踵(カカト)の痛みを治すには。
ご拝読、ありがとうございます(^-^)
奈良県香芝市の下間整骨院です。
前回の記事では、
踵の痛みの多くは、
片脚での最大支持シーンで
足趾に体重中心が来ている
といった内容の話をしました。
今回は、
その様な動作不備を
どう改善させるかの話です。
まず、
何故に最大支持シーンで
足趾に体重中心が来るかを説明します。
人は、意識、無意識に関わらず、
色々なことを学び、
それを日常に反映させながら
生活しています。
人が行う動き(動作)も
例外ではありません。
そんな中でも、
重力(体重)を取り入れた動作は、
疲労しにくい傾向があり、
その力の取り入れは、
色々なスポーツ競技動作や
日常生活動作にも反映されています。
そのことが利点になることも
沢山ありますが、
マイナスに働くこともあります。
その一つが、
うつむき(前屈み)歩きや
うつむき(前屈み)走りです。
倒れるバランスを使って
体重を利用できる半面、
倒れることを防ぐために
前に出した脚が、
身体の前方に接地した
直後に拇趾球辺りを
体重中心としてしまうため、
その後に来る最大支持シーンでは、
足趾に体重中心が来てしまいます。
そうなれば、
前回の記事で説明した
発症メカニズムをたどりやすくなります。
これらのことを踏まえた上で
踵への過大な負担(=痛み)を
改善させるには、
上半身を傾けた倒れる力の利用を
止めることという答えに行き着きます。
では、
どのように歩くのか?
または、
走れば良いのか?
脚を前に振りだす意識を持って、
歩行や走行を行えば良いのです。
ただし、
短距離走の場合は、
スタートから少しの間のシーンは、
身体の傾斜を利用しますので、
当てはまりません。
その話は、
またの機会にさせて頂きます。
今回の内容は、
全ての踵痛の人に
当てはまる訳ではありませんが、
かなり多くの踵痛の方々に
効果があると思います。
スポーツ障害と動作不備との
関連性を複数記事にしましたが、
どのような動作不備があるのかの
見極めは、
一般の方には難しい例も多いですが、
不備の内容自体は、
そんなに大きな動作の間違いでは
ありません。
それを正すことも、
経験と知識があれば、
上手くいきます。
ですが、
この国の医療機関では、
先のような診方や
力学的観点からの動作不備修正が
行われていません。
それゆえに、
何ヵ月も治らない方が多いのです。
何度も言ってきましたが、
5回以上通っても
改善の兆しが無ければ、
早く見切りをつけて
別の医療機関を探しましよう。
次回は、
スポーツ障害に対しての
医療機関の探し方についてです。