着任してから2ヶ月で感じたことをスクール構想に当てはめた一考察【スポーツ教室開校計画】
9月から協力隊として着任してから2ヶ月が経過し、活動をしていく中で気付いたことと今後の未来計画を立てているよっていう話をします。
将来ダブルダッチスクールを開校するにあたっての気付きをも併記するのでスクールを人口過疎地で開きたい人は参考までに見ていってください!
運動習慣が極端にない
都会に比べて圧倒的に徒歩の時間が少ないです。
車社会なので仕方がないことではありますが、ドアtoドアのせいで歩く時間が少ないです。
大体は目的地まで歩いて気軽に行ける距離ではないですし、駅には電車が1時間に一回しか来ないので最寄駅まで歩くことも少ないです。都会の人は駅の乗り換えだったり通勤に電車を使ったり、気がついたら結構歩いています。
この村で一番運動をしっかりしているのは
「スポーツクラブに通っている学生」
「お年寄り」
「農家さん」の三パターンくらいじゃないでしょうか。
また福島県は長距離走が盛んなのでマラソンや駅伝に出場するような方も運動を行なっています。
これをスクールに活かすには
この村でスポーツクラブをやっていくために必要な要素として「男女混合スポーツ」や「レクリエーション要素が強いもの」のどちらかである必要がありそうです。
他の人口の低い地域でも同じことが言えると思います。
玉川村は人口が6200名ほど。大阪城ホールのアリーナ席とスタンド席に全村民が着座できてしまいます。
小学校が2校、中学校が1校、幼保認定子ども園が1つあるのですが人数としては1,692人(0~14歳,令和2年時点)なので村の子ども人口の2%がスクールの目標人数になるということになります。
これがもし男子にしか人気がないスポーツ(野球、剣道)や女子にしか人気がないスポーツ(ピアノ、バレエ)をやるということになると対象人数が1,692人の半分846人になり、集客が大変になるかもしれません。。。
ちなみに男女ともに人気の高い習い事は
1位 水泳
2位 音楽(ピアノなど)
3位 学習教室
4位 サッカー
5位 英会話
と、文化系の割合が高い。
1位の水泳は男女ともに行えるが施設が限られており、リスクも高いので指導する側にとっては負担が多いのではないかと個人的には思ってしまう。
サッカーも男女問わず行える運動量の多いスポーツ。チームスポーツで協調性を高め、体育でも科目になっているので習わせたい人が多いのかもしれません。
朝が早く、夜も早い
都会と比べて灯りが極端に少なく、日が落ちてしまうと外を出歩くこと自体がリスクとなるほどです。
私が初めて玉川村にきた日、徒歩10分のコンビニに歩いて行こうと外に出たところ暗さに驚いて車まで取って返したのは今でも笑われてしまいます。私の住んでいるところはインターチェンジ付近の比較的明るいところらしく、ここ以上に暗いところの方が多いとのことで面白いようですw
大体夜の9時には店が閉まり、10時半に最寄駅は終電が来てしまいます。
また朝が早いのも特徴です。
少子高齢化で高齢者の方や農家さんが多いので朝4時には村が動き出します。よって「朝早く」「夜遅く」の感覚が異なるので、そこのあたりに慣れていないと騒音トラブルなどでご近所さんと仲が悪くなってしまうかもしれませんね。
これをスクールに活かすには
ここからわかることは「スクールの送迎が必須である」ということです。
園児は子ども園の引き取りの時間的に15時半くらいから行えるので1時間程度体を動かして引き取りの親御さんを待つと終業時間的にもちょうど良いかもしれません。
小学生が17時くらいから1時間活動をすると18時。春先や秋〜冬だったら余裕で暗いです。
送迎にボトルネックを抱えて習い事をさせてあげられない親御さんもいるので送迎はスクール側がやってあげられるといいですね!
3〜5歳児は親御さんが迎えに来る方がいいですが小学生になると送迎をしてもらえる方が家事をするお母さん的には嬉しいかもしれません。
村の中の移動は端から端まで15分程度、それぞれの生徒のルートを組んでおけば30分程度で全員を送り届けることができるでしょう。
どれだけ「仲良い人がいるか」が大事
「野菜が余ったからあげる」「いらなくなったコタツあげる」など、ジモティーみたいなことが日常茶飯事です。
なので普段から自分のことを知ってもらって、仲良くなることでかなり生きやすくなります。都会ではあまり経験のないことですが道を歩いていると引っ越してすぐ初めのうちは「なんか見たことない人が歩いていた」と噂されていることがしばしばあるらしいです。
玉川村は新しい人に対してかなりフレンドリーな地域だと思います。私の住んでいる場所は初対面でもその日のうちに知られていますw
地域おこし協力隊として引っ越していなければかなり交友関係を築くのに時間がかかる地域は多いかもしれませんね。スーパーやコンビニも村に一つといった感じなのですぐにあの人誰だろうと思われるでしょうから。
ネット環境もあるしAmazonも届くので、全く問題なく引きこもり生活もできちゃいますが仲良しな人がいると心もお財布も豊かになるものです!
これをスクールに活かすには
スクール事業はその実態のほとんどを「信頼」が占めています。講師の実績を掲載するのも、教室の内容をSNSで発信するのもそれによって信頼を得てスクールの人口を増加させることが目的だと思います。
私は地域おこし協力隊でスポーツ支援隊員として総合型地域スポーツクラブの支援をしていることでいきなり初めましての個人がスクールを開校する「五里霧中感」をスキップできます!
また総合型地域スポーツクラブの横連携を活かさせていただくことで他の市町村への横展開というスクール運営に必須な部分もクリアすることができるはずです。
「地域おこし協力隊 スポーツ 総合型地域スポーツクラブ」と検索するといろんなまちで地域おこし協力隊を募集しているようですので、もしやりたかったら検索して問い合わせてみてはいかがでしょう?