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#6 寝る直前の食事は身長の伸びを低下させるかも!

#5では 、身長を伸ばす為の栄養としてたんぱく質が非常に重要な役割を果たしています。というお話をさせて頂きました。今回は、食事を摂るタイミングと身長との関係に関して情報をシェアさせて頂けたらと思います。

成長ホルモン

 子どもの骨や筋肉の成長を促進する為に重要な働きをするのが成長ホルモンと言われています(その他にも様々な役割があります)。成長ホルモンは運動後や睡眠中(特に深く眠っている状態=ノンレム睡眠)に分泌量が増加することがわかっています。
適度な運動と質の高い睡眠を習慣づけることは成長ホルモンの分泌量を増やすという点においても成長期のお子さんには非常に大切なものとなります。

血糖との関係

 成長ホルモンは、血糖を上げる役割を持つホルモンで、血糖が高い状態ではその分泌は制限されます。ノンレム睡眠中は血糖が低いことから、成長ホルモンが分泌されやすい条件が整っています。就寝前に食事を摂ると体内の血糖が上昇し、その血糖を体内に取り込む(血糖を下げる)には時間がかかります。
睡眠全体のノンレム睡眠=血糖が低い状態が短くなることは成長ホルモンの分泌量を減らすことにも繋がります。
*睡眠中、レム睡眠(眠りが浅い状態)とノンレム睡眠(深く眠っている状態)は交互に繰り返されると言われています。

睡眠の環境を考える

 寝る直前まで携帯を見ていると、交感神経が優位になり深い眠りに入るまでに時間がかかってしまうことや、お子さんがストレスを抱えていると、それ反応して分泌されるホルモン(コルチゾール)が血圧や血糖を上げることで、成長ホルモンの分泌に影響を及ぼす可能性もでてきます。
お子さんの健やかな成長を後押しするには親御さんの協力が必要不可欠だと感じます。お子さんが寝る時間になったら、一緒になって電気を消し、寝静まった後にご自身の時間をつくるなどのひと工夫が必要になってきそうです。これに関しては、多くの親御さんに我が家はこうしてます!などの情報を頂けると幸いです(^^)。

まとめ

 今回は、成長ホルモンと睡眠との関係に関して情報をシェアさせて頂きました。身長をテーマにした記事は#1〜#5の全5回に分けてお伝えしたのですが、また色々な情報が入り次第定期的にシェアさせて頂けたらと思います。この情報が、親御さんや監督・コーチの方々のお役に立てば幸いです。


プロフィール
大城英稔(おおしろ ひでとし)

学歴
東京都 玉川大学文学部教育学科健康教育コース卒業
米国 マーシャル大学大学院 運動生理学専攻 卒業

略歴
スポーツおきなわ 代表理事
沖縄国際大学 非常勤講師
沖縄県スポーツ協会 医科学スタッフ
沖縄県テニス協会 医科学委員長
元国立スポーツ科学センター常勤トレーニング指導員
元Bリーグ琉球ゴールデンキングスストレングス&コンディショニングコーチ

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