2022年2月28日(月) Why編 Sports for Better - AFRICA SPORTS FUND -
課題に対して、なぜやる必要があるのか?
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Whatのところでも書かせてもらった『アフリカのスポーツに関わる子どもたちや、選手にとっての夢や目標の対象が日本になってもらうこと。』をなぜやる必要があるのか?
この部分は、課題に似てしまう部分もあるかもしれませんが、アフリカのスポーツでなぜ?やる必要があるのかというところを書いてゆきたいと思います。
これまでの課題とWhatに関しては以下にまとめています。
1.世界のスポーツはアフリカ全体を既にマーケットにしている。『課題』
2.課題の為に、Sports for Betterは何をやろうとしているのか?『What?』
3.なぜ、やろうとしているのか?やる必要があるのか?『Why?』
4.なぜをどのようにやってゆくのか?『How?』
5.何を目標とするのか?ビジョンなのか?
なぜ?か。それはズバリ
『アフリカで日本の存在をスポーツでも示してゆくのと同時に、日本のスポーツレベルの底上げも図ることができる。それは結局、日本の世界の中のプレゼンスを上げることに繋がるから』
というところです。
何を言っちゃてんの?というお言葉はその通りですが、何者でもないからこそ口に出して、目指して進んでいかなければゆけないと思っています。また、日本のスポーツが好きで世界レベルでの活躍を見続けたいからこそ、やらなければいけないと思っています。
日本の人口は自然減少で60万人以上が減っています。超高齢化社会でこのまま減り続けてゆくのは間違いないでしょう。何よりの国の基盤となる人が減っているわけです。それだけの経済活動が減るということ。
そしてアフリカは、2050年には25億人に達すると言われています。単純に増え続けます。理想的なピラミッド構造です。認知されていない人口もいると言われています。
アフリカの街中を歩いていても、日本のようにお年寄りが多いということはありません。仕事がないなどの課題はありますが、若者が多く、子供も多いのは街中から伝わってきます。
日本は人口が減る。アフリカは人口が増える。
そして日本のスポーツ環境は抜群。アフリカのスポーツ環境は現状でも整っているとは言えず、人口が増えたらさらにきちんとした環境でプレーできる選手は限られてくる。
その中で、日本のスポーツの環境で育ったアフリカの選手が増え、世界レベルで活躍する選手が増える、選手から含めてアフリカに発信される、そうするとアフリカの選手や子供たちは日本により興味を持ってくれるようになる。プレーしたいという夢や目標の地になる。だから日本を目指して、取り組む。というような流れができればベターだと思っています。
SNSの指標である、数字も、日本の中では上限が見えてきます。それをアフリカの選手が影響力を持つことによって、潜在的な数字は一気に高まるわけです。
そして、人口が減ってゆく日本の中で、イチロー選手や、大谷選手のようなスーパーなスターが生まれてゆく確率が減ることになってゆきます。
それは結局、日本のスポーツのレベルの低下に繋がってしまう。
日本のスポーツレベルの底上げとは一体どういうことのなのか?
箱根駅伝では、ケニア人選手が出した区間記録を日本人が更新しました。これは日本のレベルアップに繋がっています。
そしてアフリカにルーツのある選手が日本の国籍を持ち、世界を舞台に活躍しています。
日本人がNBAで活躍しているわけです。これは日本のスポーツのレベルアップ、世界的な評価にも繋がってゆく。
ただ、外からのものを受け入れないということが存在し、このような差別も存在しているのもまた事実。
ヨーロッパでは度々、問題にもなりますが、日本としても海外にルーツのある選手が日本人として活躍していることを素直に応援する。それは日本全体のスポーツの評価に繋がっているということを理解するべきであり、慣れていかなければいけないと思っています。
サッカーのフランス代表には、アフリカにルーツを持つ選手が多くいます。
キリアン・ムバッペもそうですし、過去にはジダンもアフリカのルーツを持っています。彼らはフランスのサッカーを世界に示しています。フランス=サッカーが強いという評価を作り上げています。
またフランス以外にもヨーロッパ各国では、アフリカにルーツを持つ選手が多くプレーし、サッカーのレベルを上げています。そんな選手たちが、ワールドカップで優勝を争っています。
結局、何が言いたいのかと言うと、
日本は世界にも誇れるスポーツの環境があり、アフリカの選手からしたらその環境自体がサプライズ。そんな環境でプレーしたら彼ら・彼女らのポテンシャルを十分に引き出せる。それは結局、アフリカだけでなく、日本のレベルアップにも繋がる。
アフリカの選手が日本を活用するくらいになってほしいと思っています。
★平和を築いてゆける存在を日本から
色々書かせてもらいましたが、なぜの本質を詰めると、ドログバ選手のような人材を日本を経験した選手から生み出してゆきたい。それが最終目標です。
日本は東西南北、四季があり世界でも類まれな環境です。素晴らしい場所が日本各地にあります。東京でも、地方でも生活レベルが根本的に変わらないのは日本の良さです。
それは素晴らしい環境です。日本だけにいては気付けないですが、日本は世界の中でも誇れる国であります。
そして何より日本は、世界の中で見ても、平和です。安全です。
そんな日本を経験したアフリカの選手に、日本で見た風景、日本で得た経験を国に還元してほしい。
ドログバ選手は過去に、国の内戦を止めました。日本ではなかなか考えにくいことかもしれませんが、アフリカの中でスポーツの影響力は大きく、国の戦争をも止める存在になれるのです。
しかし、ドログバ選手がなぜ、戦争を止めることができたのか?それはドログバ選手自身が、幼ない時からヨーロッパへ行き、平和という世界を身をもって経験し、平和とは何か?という部分を理解していたからこそだと思っています。
人間は自分で体験したことからしかイメージできません。
日本にいると平和な世界は常識ですが、いざ、平和を知らない人に、平和とは何ですか?と言ってもイメージができないから、平和という姿がわからない。
それは、例えば中央アフリカ共和国のイメージをしてくださいと言われても、行ったことがない人にとってはイメージできません。ということと一緒だと思っています。
だからこそ、身を持って経験してもらう。その経験してもらうことがスポーツを通じてという部分でやってゆければと思っています。
なぜ?という部分を突き詰めると、平和な世界を創り出してゆくためになります。
アフリカではまだまだ内戦をしている国も多く、問題も多いです。だからこそ、国を、母国をより良くしてゆける人材を日本を経験した選手からなってもらいたい。
それは日本が平和だからこそできることであり、その素晴らしさを世界に示してゆけるきっかけだと思っています。
そして、それは日本にとってもこの平和な世の中は当たり前じゃないと考えるきっかけになり、日本人が日本をもっと誇れるきっかけにも繋がっていければと思っています。
ただ、さぁすぐにやりましょう!と言っても、アフリカは地理的にも遠く、すぐに動き出せないのは本音。だからこそ、そのきっかけ作りをSports for Betterとして行ってゆければと思っています。
明日はその具体的などのように?Howについて書きたいと思っています。
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もしアフリカの選手が、フィギュアスケートを本気でやったら何回転飛べるんだろうかと思っています。
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