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開幕目前! Vリーグ女子2021/22シーズンの5つの注目ポイント

いよいよバレーボールの国内トップリーグ・Vリーグの2021/22シーズンの開幕が近づいてきました。4月までほぼ半年にわたって毎週末、全国で熱戦の数々が繰り広げられます。

毎年チェックしている人はもとより、東京五輪でバレーボールに興味を持った方もきっといるはず。
試合を配信で見たり、初めて足を運んでみたい、という方のためにここでは女子のトップカテゴリであるV1に絞って、今シーズンの見どころをご紹介します。



① 巻き返しを誓う五輪出場選手たち

東京五輪は予選敗退と、残念な結果に終わったバレーボール女子日本代表。彼女たちにとってはその悔しさを晴らし、かつ、3年後に迫った次のパリ五輪に向けたシーズンになります。


女子ポイント1

東京五輪の活躍で「古賀ちゃん」がトレンド入りした #古賀紗理那 選手

今回の代表メンバーで、攻撃の中心となったアタッカー陣であるNECレッドロケッツの #古賀紗理那 選手(25)、東レアローズの #黒後愛 選手(23)、 #石川真佑 選手(21)はまだまだ若く、パリ五輪でも主力となることでしょう。
正セッターを務めたJTマーヴェラスの #籾井あき 選手は最年少の21歳ですし、さらなる経験を積む飛躍のシーズンとなること間違いなし。

なお今回の五輪出場メンバー12名のうち、引退や海外移籍をしたのは #奥村麻衣 選手と #荒木絵里香 選手、そして #田代佳奈美 選手の3名だけなので、ほとんどの選手をVリーグで見ることができます。


② パリ五輪を目指す新星も登場!

とはいえ、東京五輪のメンバーも、その座は安泰ではありません。
落選組の巻き返しはもとより、2024年のパリ五輪を目指してメンバー入りを狙う新星も出てきそうです。

その中でも注目は、今年の春高バレーでも活躍したキューバ出身のアウトサイドヒッター、 #バルデス・メリーサ 選手(PFUブルーキャッツ)

今シーズンがVリーグデビューとなりますが、6月に行われた、若手の登竜門であるサマーリーグの東部大会ではチームを優勝に導いた原動力となり、新人ながら最優秀選手賞を受賞しています(フレッシュスター賞とのダブル受賞)。
今はキューバ国籍ですが、帰化を目指していると伝えられており、185cmという日本人離れした体格とパワーで、早くも代表入りが期待されています。

女子ポイント2

二年目ながら実績抜群の #松井珠己 選手

また、司令塔となるセッターでも注目の選手が。
サマーリーグの西部大会で、 #バルデス・メリーサ選手と同じくフレッシュスター賞に輝いた #松井珠己 選手(デンソーエアリービーズ)です。
今シーズンが二年目ですが、日本女子体育大学時代に出場し、 #黒後愛 選手らと共に銅メダルを獲ったU-20代表での第30回ユニバーシアード競技大会(2019年)、 #石川真佑 選手や #山田二千華 選手(NECレッドロケッツ)はじめ若手中心のメンバーながら、あの #キム・ヨンギョン 選手も出た韓国代表を準決勝で破って優勝を果たした第20回アジア女子選手権大会(同)、そのいずれも正セッター、かつキャプテンを務めていました。
黒後、石川、山田各選手といったこれからの中心的な世代のリーダーでもあったのです。

昨シーズンは代表入りした #田代佳奈美 選手がいたので控えにいましたが、彼女が抜けた(海外移籍)ことで今シーズンは正セッターとしての活躍が見られそうです。

③ 金メダリストの外国人選手も集結!

Vリーグには外国人選手も多くいます。東京五輪で韓国のエースとして活躍した #キム・ヨンギョン選手もかつては在籍していましたし、実績のある選手や有望な選手も集まるリーグです。

女子ポイント3

五輪でもVリーグでも攻撃でチームを牽引する #アンドレア・ドルーズ 選手

特に今シーズンは、東京五輪の金メダルに輝いたアメリカ代表のメンバーが3人もいます。
決勝でスタメン出場したJTマーヴェラスの #アンドレア・ドルーズ 選手久光スプリングスの #フォルケ・アキンラデウォ 選手に加え、今シーズンからトヨタ車体クインシーズに #ケルシー・ロビンソン 選手が加入。
金メダリストが3人も揃うシーズンは滅多にありません。

この他にも五輪メンバーには入れませんでしたがアメリカ代表メンバーの日立Astemoリヴァーレの #タップ・ハンナ選手、そして新加入のNECの #サラ・ウィルハイト選手も。
世界のハイレベルなプレーがVリーグで見られます!


