県南は、阿南市をどう見ているか
阿南市は、那賀郡・海部郡とともに「定住自立圏」というものを作っています。
阿南市に都市機能を集約しようというものです。阿南は富岡中心主義ですから、とどのつまり、富岡付近に集約しようという話です。
しかし、阿南以外の町々の声は、冷ややかです。
阿南に集約することが、ほかの町々の活性化につながるのか疑問視されています。富岡集約は、求められていないようです。
阿南市内でさえ、内陸部は富岡集約にほんとうに納得しているのか疑問です。県南がこういう見方になることも無理はないでしょう。
この定住自立圏ですが、実態を端的に言いますと、定住自立圏を作ると、国から特別交付金がもらえます。それを阿南市は、医療センターの整備に充てました。阿南市は医療センターを「最大の成果だ」と言っています。
ですが、そのほかの課題では、めだつ成果が出ていません。
現実だけを見れば、阿南市が医療センターを欲しいがために、都合よく周辺の町々を利用した、と見えてもおかしくないかのような状況です。
もともと阿南市は、医療センター以外の課題にはそれほど興味がなくて、都合よく交付金制度を利用したかっただけであるから、あまり力が入らないだけでは? というのは邪推しすぎなのでしょうか。
阿南市の自己中心的なやり方が露骨に出ているように見えるのは気のせいでしょうか。
いずれにせよ、徳島県南部では、1カ所に集約して、そこだけを栄えさせるスタイル(富岡的考え方)は、合わなさそうです。