地域で活躍する薬剤師の紹介③大西 伴幸
はじめに
こんにちは!
今回クラフトコーラ主催者の大西伴幸です。
この度は、松山大学オープンキャンパスでクラフトコーラを飲んでいただきありがとうございます!
いかがでしたか?
本格的なクラフトコーラで、おいしく感じた方も多いのではないでしょうか。
普段は調剤薬局で薬剤師をしながら、いろんな活動をしています。
今回は薬剤師の資格を活かした活動についてご紹介します。
自己紹介
1990年6月29日生まれ 34歳
松山市出身 実家は大西ふとん店
◯経歴◯
伊予高校卒業(ホッケー部)
松山大学薬学部卒業(4期生)
アイン薬局入社
アルファーマ薬局(松前町)現職
◯資格◯
スポーツファーマシスト、ケアマネジャー、漢方認定薬剤師、
宅地建物取引士、熱中症対策アドバイザー、スポーツ栄養アドバイザーなど
スポーツファーマシストの活動
よくオリンピックなどの国際大会で、「ドーピング」のニュースが話題となりますが、スポーツファーマシスト(以下、SP)はあまり聞きなれない言葉だと思います。
SPは、アスリートからドーピングの危険性から守るためにできた資格です。
主な仕事は、アスリートやサポートスタッフからのドーピング相談やセミナー開催などあります。
意外と知られていませんが、ドーピング検査はトップアスリートだけでなく国スポ(旧国体)で約10%のアスリートが受けています。
(2000名中200名)
違反事例で特に問題となっているのが「うっかりドーピング」です。
うっかりドーピングとは、ドーピング禁止物質と知らずにドーピング禁止薬を飲んでしまい、ドーピング違反となることです。
ドーピング違反になると、最大4年間試合や練習に参加できなくなります。
ドーピング違反物質は、筋肉増強作用のあるステロイドのイメージがありますが、身近にある市販薬(例:風邪薬や漢方薬)でもドーピング違反になるケースがあります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください!
→アンチ・ドーピング活動に対する想い
私の想いとしては、一生懸命練習してきたのに「うっかりドーピング」をしたためにそれまでの努力が無駄になってしまうことに、悔しい気持ちになるので、そういったアスリートを0にするためにSNSで情報発信したり、定期セミナーを実施することにしました。
現在では、松山大学男子バスケットボール部や松山南高校ホッケー部の皆さまにアンチ・ドーピングやコンディショニングセミナーを定期開催しています。
また、SPの知識だけでなく薬学部で習う、公衆衛生学の知識を使い
「熱中症対策や水分補給」についても伝えることで、アスリートからは「ドーピング相談以外も相談できる」というイメージを持ってもらうことができました。
近年では、プロスポーツチームと契約するSPも増えており、スポーツ界で
薬剤師が必須になる時代がくるかもしれません。
今後もスポーツファーマシストとして、積極的に活動しますので、
興味のある方は、お気軽に相談してください。
クラフトコーラを通しての活動
今回はクラフトコーラを体験していただきました。
そもそもコーラは薬剤師が発明したと言われています。
また、薬学という分野は私たちの生活の中で身近にあるので
そのような身近な薬学を楽しんでもらいたい想いでクラフトコーラの活動を始めました!
生薬の効能効果や成分の構造式など薬学部で学ぶことで、理解することができます。
将来的には、クラフトコーラを作りながら生薬を学べるワークショップを開催しながら、愛媛県の柑橘類で作ったクラフトコーラを作ることが夢の一つになりました。
薬学部と薬局薬剤師を選んだ理由
薬学部を選んだ理由
小学校4年生の時に重度のアレルギー性鼻炎を患い、3ヶ月の運動制限となり大好きな野球ができない時期がありました。
病院を転々としましたが、症状が改善せず悩んでいたところ、父親の勧めで漢方専門医の病院に通院すると、漢方の効果で症状が改善し、1ヶ月足らずで野球を再開することができました。
最初は抵抗のあった漢方薬も医師だけでなく、薬局の薬剤師さんが丁寧に
子どもの私に対しても理解できるように指導していただきました。
そのような経験から、同じようにアレルギーで苦しんでいる患者さんを1人でも多く助けたいという想いが強くなり、薬学部に進学することを10歳の時に決めました。
また、地元の松山大学に薬学部が新設されたことも理由のひとつです。
薬局を選んだ理由
私が大学生の頃、祖父母の介護で母親がよくケアマネジャーの方と話をしていました。また、薬のことで両親が薬学生の私によく相談していました。
調べていくと、薬剤師でもケアマネジャーになれることを知り、
介護で残薬や飲み忘れに困っている患者さんや家族を助けたいと思い、
在宅医療に積極的に介入できる薬局に決めました。
最後に
薬剤師は病院や薬局だけでなく、メーカーや研究職、公務員など職業の選択が無限大にあります。
薬学部での6年間は、勉強や研究など大変なことが多いですが、それを一緒に乗り越える仲間もできます。
松山大学の卒業生として、大学の先生方は親身になってなんでも相談に乗ってくれました。学生のサポート体制はものすごく充実しており、松山大学を選んでよかったと思います。
また気になることがありましたら、松山の薬局にいますので、いつでも連絡してください。
SNS
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活動実績
ファーマボックスさま 取材記事
https://pharmabox.jp/article/24655
アスリート業界に薬剤師を 未来を担うアスリートに向けて 取材記事
ストの活動記事.pdf
【Spolinkセミナー】
オリンピック前に知ってほしい! 最新ドーピング情報と検索ツールの活用
【第144回日本薬学会 学会発表】
ド-ピング禁止薬を服用した際のアスリートへの対応と競技継続をするための情報提供した1例
2021年3月~
松山大学男子バスケットボール部 多職種連携オンラインサポートチーム
2024年2月~
愛媛県立松山南高校ホッケー部 コンディショニングセミナー