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CINK-Football Square-⑨ 「メッシのバルサ退団に見る新しいクラブビジネスの形」に参加して📝

2021.08.28

 先日FCバルセロナを退団し、フランスのパリ・サンジェルマンに移籍したメッシ。なぜ、バルセロナはメッシを手放さなければならなかったのでしょうか?そして、今後のクラブビジネスはどうなっていくのでしょうか?この2つに焦点を当てて開かれたCINKのセッションをまとめてみました!⚽️今回は、ところどころでクラブ関係者AさんとBさんに意見を伺っています!

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Photo by AP

Q. どうしてバルセロナはメッシを手放さなければならなかった?

簡単にいうと、クラブに、選手に年俸を払えるだけのお金がなかったから。
サッカー関係者Aさんによると、バルセロナには、膨れ上がった多額の借金があり、ゴールドマンサックスとの協定などによる資金調達をするも、上手くいかず、ラ・リーガの規定に沿った給与をメッシに支払うことができなかったとのことでした。

この報道を見て、一つ疑問に思ったのは

これだけ世界を代表するビックチームで、資金がないのはなぜ?

ということ。
FCバルセロナは、遠く離れた日本でも、サッカーにそんなに詳しくない人でも一度は聞いたことがあるであろうビックチーム。そして、スター揃いの強豪チーム。もちろんファンも多い。それでも、このようなチームが社会的に見ると意外にも市場価値や企業価値が低いのはなぜなのでしょうか?

サッカー人口や人気の高い欧州と比較すると、サッカー人口も少ないアメリカは、対照的にビジネスとしての価値が高い傾向にあります。コマーシャルの内容も充実していたり、NFLやNBAを例に見るように、収入になるようなビジネス展開をしています。メッシ退団の大事件を受けて、人気もある、サッカー人口も多い欧州のサッカーチームは、チームにおけるビジネスをもっと発展させていかなければいけない時代に差し掛かっているのではないでしょうか。

Q. 今後のクラブビジネスの展望は?
 このような大事件や、コロナを受けて、今後のクラブビジネスはどのように変化するのでしょうか?

サッカー関係者Bさんによると、放映権バブルが崩壊するのではないか?との見解でした。今現在、試合の放映には、クラブとの間に何社か業者が入って事業を行なっています。しかし、今後は、チームがチャンネルなどを自分たちでもち、試合以外の様子などのコンテンツも放映されるような形になるのではないかとのことでした。世界で最もイノベーティブな企業TOP25のうちの約60%が自社のOTTを持っているそうで、放映権がなくなっても持続可能な経営を続けていけるように準備しているそうです。

通信コンテンツ以外にも、メッシの契約金の一部に使用されたというトークンも、今後クラブビジネスに参入していくのでしょうか?

日本のJリーグチームでも、トークンを利用した新しいビジネスの形を導入している。湘南ベルマーレは、国内初のプロサッカチームとしてトークンを発行し、それを使用したクラウドファンディングを行った。サポーターと一体となって、参加できる権利を販売し、トークンを持ち続けることで、チームを応援することができるものとしました。

クラブ自体が、もっと持続可能な経営をすることができるように、ビジネスの発展として新しいコンテンツを作ったり、クラブの社会的市場価値をあげる取り組みについて考えていく必要があるなと感じました。メッシの退団を受けて、クラブ側と協会側に対立が生まれることになりましたが、その事件から、はっきりと見えたクラブの問題を解決するようなビジネス展開が行われるのか、見守りつつ、そこから色々学んで行けたらいいなと思いました。

今回もサッカーについてはまだまだ勉強中の私でも、すごく分かりやすく面白いセッションでした😊

サッカーは、スポーツビジネスとしてはとても上手くいっているスポーツとして認識があった分、地域によっても偏りがあったり、リーグによって様々な事情があることも分かりました。サポーターも、選手と一緒になってクラブを盛り上げられるようなコンテンツが増えていくと今後もっと面白くなりそう🤔!!

#soccer #football #ヨーロッパ

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