【MLBドラフト】2022ドラフトレビューLAD編
上位10人の簡易レポと総括になります。
凡例
ラウンド(全体指名順位) 名前(Name):ポジション:投打:身長/体重:出身校:契約金額(ボーナススロット)
簡易レポ
2(40) ダルトン・ラッシング(Dalton Rushing):C:右投左打:6-1/220:Louisville:$1.96M($1.95M)
昨年の全体1位Cヘンリー・デービスに陰に隠れていたが、昨年夏のケープコードでブレーク。コンパクトなスイングでハードヒットを量産する。内角のボールを無理に引っ張ってゴロにしてしまうシーンが目立つ。守備では大学での出場経験は少ないが、大抵のことはそつなくこなしデービスと同じレベルかそれ以上とも。
3(105) アレックス・フリーランド(Alex Freeland):SS:右投両打:6-2/200:Central Florida:$580.2K($582.7K)
アプローチは優秀でBB/Kの数字はよいが、大学では打率.300超えが0。パワーツールは現時点では平均レベルだが、体格を考えるとより伸びるのではないかとの予想も。守備ではスキルは十分だが、SSを守るにはスペックが足りないか。
4(135) ニック・ビディソン(Nick Biddison):OF:右投右打:5-10/190:Virginia Tech:$382.5K($435.2K)
大学生屈指のスーパーユーティリティ。打撃では強烈なスイングでハードヒットを連発することができる。スイングが大きくなりがちで空振りが多い点は懸念材料。スピードは平均以上。内外野はもちろんCに入ることもでき、いずれも平均かそれ以上に守ることができる。
5(165) ショーン・マクレイン(Sean McLain):SS:右投右打:5-11/170:Arizona State:$322.9K(325.4K)
マクレイン三兄弟の次男。兄譲りのヒッティングセンスを武器にハイアベレージをマークする。ツボにハマり引っ張れば目が覚めるような打球を飛ばすが、パワーツール自体は平凡。スキルやスピードは問題ないがアームが足りずSSは厳しいかもしれない。走塁が上手く、あらゆる場面で次の塁を脅かす。
6(196) ローガン・ワグナー(Logan Wagner):SS:右投両打:6-1/200:P27 Academy:$600K($253.4K)
フィールド全体を使った打撃でヒットを量産することができる。角度をつけて打球を打つのが上手く、どんな当たりでもヒットになりやすい。パワーも平均かそれ以上にはあるだろう。スピードが平凡で敏捷性に欠けており、守備では運動量の少なさが不安材料。
7(225) クリス・カンポス(Chris Campos):RHP:右投右打:5-10/170:St. Mary's College:$197.5K($199.9K)
8(255) テイラー・ヤング(Taylor Young):2B:右投右打:5-9/170:Louisiana Tech :$2.5K($169.1K)
ソリッドな打撃とプラスのスピードが武器。
9(285) ブランドン・ニーク(Brandon Neeck):LHP:左投右打:6-1/190:Virginia:$27.5K($$156.6K)
90マイル前半の速球とスライダーのコンビネーション。速球はシンカー系で最速95マイルをマーク。奪三振能力が高く、リリーフとしての起用が見込まれる。コントロールはイマイチ。肩の故障のため大学での登板数は少なめ。
10(315) サイモン・リード(Simon Reid):C:右投左打:61/200:Westmont College:$2.5K($149.6K)
総括
2巡目のダルトン・ラッシングはスタッツでは今ドラフトの大学生Cではトップクラス。多少スケールダウンしたとしても、Cに留まることができれば大きなプラスとなるでしょう。
野手ではアレックス・フリーランド、ショーン・マクラインらのピュアヒッター2人を獲得。フリーランドは高校時代ブルックス・リーに勝るとも劣らないタレントとして名を馳せていただけにマイナーでブレークする可能性も。
元々ボーナスプールが少なく、契約金捻出のため節約のための指名が多くなったのは仕方ないでしょう。