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北京五輪を楽しく見る!一足早い注目ポイント紹介【⑮アイスホッケー編】



気付けば2月4日に開幕が迫った北京五輪。

スキーやスケートなどウインタースポーツ全15種目が、20日までの15日間にわたって開催されます。また、それに向けて日本代表選出のための選手権大会などもこれから続々と行われます。

例えばフィギュアスケートは、五輪以外でも毎年頻繁に大会が開催され、テレビ中継もあるのでどんな選手がいるのか、を知っている人も多いでしょう。ですがそれ以外の競技はあまりなじみのない方も多いのでは。

そこで五輪開催前にチェックしておきたい、各競技のルールや注目ポイントを紹介します。最後となる今回は「アイスホッケー編」です。
五輪前にいち早く知っておけば五輪も、そして代表決定戦も楽しめること間違いなし!

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アイスホッケーの種目は?


1924年の第一回冬季五輪から採用されているなど、世界的にも人気のアイスホッケー。
特にアメリカのNHLはフットボールのNFL、野球のMLB、バスケットボールのNBAと並ぶ全米4大スポーツとして人気を集めています。

選手たちがパスをつないだりドリブルで滑走して、リンクの両サイドに設置されたゴールポストめがけて得点をするところはサッカーに通ずるものがありますし、パックを巡って選手たちが体をぶつけ合うところはラグビーを想起させます。


代表人数も23人(平昌五輪時)と、個人種目が多い冬季五輪の中で唯一の、大人数のチームスポーツ、という点でも楽しめると思います!

北京五輪では男子と女子の二種目が行われます。
予選方式に違いがあります。


<男子>
12チームが3つのグループに4チームずつ分かれ、予選グループステージを実施。
各グループの首位と、2位の中でも一番成績がいいチーム、の計4チームが準々決勝に進出します。それ以外のチームもプレーオフに回り、予選で敗れてもまだチャンスがあります。

<女子>
10チームが2グループに分かれますが、Aグループの5チームはそのまま全チームが、Bグループは上位3チームが準々決勝進出と、いびつな形になっています。
Aグループは世界ランキング上位5チームで構成されているため、6位の日本はBグループ。北京五輪開会式の前日、2月3日に初戦を迎えます。




アイスホッケーのルール・採点基準は?


相手のゴールネットに向けていかに得点するか、という点でサッカーと同じですが、足は使わず手にスティックを持ち、ボールではなくパックをコートに打ち込みます。

なおサッカーのように、ボールがラインを割ったら中断する、ということはなく、ラインがなく周りが壁に囲まれているため中断はありません
ゴールネットの裏もプレーエリアになっていて、選手たちは息つく間もありません。

選手たちのポジションは、ゴールキーパー(GK)、ディフェンダー(DF)、フォワード(FW)の3つに分かれます。
基本のフォーメーションはGK1、DF2、FW3名です。

同時にプレーできる選手は、GK1人を含め6人まで。
選手交代は審判に申告する必要はなく、いつでも何回でもできます。
交代時にプレーが中断しないので、いかに迅速に選手を入れ替えるかも大事です。

なにせプレーがなかなか中断せず常に走り回ってますし、激しい接触もあったり体力を使いますので、1分もしないうちに選手が入れ替わることも当たり前。とても目まぐるしいです。

1ピリオドは20分×3セット。
ピリオド間に15分の休憩があります。同点に終わった場合は、得点が入った時点で終わる延長戦を行います(時間は予選の度合いによって変わります)。
それでも決まらなかった場合は、サッカーでいうところのPK戦で勝敗を決めます。

反則行為があると、選手は退場を命じられます。
反則の度合いによって退場時間は異なりますが(最低でも2分)、その間チームの人数も減るので、数的不利になります。

反則やペナルティーの種類など、細かい説明は日本アイスホッケー連盟のサイトをご覧ください。初心者向けのガイドが充実しています。



日本代表が決まるのは?


既に出場チームが確定しており、1998年の長野五輪以来の出場を目指していた男子は、今回も残念ながら出場権を得られませんでした。

一方女子は、国際アイスホッケー連盟の定める2020世界ランキング6位以内の基準を満たしていたため(6位)、早々と2020年4月に三大会連続の五輪出場が決定しています!

平昌五輪では23名が選ばれましたが、12月21日まで開催されている国内合宿のメンバーも23名のため、このメンバーが代表に選ばれる可能性が高いです(2021/12/21時点)。

以下ページから代表合宿のメンバーが確認可能です。



五輪出場が期待される注目選手は?


平昌五輪では待望の初勝利を挙げ、6位となったアイスホッケー女子日本代表。

まずGKでは、3大会連続出場を目指す #藤本那菜 選手。
平昌五輪でも正GKとして活躍し、日本の守護神としての活躍が今回も期待されます!

自身でもYouTubeチャンネルを開設されるなど、情報発信も積極的。練習風景から防具紹介まで、アイスホッケーの裏側が覗けます。


DFでは、五輪初出場を目指す19歳の #山下栞 選手。
幼い頃からアイスホッケーをはじめ、強豪チームに入るために家族で北海道に移住したほど。4月には大学入学と共に移籍も果たし、着実にステップアップしています。

なおチームメイトで姉である #山下光 選手(FW)も代表入りしており、姉妹揃っての五輪出場が楽しみです。


姉妹という点では、 #志賀葵 選手(DF)、#志賀紅音 選手(FW)両選手も注目です。
特に志賀紅音選手は8月の世界選手権でチーム最多の4得点と、日本代表が過去最高の6位に入る原動力に。しかもそのうちの2点は、現時点での世界ランキング1位の強豪・アメリカ戦、という点も勝負強さのある選手として注目を集めました。
まだ20歳ということで北京五輪での活躍次第では、これからの日本のアイスホッケーを背負う存在になるかもしれません。

他にもFWではキャプテンの #大澤ちほ 選手が、ソチ、平昌に続く三大会連続のキャプテンになる可能性が高く、その経験でチームを引っ張ってくれそうです。

また、チーム最年長の #久保英恵 選手も三大会連続出場がかかっています。今はいわゆるスーパーサブの存在。長年培ったゴールの嗅覚で、チームが苦しい時の救世主としての活躍が楽しみです。


そんな久保英恵選手と志賀紅音選手の貴重な対談映像がありますので、ぜひチェックしてください。リンクを離れた素顔の二人が垣間見られます。



まとめ


「なでしこジャパン」「火の鳥NIPPON」のように、代表チームにはたいてい愛称がありますが、アイスホッケー女子日本代表チームは「スマイルジャパン」です。

その愛称のきっかけは4大会ぶりに出場した2014年のソチ五輪で、当時カナダから来たコーチが「どんな時も笑顔で」と言ったことがきっかけ。
つらい時も楽しい時も笑顔で前向きに、という意味が込められています。

東京五輪で銀メダルに輝いたバスケットボール女子日本代表は、五輪前は世界ランキング10位。スマイルジャパンは6位ですが、世界選手権での戦いも好調ですし、出場確定が早かったので代表合宿も頻繁に行って、コンビネーションの成熟に努めています。

バスケットボール同様、大躍進の可能性大!
北京のリンクに、大きな笑顔を咲かせてくれるかもしれませんよ!?

そんな代表選手たちをぜひ一足先にチェックしてください!


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