんからDMが届きました。
「調子はどうですか?? ついに明日ですね」
ん?えぇ?あぁーーーーーーーー!!!!!
DMに返信していませんでした。ごめんなさい、ごめんなさい。脳内で返信したつもりになって、すーーーーっかり忘れておりました。
そこから、書きかけで止まっていたnoteの下書きをばぁーーっと書き上げて、返信しました。あれほど、言葉を捕まえられなかったのに。あれほど、遠くの方を漂っていたのに、今はもう私の目の前で形となった言葉達がするすると並んで出てきたのでした。
次回、ようやくプラスの部屋の当日!