飛ぶ鳥を落とす勢いの大阪の劇場番長
おはようございます。最近のお笑い芸人の活躍は目覚ましいものがあります。
そんな中でも頭ひとつ抜けているコンビの1組に挙げられるのが、今回紹介する、M-1グランプリでついたキャッチフレーズは「大阪の劇場番長」であり、そんなM-1グランプリには3年連続決勝進出、昨年は3位という結果を収めた「見取り図」です。
見取り図は結成14年目を迎える、ボケのリリーさんとツッコミの盛山晋太郎さんの2人で構成されるお笑いコンビです。NSC29期で、同期にはコマンダンテやジェラードンなどがいます。それぞれ多彩で、盛山さんはラップが上手く、リリーさんは絵を描くのが得意なようです。
正直最近、テレビで見ない日はないのではないかと思うくらい引っ張りだこで、地方の劇場にも見取り図ファンがグッズなどを持ちながら見にくるほどです。また、YouTubeも見取り図らしい(この表現がぴったりです、見てみればわかりますが、本当に見取り図らしい、という感想を持つと思います)、ブレない姿勢を貫き通していながらもしっかりと笑えるポイントがあるので、こちらもおすすめです。
そんな見取り図ですが、やはり漫才が素晴らしいです。今回は見取り図の漫才の良さだと個人的に思っている「第一印象を思い切り覆してくるようなギャップ」「伏線回収の素晴らしさ」「見取り図にしか思いつかないであろう語彙」の3つについてたっぷり書かせていただこうと思います。
まず、「第一印象を思い切り覆してくるようなギャップ」についてですが、盛山さんはワイルドな見た目、リリーさんは甘いマスクで爽やかな雰囲気が一見あります。一見。正直、見た目だけだったら名前すらも反対のほうがしっくりくるのではないかと思うほどです。また、ワイルドな盛山さんがツッコミで爽やかなリリーさんがボケ、というのも私は最初、驚きました。しかし、それだけではありません。何より、リリーさんのボケも盛山さんのボケも逸脱していてえげつないのです。もはや「ヤバい人」としか思えないようなリリーさんの突拍子もないボケに、盛山さんの声高ツッコミ。初めてみる人はとにかく衝撃を受けると思いますが、このギャップこそが見取り図の魅力のひとつだと思います。
次に、「伏線回収の鋭さ」ですが、これが顕著に表れているのがM-1グランプリで見られる漫才です。特にM-1グランプリ2020の決勝、ファーストラウンドで披露された漫才は伏線回収が素晴らし過ぎて、審査員の方々を唸らせました。また、私はM-1グランプリ2017で披露された漫才も非常におすすめです。是非見てみてください。
最後に、見取り図の凄さは漫才中の語彙にしっかり出ていると思います。「あたおか(頭おかしい)」を生み出したのは見取り図で、M-1グランプリ2017で披露されましたが、印象に残っている人も多いのではないでしょうか。また、M-1グランプリ2018で披露された漫才のお互いを例えるフレーズがもう絶妙ったらありゃしない。思わず笑ってしまうし、ピッタリ合っているんです。圧巻です。
見取り図の良さは漫才以外にもあります。まずは出囃子。チェッカーズの「涙のリクエスト」が見取り図の出囃子ですが、これがなんとも見取り図の雰囲気と合うのです。また、普段はふざけまくっているように見えますが、M-1グランプリ2020で決勝に進出するも決勝を逃し、楽屋に戻る時に目に悔し涙を浮かべながらも、スタッフさん達にきちんと挨拶をしていた盛山さんの姿が印象的でした。挨拶など当たり前のことだ、と思うかもしれませんがそんな当たり前のことを出来る見取り図は素晴らしいと私は思います。
今回はM-1グランプリを中心に見取り図の良さを語りましたが、他にも素晴らしいネタがたくさんあります。また、「大阪の劇場番長」という名の通り、劇場に立ち続け、人々の心をつかみ続けています。できれば、劇場で一回彼らを見てみてください。魅了されるはずです。
見取り図のネタでも、他の人のものでもおすすめなものがあったらぜひ教えてください。
(今日の一言)
明日は「お笑いの日」ですね。なんといってもキングオブコント2021が結果も審査員も気になります。明日が楽しみです。もうええわ。
2021.10.1
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