需要の価格弾力性って何?
経済学を勉強すると、価格弾力性について勉強する機会があると思います。初めて勉強するにはなかなか難しい概念なので、解説しようと思います。計算方法についてはこちらを見てください。
弾力性とは
弾力性をグミ、ボールを使って考えてみましょう。
グミを押してみるとみると、元の形に戻る力が働いています。このように、物体が変形しても元の形に戻る力を「弾力性」といいます。
また、ボールを地面に落とすと、弾力性のある素材でできていれば、地面にぶつかっても元の形に戻る力が働いて跳ね返ります。これが、ボールが跳ねる仕組みです。
つまり、弾力とは、変化に対して何か反応することです。
需要の価格弾力性とは
需要の価格弾力性とは「価格の変化に対してどれだけ需要量が変化するのか」というものです。「価格⇒需要」のようなイメージです。
需要の価格弾力性には高い、低いという概念があります。弾力性が高いということは価格変化に対して需要の反応が大きい。逆に弾力性が低いと価格変化に対して需要の反応が小さいということです。
具体例でもっと理解しよう
需要の価格弾力性が高い例(価格への反応が大きい場合)
・自動車の場合:燃料価格が上がると、車を使うのが高くつくため、車に乗る人が減ると考えられる。
・喫茶店のコーヒーの場合:コーヒーの値段が上がると、値上がりしてない紅茶に客は目を向け、コーヒーは注文されなくなると考えられる。
需要の価格弾力性が低い例(価格への反応が小さい場合)
・塩や砂糖の場合:値段が上がっても、生活に必要なものであるため、塩や砂糖を買う人はそのままと考えられる。
・高級時計の場合:時計が値上がりしても、買い手は価値(この世に唯一の商品だ!的な)を分かっているため、買い手は問題なく買うと考えられる。
ここから見える法則とは?
具体例を見てもらうと需要の価格弾力性については法則性が見えます。覚えるときの参考にしてください。
弾力性が高い場合:代替材、つまり代わりとなるものが存在
自動車の代わりにバスや電車を使う
コーヒーの代わりに紅茶が注文される
弾力性が低い場合:代替材が少ない、つまり唯一無二の存在
・塩、砂糖の代わりなる調味料なんてない
・唯一無二の時計に代わりは存在しない
そのため、生活必需品や高級品などが弾力性が低いものと言われますね。
おわりに
需要の価格弾力性には計算がつきものです。計算方法もまとめましたのでこちらをご覧ください。