2022年2月26日(土) What編 Sports for Better - AFRICA SPORTS FUND -
課題に対して何をやるのか?
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昨日は、自分自身の経験から、この写真がアフリカの中での日本の何よりの課題なのではないかということを書かせて頂きました。
アフリカの子供は日本の地図も、イメージも、もしかしたら日本という言葉でさえもよくわからなくなってしまうではないだろうか。世界各国が投資を進め、人口爆発するアフリカの中でイメージもされなくなってしまうのではないんだろうか。
課題編の記事はこちらです
そんな中でも世界各国になくて、日本にしかないものを活かして、課題解決に向かってゆきたい。
というとこで何をするのか?というところを今日は書きます。
1.世界のスポーツはアフリカ全体を既にマーケットにしている。『課題』
2.課題の為に、Sports for Betterは何をやろうとしているのか?『What?』
3.なぜ、やろうとしているのか?やる必要があるのか?『Why?』
4.なぜをどのようにやってゆくのか?『How?』
5.何を目標とするのか?ビジョンなのか?
何をするのか?それは
『アフリカのスポーツに関わる子どもたちや、選手にとっての夢や目標の対象が日本になってもらう為に、スポーツを通じて日本を経験する・プレーする機会を増やしてゆく。』
★ヨーロッパが夢の舞台?
アフリカの中ではサッカーが大人気。
多くの国と地域で、チャンピオンズリーグを始めとするヨーロッパのサッカー・特にイングランドのプレミアリーグは多くの視聴者がいます。大体がアーセナルかマンチェスター・ユナイテッドのファンというイメージです。たまにチェルシーだったり。
子供たちと話をしても、『俺はヨーロッパで活躍するんだ』とか『アーセナルでプレーする』という言葉がはっきり聞こえてきます。
その中で、日本のことを知っているか?と聞くと、大きな声で返事は返ってきません。TOYOTAは有名ですが。
またケニアを訪れた際に、ケニアバスケットボール協会のSecretary Generalと話しました。日本のリーグの歴史は理解しておらず、『Bリーグ』という言葉も説明するという感じでした。
単純に彼ら・彼女らの勉強が足りない!ということではなく、日本にいるとアフリカの情報が入ってこないように、アフリカにいると日本の情報は入ってきません。1週間でもアフリカにいると日本に帰国時、ニュースはわからなくなります。
スポーツにもなると、なかなか映像なども本当に興味がないと見る機会もありません。
それはイングランドのプレーだったり、ヨーロッパのサッカー、NBAを街中のバーなどで気軽に見ることでき、それで十分だからです。
NBAのオールスターのこのような動画は、具体的にイメージできるものでもあり、子供たちにとって、あぁここでプレーしたいと思えるようなものになっています。
★日本の存在を伝えてゆく
ただ、日本の環境に興味を全く持っていないのかというと、そうではありません。アフリカの選手たちや子供たちは、日本という言葉に触れる機会がなく、イメージができない、知らないというだけです。
情報がない・知らないというのはこの時代において何よりのネガティブな要素です。
大学生の駅伝でケニア人の留学生が活躍しても、オルンガがJリーグで大活躍しても、バスケットボールでアフリカからの留学生が活躍しても、爆発的に日本のスポーツの環境が知れ渡ったかといえばそれはクエスチョンです。
典型的な会話はこれです。
『日本のスポーツの環境・スタジアムはどんな感じなんだ?』
『これはリーグで言うと4部くらいかな』
当時・JFLであったFC今治さんのスタジアムの写真はよく見せていました。
『本当に4部か?こんなのあり得ない!』
とこれだけでなく、日本のスタジアムやアリーナなどを見せるとこのような話はよくある流れです。
1部リーグでもスタジアムも、環境もままならないアフリカのリーグにしてみたら、日本のスポーツの環境は本当に驚きでしかありません。
★アフリカで催涙弾も浴びた経験
日本のスポーツの環境は、北から南まで、夏季も冬季も、全て行える環境があり、世界の中でも類まれな環境です。
それが当然のようにあると当たり前になってしまいますが、その一つ一つの設備のクオリティーも、安全面なども世界の中でも特出しています。大きなセキュリティチェックなしにスタジアムなどに入れるのは、もう日本だけではないでしょうか。
アフリカのサッカースタジアムで催涙弾を浴びたこともありましたが、日本では滅多に?というよりも、見たことがありません。
また給料がきちんと支払われると言う日本では至極当然なことが、アフリカでは当然ではない中で、それだけでも世界に誇れるものだと思っています。
日本のこのスポーツの環境は活かしてゆかなければいけないと思っています。
アフリカで、日本をまずは知ってもらうこと、イメージしてもらうようになってもらうこと、興味を持ってもらうこと。そして一人でも多くの子供やアフリカの選手に、日本のスポーツ環境が夢や目標の対象になってもらうことです。
そして、スポーツを通じて、日本を経験した選手が母国にその経験を還元してもらいたい。
それは内戦を止めるかもしれない。
一国の大統領になって国を導くかもしれない。
母国のスポーツのレベルアップにも繋がるかもしれない。
それは日本とアフリカの国の、良好な関係にも繋がると思っています。
アジアの大国が大きな投資をし、金銭面だけの勝負であれば太刀打ちできそうにもない中で、日本の既存の素晴らしいスポーツの環境が日本とアフリカの将来に繋がる。そう思っています。
日本があったから。日本はこうだよね。日本のことはわかるよ!
そんな言葉を紡ぎ出してゆきたい。
それがアフリカの選手にとっての機会になり、チャンスになる。
その為には、アフリカの選手にもっと多くのスポーツで、日本に来て、プレーしてもらう、日本を経験してもらうことが早いです。
しかし、その為には多くの障壁がまだまだあるのも理解しています。
その為の一歩目としてのプロジェクトが
・ケニアの難民スポーツ選手団
です。難民スポーツだけでなく、サッカー・バスケットボールなどでプロジェクトを進めてゆきたいと考えており、具体的には、『アフリカのスポーツに関わる子どもたちや、選手にとっての夢や目標の対象が日本になってもらうこと。』に対してのHow編でしっかりと書いてゆきたいと思います。
Sports for Better