良いとこ見つけようぜ
人ってなんか、相手の悪いとこばかりに目がいく時、あるよな。
それは会社でも友達同士でも、夫婦でもそう。
本当は相手のいい所を見つけたいって思ってても、あいつのここがダメだとか、嫌いだとか。
仕方ない部分もあるけど、やっぱり良いところを見つける目っていうのがないと人生、つまらないし、世界も広がらない。
そんな事言いながら、俺だって全然だめなんだけど。
で、それは子どもたちの世界にも広がってる気がする。
広がってる、というか、もうはじまっている、というか。
「今日ね、○○くんがね、おねしょしたよ」とか、「○○ちゃんがね、まだ、あれ出来ないんだよ」とか。ネガティブちくりのオンパレード。
これは大人に原因があるのか、わからないけど。ちょっと異常。
そういうお年頃って話で済まさないでほしいね。これは。
人の優劣をそんな子どものころから叩き込まれたら、どんな大人になるやら。たまには、「○○くんって凄いんだよ」とか報告してこい、と思う。
友達の良い所、見つけようぜ。と、子どもたちには言いたい。
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チャリンコに乗っていると、後ろから敵が話しかけてきた。
敵「パパ、知ってる?」
今日も敵は唐突。
「何?」
敵「○○くん(男の子)ってさ、すぐ泣いちゃうんだよね」
でたよ、ネガティヴちくり。
本当にな、もううんざり。この話だけはしたくない。
「おまえさ〜、いつも言ってるだろ。友達のダメなところばっか言うなよ。
もっと良いところ見つけようぜ。」
敵「良い所?」
「そう、良い所。あるでしょ。○○くん(男の子)の良い所。言ってみろ」
敵「ん〜〜〜」
は!?
何それ!ちょっとガッカリ。こいつは友達の良い所がパっと言えないのか。
自分の息子ながらにクソ野郎だな。
敵「○○ちゃん(女の子)じゃダメ?」
?
急に対象が変わったぞ。しかも、女の子。
まぁこの際、よしとしよう。
「いいよ、じゃ、○○ちゃん(女の子)の良い所は?」
敵「あのね、やさしいんだよ、この間も泣いてる子に、「大丈夫?」って言ってあげてたり、あとはね〜」
何、何!すげーいっぱいあるじゃん!良い所!
そうそう、そうだよ、友達の良い所、見つけるやつになれよ!
「おお!いっぱいあるね!じゃ、○○くん(さっきと別の男の子)は?」
敵「ん〜〜〜〜」
?あれ?さっきの勢いは、、?
敵「ちょっとわかんないな」
なんでやねん!!さっきはあんなにいっぱい思いついたのに!
「なんで!さっきはあんなに、、、」
敵「俺、男の良い所、見つけるの苦手なんだよ」
・・・・・。はぁ?
敵「だからさ、良い所の話するのは女の子にしてくんないかなぁ」
こいつはいよいよ、マジでクソ野郎だ。。
「お、おおお、おまえさ、じゃ、パパの良い所いってみな。パパ、男だよ」
敵「パパ?あーパパね、パパかぁ〜」
考え込んでおる。。。。。こわいけど、、、試しに、、、、、
「おっけー、おっけー。わかった。じゃ、ママは?」
敵「あ〜!ママね。ママはさ、やさしくて、料理が上手くて〜あとはぁ〜」
!!!!!!
マジだ。。。
「おー、わかったわかった、じゃもう一回聞くけど、パパの良い所は?」
敵「また!?しつこいなぁ」
(ここは意地でも聞き出してやる、、!)
「ごめん、ごめん、一個くらいあるでしょ。パパの良い所。。」
敵「そうだなぁ・・・」
自分で言うのもなんだけど、俺にだってあるぞ!良い所!
さぁ言え、言うんだよ!
敵「あ、見つけた!!」
「お!!なんだ!?」
敵「しつこい所」
人の良い所見つけるのって難しいね。。