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熱男・マッチ引退
プロ野球もシーズン終盤を迎えて、セパ両リーグともに優勝したチームは決まったものの、CS進出に向けて激しい試合が続いている。
一方で、寂しい話題があがるのもシーズン終盤だ。
各球団で今シーズンでの引退を表明した選手たちの引退会見や引退試合が行われている。
楽天ゴールデンイーグルスの悲願、
チーム初のリーグ制覇・日本一に貢献した藤田一也(現横浜DeNAベイスターズ)。
父・兄ともに元プロ野球選手と野球サラブレッド、通称「尾張のプリンス」こと堂上直倫(中日ドラゴンズ)。
広島のリーグ3連覇に貢献した一岡竜司(広島東洋カープ)などなど、球界の一時代を彩った選手たちが選手として、幕を閉じる決断を下した。
そんな中、日本代表のサードとして長く活躍し、球界のムードメーカーとして慕われた松田宣浩(読売ジャイアンツ)も今シーズン限りでの引退を表明した。
ホームラン後の熱男パフォーマンスはプロ野球ファンであれば皆知るところだろう。
熱男パフォーマンスを試合前、鏡で確認しているそうで、柳田悠岐(福岡ソフトバンクホークス)はそれを見て引いたと語っていた。
そんな熱男・マッチは足も速く、肩も強い、そしてホームランも打てる走攻守すべてで高いパフォーマンスを見せる華のある選手だ。
2011年シーズンでは違反統一球である飛ばないボールが使われたシーズンであり、各打者成績を落とし、ホームランが減少している中、リーグ2位で当時キャリアハイとなる25本のホームランを放った。
(この年のホームラン王はおかわりくんこと中村剛也で48本のホームランを放った。異次元すぎる…)
キャリアハイのホームランを放ったこのシーズンの打法を松田は「前テギュン打法」と呼んでいた。
前テギュン打法とは、ボールを前でとらえて手をギュンと押し出すというもので金泰均を参考にしていたことから、命名したものである。
金泰均(キム・テギュン)は韓国のプロ野球選手であり、2017年まで4大会連続でWBCに出場している。2010年・2011年は日本でプレーしていた。
そして、松田の打撃の特徴と言えば、やはり空振りをした際のケンケンは外せない。
(MLB選抜との親善試合で相手選手からいじられていた)
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ケンケンは彼の調子のパラメーターであり、
きれいにケンケンができる時は体のバランスが良く、調子がいいとのことだ。
守備においてはその強肩を生かしたプレーが持ち味だ。
入団時に送球の強さから元日本代表監督であり、現在ホークスの2軍監督である小久保裕之が本物のサードと絶賛していた。
また、ホークス時代は今宮健太がショートにいたが、彼からは松田は全然動かないと言われてお
り、
"日本一動かないサード"の称号を手に入れた。
これは今宮の守備範囲が広いため、無理して取りに行く必要がなく、取れる範囲の打球を確実にアウトにすることを心がけていたからとのことだ。
そして、使用するグローブもまた特徴的だ。
アンダーアーマーのグローブを使用していたが、通常の内野手が使用する物よりも非常に大きい。
これは送球に自信があることから打球を捕球さえできればアウトにできるということで、通常よりも大きな物を使っているとのことだ。
また、大きくなることで重くなってしまうが、軽量化目的で皮を薄くしており、軟式用ぐらいの薄さとのことだ。
(軟式用で硬式球を捕とる普通に痛い)
最後に日本代表としての活躍にもふれたい。
彼は日本代表のサードとして長く君臨した。
円陣の声出しでチームを一つにし、熱男パフォーマンスでファンとチームを一体にするなど、プレーのみならず、ムードメーカーとしても欠かせない選手だった。
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そんな男の引退と球界もまた寂しくなるわけだが、
今後の目標は「球界の松岡修造」と発言しており、まだまだ球界を盛り上げてくれそうだ。
これからの活躍からも目が離せない。