④ JTの三連覇を阻むのは? ダークホースは?

続いて今シーズンの各チームの動向ですが、何といっても現在二連覇中のJTマーヴェラスの三連覇なるか、というところが注目です。
ちなみにもし三連覇となると、2007/08~2009/10シーズンの東レアローズ以来の偉業となります。

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昨シーズン、連覇を達成した瞬間のJTマーヴェラス

JTマーヴェラスは前述の#籾井あき、 #林琴奈、 #小幡真子 の東京五輪出場三選手を擁するだけでなく、こちらも前述の #アンドレア・ドルーズ 選手もおり、戦力は安泰。
籾井選手のトスワーク、ドルーズ選手の攻撃力、攻守に存在感を発揮する林選手、そしてリベロとして広い守備範囲を持つ小幡選手と、全く隙のない選手層で今シーズンも優勝大本命です。

女子ポイント5

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昨シーズンファイナル、そしてセミファイナルでそれぞれJTの前に涙をのんだ、#東レアローズ と#NECレッドロケッツ

これに続くのが昨シーズンの上位チームで、五輪メンバーを多くそろえるNECレッドロケッツ( #古賀紗理那#島村春世 、#山田二千華 )と東レアローズ( #黒後愛#石川真佑でしょう。
共に昨シーズンのセミファイナル、ファイナルでJTマーヴェラスに敗れているチームだけに、リベンジという思いも強いはず。

五輪と昨シーズン、その両リベンジに燃える代表選手たちの活躍にご注目ください。

また、ダークホースとしては昨シーズンの9位からの上位進出を狙うPFUブルーキャッツ。前述のメリーサ選手の他、日本代表の #鍋谷友理枝 選手など他チームのレギュラークラスの三選手を移籍で獲得。
台風の目玉となりそうです。


⑤ 一試合制の増加&ファイナルステージの激戦化

試合方式も昨シーズンから変わります。

まずは、一日一試合制が増え、会場数が増えること。昨シーズンまでは四チームが一カ所に集まっての一日二試合開催、が基本でしたが今シーズンは一試合開催が中心になります。
つまり、試合を開催する会場が一気に増えます。
全40都市での開催なので、あなたの住む街の近くで試合が行われるかもしれませんよ!?

試合会場紹介は以下の記事をチェックしてみて下さい。


また、レギュラーラウンドとは別に優勝を決めるファイナルステージですが、従来は上位最大8チームがファイナル進出を目指して争う短期決戦で行われていましたが、今シーズンはレギュラーラウンドが終わったら上位3チームのみがファイナル3に進出するという、狭き門になりました。つまり、レギュラーラウンドがより重視されるレギュレーションです。

しかも、4月9日に行われるファイナル進出を目指す2位と3位の戦いは一試合の一発勝負
より手に汗握る熱戦が増えます(ファイナルは二試合制)。

今シーズンもリーグが盛り上がるよう、Vリーグはさまざま工夫をこらしています。
また、12月26日には所沢市民体育館にてファンフェスタの開催も決定しました。このようなイベントは2019年のオールスターゲーム以来となるだけに、ファンの間でも注目を集めること間違いなし。
詳細は後日発表されるとのことです。

10月15日の開幕から4月16日のファイナルまで半年間、全国各地で繰り広げられる熱戦の数々、ぜひ現地で、そして配信でお楽しみください!

※年齢は2021/10/15の開幕時点


アプリ「スポカレ」ではVリーグ全試合の試合日程・放送配信予定を掲載しています。ぜひ以下のリンクからダウンロードして、Vリーグ観戦に活用してみてください!


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ライター:有本和貴

出版社(KADOKAWA)勤務の傍ら、ほぼ毎週末Vリーグを現地観戦。SNSを通して記事や写真を編集、発信中。「Vリーグ女子会」というイベントも主催。Vリーグ歴は2015年からでもたまたまテレビで見たW杯バレーで、木村沙織さんにハマったのがきっかけ。

・Twitter 


・ブログ

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