パートナーの想い 地域サッカーリーグ~saitama.east.sv(サイタマ・イースト・エスファウ)~
スポナビアスリート(運営:株式会社スポーツフィールド)と業務提携したパートナーチームの想い、業務提携の背景をインタビュー形式でお届けいたします。今回はsaitama.east.svで強化担当を務める倉田さんにお話を伺いました。
パートナーチーム
saitama.east.sv(サイタマ・イースト・エスファウ)https://profile.ameba.jp/ameba/saitama-east-sv/
埼玉県東部地区を拠点とし、Jリーグ参入を目指すチーム。
ヨーロッパ式の総合型地域スポーツクラブを目指し、アカデミー、スクール育成年代での強化にも力を入れている。
所属選手は学生から社会人と幅広い年代が在籍し、プロ選手を目指しながらデュアルキャリア(スポーツと仕事の両立)を実践。
倉田 一輝(ITSUKI KURATA)
6歳で地元のチームでサッカーを始め、横河武蔵野FCユース→作新学院大学→CS Codru lozova(モルドバ1部)※プロ契約→PK-35(フィンランド2部)※プロ契約
現在は海外生活の経験を活かし、海外でプロを目指す若い選手に対してサポートを行っています。
また、海外へチャレンジしたい選手も在籍しているため、海外渡航時もサッカーに取り組む環境をサポートしてあげたいと考えています。
―スポーツフィールドとデュアルキャリア支援の業務提携を行う背景を教えてください。
『saitama.east.sv(サイタマ・イースト・エスファウ)』に所属する選手の働く環境を整えたいと考え、今回の業務提携に至りました。
学生から社会人まで幅広い選手が在籍するチームなので、仕事も様々です。
ただ、選手たちはプロ選手やJリーグ昇格に向けて一生懸命取り組んでいますので、サッカーに取り組む環境を少しでも良くしたいですね。
ー現在の仕事内容について教えてください。
株式会社KICS(キックス)という企業を立ち上げ、海外生活で培われたネットワークを駆使し、同じように海外でプロを目指す若い選手に対してサポートを行っており、渡航準備・プロトライアウト・契約まで全面的にサポートしています。
また、埼玉県社会人リーグ1部所属する『saitama.east.sv』という加須市を中心に埼玉県東部地域を拠点とし、Jリーグを目指すチームの運営に携わっています。
地域社会貢献をするヨーロッパ式の総合型地域スポーツクラブを目指すチームで、私自身も選手として出場もしています。
ー倉田さんは海外への挑戦など様々な経験をされていますが、サッカーを始めたきっかけを教えてください。
父の影響でサッカーを始めました。
2004年の東京ダービー戦(ヴェルディvs東京FC)の試合を父と観戦したのが
初めて見たサッカーで、FC東京が逆転した劇的な試合でした。しかも当時最年少記録として森本選手が出場した試合であり、会場の熱気がすごかったことを今でも覚えています。
試合を見ていた私の目が輝いているようで、父からサッカーを薦められてクラブチームでサッカーを始めました。そして、FC府中、横河武蔵野と進み、プロを目標としてきました。
ただ、プロへの壁は高く、大学で更なるレベルアップを考え、声をかけていただいた作新学院大学へ進学しました。大学という環境で経験を積み、プロの世界へ挑戦しようと考えての進学でしたが、実際は描いていた目標と現実がかけ離れていました。
当時は、他の人と違うことがしたいと考えていた私は、大学を退学し、海外へ挑戦しようと考えるようになり、19歳の10月に大学を退学し、11月には海外チャレンジを決断。日本の狭い空間で厳しい評価だったとしても、世界という視点で考えれば、プロとして活躍できる環境があると考えたからです。
ー倉田さんが考えるサッカーの魅力を教えてください。
サッカーは【カルチャー】ではなく、【宗教】のようなものだと感じています。カルチャーを超え、人の生活に繋がっていると考えていて、海外では生活の一部としてサッカーが存在していました。
また、【サッカー】は世界共通の言語だと思っています。
日本の音楽や歴史を海外で話しても話題は広がることは少ないですが、本田圭佑さんなど世界で活躍した選手の名前を出すと反応してくれます。
ー最初の渡航先は東ヨーロッパのルーマニアやウクライナに隣接するモルドバを選びました。どのような理由で選んだのでしょうか?
まず、ヨーロッパの小国で自身のサッカー価値を高めることを目標にしていました。
ドイツの4部リーグで活躍するより、小国の1部で活躍する方が、サッカー選手としての市場価値が高まり、他のチームへ移籍しやすいのではと考えたからです。
当初はマルタエストニアでトライアウトを受けましたが、チャンスを得ることができず、モルドバでご縁をいただいたので、すぐ向かいました。
当時は月5万円ほどの給料と家、食事が付いた契約で、キャリアを積み、次のステージへ行くためのステップだと考えてのことです。
また、コロナウイルスが流行する真っ只中で、通常のシーズンから遅れてリーグがスタートしたため、2,3か月はオフなしで過ごしていましたね。
また、裕福なチームではなかったため、チームの運営が変わると給料未払いなどの問題もありました。今となっては良い経験だと感じています。
1年間モルドバで武者修行し、翌年にフィンランドのチームからオファーをいただき、2か国目の挑戦となります。
ーフィンランドではどのような経験を得たのでしょうか?
フィンランドでは、日本円で18万円ほどの給料をいただき、家と食事がついていましたね。ただ、フィンランドの生活を振り返れば、人生で一番苦しかったと感じています。
とういのうは、ケガをしてしまい、なかなかメンバーに入ることができず、結果的に、成果を残すことができず、帰国となりました。
帰国後は自分の経験を活かし、チーム運営や海外チームへの斡旋をサポートしたいと考え、今に至ります。
―現在の倉田さんの目標や夢を教えてください。
『saitama.east.sv』でJリーグを目指したいです。
加須市からJリーグチームを輩出することで地域が盛り上がると考えています。また、子どもたちへの指導にも力をいれ、ゆくゆくはバルセロナのような総合型地域スポーツクラブを目指していきたいです。
サッカーは生活の一部だと考えているので、サッカーが生活の一部になることを目指していきます。
また、海外への挑戦を目指す選手のサポートは続けていきたいです。
私は日本国内ではプロという高い壁に挫折しましたが、世界という視点で見ると、プロ選手として活躍するチャンスがたくさんあると思います。
そして、海外へ挑戦することで、プロになれないと夢をあきらめたことが間違いだと気づきました。
自分の夢のために挑戦する選手の背中をサポートし続けられればと思います。
スポナビアスリートについて
スポナビアスリート(運営:株式会社スポーツフィールド)は、競技引退後の進路に悩むアスリートや、競技で培った力を次のキャリアに活かすことができないアスリートに向けたデュアルキャリア支援サービスです。
スポーツチームに所属する選手の就労支援やキャリアプログラムの推進を行うことで、スポーツと仕事を両立するデュアルキャリアの実現を目的としております。
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