6/20 ブレストミーティング～元ラグビー日本代表・仲村慎祐さん～
2022年6月20日（月）
スポーツフィールド本社（市ヶ谷）にてブレストミーティングを行いました。
ゲストには
元ラグビー日本代表・明治安田生命ホーリーズ所属
仲村慎祐さん
をお招きいたしました。
仲村さんは弊社で広報を担当している上野良太と共に
日本大学ラグビー部で活躍されておりました。
今回は対話形式で中村さんの
デュアルキャリア・セカンドキャリアについて
詳しくお話を伺いました。
日本トップレベルチームについて
１）サントリーというチームについて簡単に
・いわゆるトップチーム、野球でいうと巨人軍のような存在
・１０年間で… 公式戦出場：1試合 日本代表出場：6試合
２）お仕事は何をしていたのか？
・お酒を酒屋さんに仕入れてもらう営業
・社会人のラグビー選手は、会社の業務も行う社員選手か、
プロ選手に分かれる 社員選手は基本営業
３）ラグビーと仕事の時間的な両立は？
・朝9時出社 17時半定時 13時から練習が始まる
・実質、日中に働いているのは3時間ほど 19時ごろまで練習
⇒練習後、営業周りに出ていく人も…
（酒屋さんは夕方から開店する店舗も多いため）
【話題になった観点】
責任感をどこに持つのか？、という個人差が生じる
⇒ラグビーで結果を出したい
（「夜に仕事なんて！体のほうが大事」という考え）
⇒周りの社員の皆さんのおかげで自分がある
（「セカンドキャリアのためにも真剣に働くべき！」という考え）
上記の二つの視点により意見が分かれる
どちらも正義である（正解・不正化ではない）からこそ
意見のぶつかり合いが生じることも…
つまり…
かの作品、「ノーサイドゲーム」はかなりリアルな内容となっている
仕事に時間を割くの？ 試合のために時間を割くの？ どちらも正しい
４）トップチームの実情は？
練習＋仕事＋試合をすべて１００％で取り組んでいる状況…
単純計算で３００％の状態で日々を過ごしている
部活をしている分、
一般社員と実働時間を比べると、どうしてもお給料が低くなってしまう
時間外の超過時間/休日出勤の申請がしにくい
【仲村さんが当時抱いた疑問点】
ラグビーをやることが最初は仕事だったはずなのに、
いつのまにか、なぜ趣味扱いになっているの？？
「うちのチームでラグビーをプレーをしてくれ」と言われ入社。
実際に働いてみると、一般社員との評価・立場の差を感じ…
いつからか、仕事と趣味の境目があいまいに。
デュアルキャリアとして、働く環境は？
社員の目線で見ると不満だが、アスリートの目線で見ると充実している
デュアルキャリアの充実という点で、一個人としての物差しが影響してくる
（先述の【話題になった観点】より）
実業団によっては経歴に合わせて手当が出ることも
サントリーは、チームが日本一になるとボーナスが増える
その手当が出た時だけ、同期よりも年収が少し多くもらえることになる
大学生の時の日本代表としての日当：3,000円
⇒果たしてこの金額が評価として正しいのか否か…
YouTuber、俳優、ラジオDJへなるまでの経緯
１）大手企業を退職した理由は？
お酒を売るためでなく、ラグビーをするために入社した
生涯のキャリアを描いて入社している一般社員とは、視点が異なる
上司を見ていて、数十年後にその立場にいてうれしいか？
⇒昇格したとしてもうれしいと思えなかった
現役の時よりも、引退してからの方が
今後のキャリアに対して考えることは多くなった
【仲村さんが当時抱いた疑問点】
「ラグビー（好きなこと）をやらしてもらったからには、この先この会社に還元します」という選手が多い
（トップチームにおいて）すごい希少な経験をした選手であるのに、
「みんなと同じ仕事をやらされる」という違和感
だったら…
「やりたいこと全部やってやろう、何やってもいいじゃん！」
という姿を後輩たちに見せたかった
そして、日本という場所で生きていくからには
「失敗しても良いからチャレンジしよう」と思えた
