『スーパー望遠鏡「アルマ」の創造者たち』
スーパー望遠鏡「アルマ」には熱いドラマがあった!
「アルマ」に関わった日本の天文学者、日本のメーカー、町工場のエンジニアさんの仕事、取り組みを100名近くの方々にインタビューを通して描く壮大なプロジェクトの大型ノンフィクション。
知らないところで、こんな熱いドラマが繰り広げられていて、かつその成果として南米チリの地で、138億年もかけて宇宙から届く電波をキャッチして、宇宙の誕生の秘密を探っているなんて!
もう夢、ロマンとしか言えない。
こんな壮大なプロジェクトが始動していることを、知らずにいるのはもったいない。
その壮大なプロジェクトを動かし、創造してきた日本人の存在を知らずにいるなんてもったいない。
スーパー望遠鏡「アルマ」とは
宇宙からの電波を捉えるスーパー望遠鏡。
ミリ波もすごいけれど、サブミリ波という更に微細な電波を捉えることができるらしい。
22カ国が参加する1000億円規模の天文学プロジェクト。
視力は2000!すごい視力をもっている!
正直、壮大で難しすぎて、アルマの説明は難しいが、とにかく凄い!
詳しくは国立天文台のホームページを参照してください。
「アルマ」の創造者たち
前代未聞のプロジェクトに対して、
不可能といわれたことさえ可能にしてきた。
逆転の発想で、無茶ぶりさえも可能にしてきた。
日本の製造工場の底力、エンジニアの底力に胸が熱くなる。
口径12mのパラボラアンテナひとつとっても、その精度は1000分の1ミリというミクロンの世界。
想像すらできない世界。
最高レベルのハード面とソフト面が兼ね備わってできあった「アルマ」。
詳細は本を読んでいただくとわかるが、本当に、こんなにも多くのかっこいい日本人が壮大なプロジェクトに関わり、ひとつひとつの部品が技術がスーパー望遠鏡「アルマ」を作り上げたのかと思うと、女の私でも熱くならずにはいられなかった。
壮大な夢を見た人たちがいたから、今がある。
見えないものを見ようとした人たちがいた。
宇宙の謎を、誕生の秘密を知ろうとした人たちがいた。
壮大な夢をカタチにした人たちがいたから、今がある。
著者の山根さんが丁寧にインタビューにまわって、その一部をまとめてくれたことで、アルマの創造者たちの取り組みの偉大さを知ることが出来た。
知らないところで、多くの日本人が夢をカタチにしている。
そのひとつ、ひとつが、「アルマ」に繋がっている。
スーパー望遠鏡「アルマ」によって人類にとって新しい宇宙が始まる。
これから、更なる発見が発表されるだろう。
「アルマ」の創造者たちに思いを馳せて、宇宙の誕生の謎に思いを馳せて、夜空を見上げてみたい。