【2019版】J1参入プレーオフについて解説します
こんにちは！スポーツ観戦アプリSpoLiveの成田です。普段はラグビーと野球と筋トレをやってます。(もちろんサッカーも大好きですよ！！)
本日(12/1 日)からサッカーのJ1参入プレーオフが始まりますね！SpoLiveでも観戦できるようになっていますので、ぜひ使ってみてくださいね！
今回はJ１参入プレーオフについて、解説記事を書いてみたいと思います。「応援してるチームがJ1参入プレーオフに参加するんだけど、J1参入プレーオフってどういうルールなんだっけ？」とか「普段あんまりJリーグの試合見ないけど、J1参入プレーオフくらいはチェックしとこかな」と思っている人向けに書いています！
J1参入プレーオフとは？
J1参入プレーオフとは、2018年から取り入れられた制度で、J2の年間順位3位～6位のチームとJ1の年間順位16位のチームがJ1昇格(残留)をかけて争うトーナメントです。J2のチームは死にものぐるいで最後の昇格枠を掴み取るために、J1のチームは何が何でも残留するために、それぞれが全力を尽くして戦います。リーグの昇格・降格を分けるシーズン最後のドラマ、それがJ1参入プレーオフなのです！
2019シーズン結果、それぞれの年間順位は既に決定しており、J2からは3位の大宮アルディージャ、4位の徳島ヴォルティス、5位のヴァンフォーレ甲府、6位のモンテディオ山形が出場を決めています。J1からは16位のチームが残留をかけて争うことになります。
J1参入プレーオフはJ1チームが有利
J1参入プレーオフは、J1チームが有利な仕組みにできています。その要素が「試合数」「対戦場所」「試合形式」の3つになります。それぞれ解説していきます。
・試合数
J1チームは1試合のみ戦うのに対し、J2チームは3試合戦わなければなりません。トーナメント形式ですので、単純に試合数が少ないチームが勝ち上がりやすいです。ただ、試合数が少ないメリットはそれだけではありません。試合数が少ないJ1チームは選手のコンディションを整える時間が用意されています。
今回の場合、J1チームの選手はJ1参入プレーオフ最終戦である12/14(土)に合わせてコンディションを整える時間がありますが、J2チームは、プレーオフでは1試合でも落とせない状況が毎週続くので、そうはいかないのです。短期決戦であるからこそ、選手のコンディションは試合の明暗を分ける大きな要因になりますが、それもJ1チームにとって有利な条件となっているのです。
・対戦場所
サッカーはホームゲームが有利になるとされているため、チャンピオンズリーグなどの海外リーグの大きな大会ではトーナメントであってもホーム＆アウェーの2回戦勝負が原則となっています。しかし、J1参入プレーオフでは、各試合1回戦勝負です。J2チーム同士の試合では、年間順位が上位のチームのホームゲーム1試合のみとなります。12/14(土)の対戦でも、J1チームのホームゲーム1試合のみなので、戦い慣れた場所で試合ができるというメリットがあるのです。
・試合形式
試合形式は90分間（前後半各45分）の試合。引き分けの場合は年間順位の優位性を確保されるためJ2チーム同士の試合では年間順位が上位のチームが勝利となります。J1チームとJ2チームの試合で引き分けた場合、J1チームが勝利となり残留が決まります。つまり、J1チームは引き分け以上なら残留確定となるので、この試合形式も、J1チームにとって大きなメリットになっています。
12/14(土)の対戦においては、J1チームは試合スコアが0-0でも勝利となるので、点を取られない守備的な戦法を取るのがセオリーになるでしょう。一方で、J1チームと対戦するJ2チームは点数を獲得することが絶対条件になるので、攻撃的な戦法を強いられることになります。
なんでこんなにJ1チームにとって有利な仕組みなの？
ここまで読んだ方は「J1チームに有利すぎる条件では・・・？」と思われたかもしれません。ただ、これには事情があります。J1参入プレーオフが始まる前年の2017年までは「J1の下位3チームが自動降格」「J2の3位～6位のチームでJ1昇格プレーオフを争い、優勝チームがJ1昇格」となっていました。
しかし、2012～2016年までにJ1昇格プレーオフを勝ち上がり、「前年のJ2の3番目」でJ1に昇格したチームは、いずれも1年でJ2に再降格していました。J2の3位～6位のチームは、J1昇格プレーオフで勝ち上がったとしても、J1において勝つことは厳しかったのです。
この問題があったため、J1昇格プレーオフの参加チームにJ1の16位のチームを加えた計5チームによるJ1参入プレーオフが2018年より始まることになりました。試合のレギュレーションは上述のとおり、J1チームにとって有利になっています。J2の3位～6位のチームの昇格のチャンスは残されましたが、いままでよりもずっと昇格のハードルは上がっているのです。
J1参入プレーオフの見どころ
ここまでJ1参入プレーオフについて解説してきましたが、最後に見どころをお伝えしておきます。それは、ズバリJ2チームの「背水の陣」です！このような一発勝負の短期決戦では、シーズン中見られないようなプレーが見られることも少なくはありません。圧倒的有利なJ1チームに対して、J2チームはどのようなプレーを見せるのか、楽しみですね！