２）現在は何（仕事）をしているのか？
・サバイバルゲームフィールドでキャンプをする
サバイバルゲームフィールドがキャンプ客を呼び込める
キャンパーは新しい場所を経験できる win-winの関係
・キャンプ用品を背負ってサバゲーをやる
サバゲーをする人がキャンプをするのではなく
キャンプをする人がサバゲーをやる、という逆転の発想
⇒サバゲー雑誌に取り上げられてお仕事をもらうように。
・YouTube「cco1」
ミリタリーとキャンプを軸にしたチャンネルで、サバゲーフィールドでキャンプをする動画もここで公開されている
https://www.youtube.com/channel/UCC6Y96tEo7TIvC3LFsyIJBw
・「海賊ラジオ」でのDJ活動
ラジオ「NACK5」と同じ会社がやっているラジオ番組
・俳優業
SP役などとして、「半沢直樹」などたくさんの番組/映画に出ている
そもそも何から始まったの…？
俳優業として、「ノーサイドゲーム」のラガーマン役が
引退同期の畠山健介さんから話が舞い込んできた
スポーツ経験は活きてる？
周りに振り回されているようだが、自分は何に対しても「やりたい」気持ちが強い
場の空気を読んだり、立ち回りの良さには大きく活かされている
仕事をどうやって集めていくの？
・いただいたご縁に対して、必死に取り組む
・俳優などは、関係性を作ったうえで、ある程度
声がかかることを「待つ」必要がある
・キャンプは、自分を営業しつつ仕事につなげていける
・サバゲーは自分含め3人でやっていて、
発信力のあるメンバーが2人いるからこそ
売り込み方が見えてくる・仕事を広げていく方向が見える
仲村さんが思う仕事への考えについて
１）今後の取り組みたいことは？
パナソニック出身の小西大樹さんという方が指導業をされており
お手伝いすることになったのがきっかけで、
高校生に指導するタイミングがあり
それがとても難しく、同時に面白いものだと感じた
⇒ラグビーをアクティビティの一つとした教育に興味/関心がある
２）今の活動を通じて叶えたい夢や目標は？
俳優・キャンプ・サバゲーなど…
どれか一つでもバズって仕事として形にし、ラグビーをやる後輩たちに向けて
仕事の選択肢の一つとして見せたい
「何やってもいいからあきらめるな」ということを体現したい
「人がやらないことを何でもやっていきたい」
学生へ向けたアドバイス
・「先をちゃんと見た、優先順位をつけることが必要」
自分の人生のキャリア形成を行っていく中で、何を優先するのか
感情もあると思うが、割とドライに優先順位を決めたほうが良い
・「新しくやるべきことがあるのではないか」
やったことは経歴として残るが、もうこれ以上のものにはなりえない
メリット/デメリットを比べ、ある程度ドライな感情が必要
マルチなキャリアや、将来の道へとつながる
仲村さんが大切にしていることとは
自己ブランディング
自分がどういう人間であるか、何を志しているか、知ってもらうこと
「言葉や行動にすること」が人との縁を生みだすのではないか
人がやらないことをやる
いまだかつてない道を切り開いていく
それこそが、今後スポーツに励む後輩たちのためになると考えている
今回もたくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました！
仲村さんから貴重な体験談や、夢をお聞きすることができました。
次回のブレストミーティングは…
7月19日（火）19:00～20:30
ゲスト：ZERO FIGHTERS 代表・監督：伊是名 隼人様
BIG BLUES 代表・監督：下村 健様
千葉にチームを持つ代表のお二人から、「デュアルキャリア」に関する考えや、選手として考えるべきことを紐解いていただきます！
ぜひともご参加お待ちしております！！
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