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経済学の「限界」は「これから」で考える
はじめに
経済学を勉強していくと、「限界」という単語を目にすると思います。
意味は「行動計画に対する微調整」「1単位増やしたときに増える○○」などでよく見かけると思います。
この限界という単語はたとえば
限界的な便益
微調整によって得る便益限界的な費用
微調整によって生じる費用限界生産力
生産要素を1単位増やしたときに増える生産量限界費用
生産要素を1単位増やしたときに増える費用
などで使われます。
経済学で使う限界は日常生活のと意味が若干異なります。なので、これらはどれも意味が硬く、経済学を初めて勉強するときに、かなり厄介になる単語です。
「限界」とは「端」である
ここで限界という意味を日常で使う意味に置き換えて見ましょう。
たとえば、限界とはこれ以上できないぎりぎりの境目と考えると少ししっくりはしないでしょうか?もっと分かりやすくいうと、「端」のイメージです。
たとえば崖っぷちに立っている様子を想像してみてください。これ以上はもう進めない、限界なところです。このとき、端にいるのではないでしょうか?
経済学でいう端とは
この「端」というイメージを経済学では時間軸と捉えてください。時間軸の端っこです。
時間軸の端は「今」のことではないでしょうか?
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限界の意味は「これから」
そこで、限界の意味を今が端にある、すなわち「これから」と考えるとかなり理解が深まると思います。
前述した「行動計画に対する微調整」「1単位増やしたときに増える○○」を考えていきましょう。
・「行動計画に対する微調整」とは「これから」の行動に少し変化を加えること。(例:今からダイエットをしたい。いつもなら茶碗一杯のご飯を食べるが、限界的な行動を考えるなら、茶碗0.5杯を食べることにする。)
・「1単位増やしたときに増える○○」とは「これから」あるものを加えると(1単位分)、なにか(○○)が増えること。(例:労働者を一人雇うと、生産量が3%上がる。)
「合理的」を理解しよう!
ミクロ経済学を学ぶと、合理的という単語に出会うと思います。
合理的な行動とは「限界的な便益>限界的な費用となる選択をする」ことです。
単純にとらえると、合理的な人はメリットがデメリットより大きくなる行動を先読みして行うことです。これから行うことはメリットが大きくなる行動ということですね。下がイメージ画像です。
![](https://assets.st-note.com/img/1681546539384-RVdfW82Lzd.png?width=1200)
赤字の費は限界的な費用のことです。
注意点
これは私が「これから」と解釈したら分かりやすいと感じただけで、経済学的に正解ではないと思います。なのですべて「これから」のイメージで読みのは危険だと思います。ただ、理解の補助になればよいなと思い書いてみました。
おわりに
最近、私が経済学の本を読んでいて「これは初学者にとっては方ぐるしい概念だ」と思ったので、私なりの解釈を述べてみました。
最後まで見ていただきありがとうございました。