金メダル出るか!”スポカレ流”自転車競技(ロード、トラック)観戦ガイド
オリンピックで行われる自転車競技は、大きく分けて5つあります。
・BMX フリースタイル・BMX レーシング・マウンテンバイク・ロード・トラック
ここからさらに種目が枝分かれしていきます。
今回は、オリンピック競技の中でも伝統がある「ロード」と「トラック」をご紹介します!
4都県をまたぐ過酷な長距離レース!
ロードは一般道を走る長距離レース。オリンピックでは以下の2種目が実施されます。
・個人ロードレース(男子/女子)
男子は約250km、女子は約130kmのコースを一斉にスタートし、着順を競う。
・個人タイムトライアル(男子/女子)
1~2分の間隔を空けて1名ずつスタート。男子は約50km、女子は約30kmのコースが設定され、走行時間で順位を争う。
個人ロードレースは、世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」や、人気マンガ「弱虫ペダル」でお馴染み!ヨーロッパやアメリカでは人気の高いスポーツです。
個人戦とはいえ、実質的にはチーム戦と言われています。役割分担を決めて、エースを勝たせるなどの戦術を取りながら勝負が展開されます。
オリンピックでは、1896年の第1回アテネからほとんどの大会で実施。西欧や東欧の国々が中心勢力です。
一方の個人タイムトライアルは、1996年のアトランタから始まった新しい種目。こちらも西欧の列強がメダルを争っています。
最も距離が長い男子ロードレースは、武蔵野の森公園をスタートし、富士山麓などを経由して富士スピードウェイがゴールになります。
パレード走行(低速走行する非競技区間)10kmを含めた総距離は約244km。東京から神奈川と山梨を通過して静岡まで走ることになります!
しかも、標高が1,000m以上ある峠を何度も越えなければならず、世界的に見ても難易度の高いコースとなっています。
2012年ロンドンの優勝タイムが約5時間45分、2016年リオが約6時間10分。一般のサイクリストでは1日で完走できないと言われる今回のコースを、どれほどのタイムで駆け抜けるのでしょうか。
東京オリンピックのロード出場枠は?
ロードレースは最大で男子130人、女子67人まで出場。
2019年10月22日のUCI(国際自転車競技連合)国別ワールドランキングに従い、国に対して以下の通り出場枠が与えられます。
<男子>
1~6位 5人
7~13位 4人
14~21位 3人
22~32位 2人
33~50位 1人←日本(36位)
<女子>
1~5位 4人
6~13位 3人
14~22位 2人日本(23位)
※順位は2019年6月21日時点のUCI国別ワールドランキング
この他、個人成績や地域などを考慮した枠が用意されています。
ランキング上では日本の位置は厳しいものの、開催国枠として男女2名ずつの枠を獲得済みです。
一方、個人タイムトライアルは開催国枠が設定されていません。ロードレースで出場権を得た選手から選出される予定となっています。
ツール・ド・フランス!現在開催中のロードの大会
7月6日からスタートした「ツール・ド・フランス」を筆頭に、UCIワールドツアーなどの国際大会が続きます。
※UCI=国際自転車競技連合
・ツール・ド・フランス 7/6~7/28←最重要!!世界最高峰のレース!
・READY STEADY TOKYOー自転車競技(ロード) 7/21←五輪コースに近い形での実戦!
・ブエルタ・ア・エスパーニャ 8/24~9/15←グランツール(三大ツール)のひとつ!
・UCI世界選手権大会-グランフォンド 9/5~8
・UCI世界選手権大会-ロードレース9/22~29
・国民体育大会自転車競技(茨城)9/29~10/3
・ハンマーシリーズ香港 10/12~13
この他にも数多くの大会が実施され、ケーブルテレビやインターネットで放送・配信されています。
国内男子の注目は、日本のエース・新城幸也!2010年の世界選手権で史上初の一桁台(9位)でゴールするなど、これまでに好成績を連発。今年は合宿中の骨折で出遅れたものの、五輪出場に向けて完全復活を期しています。
この他3度目のオリンピック出場を目指す37歳・別府史之や、前回リオ五輪にも出場した内間康平など、世界を舞台に戦う選手たちをひと足早くチェックしましょう!
自力で出場枠を掴む!トラックは6種目開催
自転車競技で最も多い6種目が行われるトラック。すり鉢状になった1周250mのトラックで行われます。
2018年7月6日から2020年3月1日までに開催される大陸選手権、ワールドカップ、世界選手権手権の成績から算出された「オリンピックランキング」をもとに、各国の出場枠が決まります。
トラック種目は開催国枠が設定されておらず、自力での出場を目指すことになります。
各種目の東京オリンピックで予定されているルールは以下の通りです。
オリンピックでは、個人スプリントやチームパシュートは1900年前後から行われている歴史ある種目です。一方で近年採用される種目も多くなっています。
あるぞ金メダル!最注目は日本発祥”ケイリン”!
トラックで最も注目される種目は、日本発祥の競技”ケイリン”です!オリンピックランキングより、男女ともに出場権獲得はほぼ確実と言われています。
これまでのメダルは2008年北京の銅メダルだけですが、オリンピックランキングは男子が1位、女子が5位(2019年6月26日時点)と、ともにメダルを狙える位置に付けています。
特に男子は、2018年世界選手権で表彰台に上がった河端朋之、UCI世界ランキング個人で1位、2位の新田祐大、脇本雄太(2019年6月26日時点)と、有力候補が目白押しです。
しかし代表枠が2つしかないため、代表選考でも激しい戦いが予想されます。
今後開催予定のトラックの大会
・全日本選手権自転車競技大会-トラック(エリート/ジュニア)9/14~16
・国民体育大会自転車競技(茨城)9/29~10/3
・2019-2020トラック・ワールドカップ11/1~2020/1/26 全6戦
・世界選手権自転車競技大会トラックレース(ドイツ)2020/2/26~3/1
・READY STEADY TOKYOー自転車競技(トラック)2020/4/11~12
さまざまな種目が混在するロードとトラック。ケーブルテレビやネット配信の情報をまとめて管理するなら、スマホアプリ「スポカレ」が便利です!
7月からは世界が熱狂する「ツール・ド・フランス」がスタートするなど、自転車シーズンは最高潮に達します。このチャンスに自転車競技の魅力を生で体感しましょう!
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