気を使った意思決定ではなく、気遣いが大切【実践！スポーツビジネス道場#10】
ポッドキャスト番組「実践！スポーツビジネス道場」の文字起こし記事です。
「実践！スポーツビジネス道場」は一般社団法人スポーツビジネスアカデミ（SBA）の公式オンラインサロン「THE BASE」が毎週木曜日に配信しているポッドキャスト番組です。
スポーツビジネス界で奮闘する若手ビジネスパーソン、酒井翼さん（東京都社会人リーグ2部所属のサッカークラブ「TOKYO.CITY.FC」でスポンサー営業を担当）が日ごろの業務での葛藤や悩み、アイディアをスポーツビジネス界の第一線で活躍し、SBA代表理事を務める荒木重雄さんに壁打ちし、成長していく様子をお届けしています。
荒木）例えば俺がTOKYO.CITY.FCの社長だとして、翼がマーケティングやりたいやりたいって言ってるけど、会社の都合でスポンサーまずやってくれって言う事になったとき、仮に翼が経営陣としての自覚が足りないと俺が感じていたら、次のステップで何を考えるかというと、マーケティングに配属してあげようと思っていても、マーケティングの優秀な人が求人で来たとしたら、その人を採用しちゃうな。
酒井）うーん。
荒木）なぜかというと翼が経営陣になっていないから。そもそも論、会社の立場として翼が将来そういうところを目指していると今の経営陣と握れていて、同じ目標に向かって同じ意思でそれをもしやっているんだとしたら今できる事っていうのをしっかりやりつつもいずれはそういう方向へのフォーメーションを意識した中で動けると思うんだよな会社として。
今やることは3年後5年後かはわからないけど、経営陣の立場でしっかりマーケティングのプロ、スポンサーセールスのプロ、あるいは自分がどちらかはじぶんが担いつつかもしれないけど、フォーメーションを考えた意識でやることが大事なんじゃないかなと思うよね。
酒井）はい。
荒木）スキルが有る無いの話じゃなくて、会社を経営する以上は自分のやりたい事だったり、さっき(7話)言った情熱や夢、そこについてくる人の塊が一番力がある。
なぜなら世の中の会社のマーケティング部長がスキルみんな同じかと言ったらバラバラなわけだよね。スキルが強いからその人が入れるわけじゃないし、それ以上にもっと大事な事あるよねってところに人や仲間はついてくる。その中の人材がたまたま優秀なセールスやマーケターだったら言うこと無いし、そういう人を集めるだけの熱量を今から発信していかないとだめだよねっていう。
酒井）すごく自分の中ですっきりしました。3年後、自分やコアメンバーの5人がどの立場でいたいのかみたいな話を確かにしたこと無いなと思いました。
荒木）そういう話をしないでこんな大事な時にそんなことで悩んでいたらもったいないよね。もしかしたらあるべき姿(やりたい事)が見えていたらこういう形でうまくいったら3年後こうなるってことがすごく明確で、なおかつやっていけばできるということが見えていれば、やるべき事っていわゆるネガティブでなくポジティブにやることに対するステップという位置付けに代わるじゃない？
酒井）そうですね。
荒木）それってすごく素敵な事だよね。
酒井）うん、その通りだなとしか。。。ちょうど合宿の話しが出ているのでその時に話ができたらなと思います！
荒木）今の翼の感じからしたら社長になりたいでしょ？何年後かは別として。
酒井）はい。
荒木）それ若ければ若いほどよくて。社長になりたいと思う人種と思えない人種がいて。どっちが正解とかもないし。社長になったら大変な事ばっかりだし、社長じゃない方が楽だから望んでやる人は変わった人だと思うけど。でもそういう風になりたいと思う人もいるのよ、あなたみたいに。
酒井）ふふふ。
荒木）どうせ思うなら、とことんそう思って、とことん努力するべきだね。それが一番の近道だし、人の上に立つのは簡単な事じゃないから。人の上に立つっていう言葉は語弊があると良くないけど。
人に対しての気遣いが大事ということと、気を使った意思決定をするということの違いってわかる？
酒井）人として感謝するとか伝えるタイミングを考えるとかはやるべ気だけど…ということでしょうか？
荒木）そうそう、自分の意思決定に対して人に気を使って判断するとろくなことが無いという事。
だけど社長は誰よりも人の事を見ないといけないし、考えないといけないし、気遣い目配りする事が人一倍大事。人の意見を聞くことはいいけど、最後は自分の意思で決定するのが大事で。…言うのは簡単だけどいまだに俺もできていないし本当に難しいと思う。でもやらないと結局うまくいかなかったときに後悔する。あの時やっておけば良かったなーと。その連続だけどね。
酒井）それをまた次につなげてって感じですよね。
荒木）そうだね。
≪第10話 終わり≫
■登場人物
➤荒木 重雄 Shigeo ARAKI
一般社団法人スポーツビジネスアカデミー(SBA)代表理事。
株式会社SPOLABo、株式会社スポカレ代表取締役。2005年に千葉ロッテ球団の執行役員・事業本部長、パシフィックリーグマーケティングの取締役執行役員を歴任。日本サッカー協会（JFA）の広報委員をはじめ、官公庁のスポーツ関連プロジェクトなどにも多数参画。
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➤酒井 翼 Tsubasa SAKAI
J1から数えて8部に相当する、東京都社会人リーグ2部に所属するサッカークラブ「TOKYO CITY F.C.」にてスポンサー営業などを担当。
スポーツクラブで働きながら、1000万円プレイヤーになることを目指し、日々奮闘中。
TOKYO CITY F.C. 公式サイトはコチラ
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