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第96話・2017年 『女子代表、大目標に手応え』

伝来100年を1年1話で振り返る企画も残り10話を切りました。記憶に新しい身近な話題が続きます。引き続きご愛読ください。取材と執筆は本誌編集部。(文中敬称略。国名、機関・組織名、チーム名、会場名などは当時)

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3大会ぶりに踏む世界男子選手権の舞台はフランスで1月に開かれ、日本は1次リーグでロシア、フランス、ブラジル、ポーランド、ノルウェーとの5戦を総得点120、総失点161の5敗で退き、最終順位は20位で終わる。

「東京オリンピック2020」までの道のりの険しさ、いかに国際キャリアを積み、「東京の相手」を射程に捉えられるか、奮起を期待しての課題となる。
 
3月、予定より3ヵ月余遅れで第16回アジア女子選手権が韓国で行なわれ、日本はカザフスタン、中国を抑え決勝に進出したが、韓国に6連覇を許して2大会連続の2位。9ヵ月後の第23回世界女子選手権に目標を切り替えた。

2年後の「熊本」-「東京」へとつながる重要ポイントの大会は20年(10大会)ぶりにドイツでの開催。
 
日本はブラジルに28-28と引き分けでの発進となり、デンマーク、ロシアに善戦(2敗)、チュニジアを破ってベスト16による決勝トーナメントに勝ち進んだ。最初の相手はオランダ。

互角の戦況から残り5分17-20、そこから盛り返す。20-20。日本の成長を示す攻防で延長戦へもつれ込むが力尽き24-26の敗戦、あと一歩で「ベスト8」を逃した。悔やまれるが「明日」がはっきり見えた。「いけるぞ、おりひめ」。
 
この活気に水を差すニュースも記しておかねばならない。6月、任期(2年)満了に伴う日本協会役員選出を前に執行部内の“乱れ”が表面化。4ヵ月もの間、新体制を発足できぬ失態となった。

第97回は10月28日公開です。


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