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推薦入試1ヶ月前に対策を…と相談が来た

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外部コーチの紹介で突然の相談が入った

サッカーだけは続けたい。ほんとはプロを目指したい。
けれど、高校3年生にもなれば、
周りからはいろいろなことを言われる。
彼は、「プロを目指したい」と
言うことを誰にも言えずにいた。

もちろん、簡単になれるものではないし、
厳しいことの方が多い。
高校3年次でスカウトの声はない。
その時点で、確率はゼロ。
けれど、東京のサッカー強豪大学への推薦の話があった。
大学4年間の過ごし方で、
可能性がゼロから少しでも上がるなら…
大学に絶対に合格したい
と言うのが彼の本音の相談だった。

推薦入試まであと1ヶ月。学校での受験指導がないという事実

いくつものスポーツが強いこの大学は文武両道の考えを持つ。
それを示すかのように、推薦入試は
大学に入って学ぶ専門性のある領域のテーマで
小論文を書くことになっていた。
そして、スポーツ推薦というものはなく、
部活推し過ぎの面接をすると落ちるかもしれないという。
ここまでは、ご家族と本人からの情報。

学校では入試の対策を何もしてくださってなかった。
推薦入試は、小論文と面接のみだ。
国語の先生や進路指導の先生が親身になってくれたらいいのにー。
残念だなって思ったし、少なくともこの選手の本気に
私は応えたいと思った。

5つの質問をしたら、目つきが変わったから1ヶ月共に走ると決めた

高校3年生の男子選手と2人で話した。
彼の本気が伝わってきたので、私は自らの経験を活かし、1ヶ月間サポートすることにした。

自らの体験というのは、私も高校生の時、大学進学について高校の先生から「実績のない大学だから指導できない」とさじを投げられ、孤独な戦いを強いられた経験があった。

推薦入試で合格した理由は、サッカーと同じように「策を練った」ことに尽きる

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❶相手(強豪大学)が求めているものを見極める

大学案内を読み込んだ。そこで炙り出したものは、

●大学の教育理念
●その学部・学科で学べること
●求める学生像
●大学卒業後、社会でどんな活躍をする人材に育って欲しいか

といったところ。
ここから読み取れるのは、
高校生のあなたが大学に入ったら、
こういう成長を遂げて欲しいという理想。
成長したあなたが、大学の名を背負って
社会で、こんな活躍をして欲しいという期待。

この理想と期待を実現できる生徒かどうか?
というのを大学側は確認する。
推薦入試は就職活動と似ていて、
受験生をいい悪いと評価しているのではなく、
勉強内容も含め、大学とマッチするかを確認している。

もうひとつ行なったのは、小論文の過去の題材を5年分確認。
専門性のあるテーマで出題されても時間内に書き上げるには、
大きくは2つのコツがあると考えた。

●1つめは、指定文字数で、章立てを組み立て書くスキル
●2つめは、自分の考えと大学の学び(の方向性)から、
 社会課題の解決方法を提案し、文章化できる本質の理解

❷自分の持っているものを見極める

ここで大切なのが、自分の持っているものを見極めること。
サッカーや高校生活の経験から得た能力、
高校の学びで吸収した考え方。
ここは特に面接でも必要になってくるところなので、
紙に書き出したり、話してもらったりした。

ここは肝だと思うんだけど、
例えば、サッカー留学経験があったとする。
「●●●という考えから、留学をした」
「留学で、こういう経験をした」
と言うだけでは、推薦入試でも、就職活動でも不十分。
それは単に自分の体験、考えの域を出ていないから。

留学経験で得た考え、学び、スキル、能力を
未来にどう活かしていくか。
これまでの経験を活かして、
どんな大学生活を送っていきたいか
というところまで整理して答えたい。

❸双方の融合点を伝える

面接でも、小論文でも、
最終的には聞かれた問い、テーマについて
わかりやすく答えることが大切。

その上で、

❶相手が求めているものを見極め、
❷自分の持っているものを見極めて
❸双方の融合点を見つける。その融合点を未来にどう活かせるか?

という観点で伝えられたら、
「うちの大学に(会社に)マッチしている人物だな」
という判断をしてもらえる可能性が高まる。

ということで、こちらは
プロジェクト・ブレインプログラムの考え方で
 行なった推薦入試合格プロジェクト

プロジェクト・ブレインプログラムは、
善福が提供しているスポーツキャリア・プロデュースのプログラム名です。





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