Quantum Observation Lab通信vol.13『回転と光の照射』
Quantum(量子)Observation(観測)Lab(研究所)量子という目に見えない世界を観測により具現化する研究所として、発信していこうと思います。
略するとQOLとなり「Quality of LIFF(生命の質)」にも繋がります。
今回のテーマは「回転と光の照射」です。
先日、東京都写真美術館で『いわいとしお×東京都写真美術館
光と動きの100かいだてのいえ―19世紀の映像装置とメディアアートをつなぐ』を見てきました。
映像装置のはじまりを学び、実際に動かしたりすることで楽しむことができます。
映像が動いて見えるのは、回転と光の照射のおかげということを改めて学びました。止まっている静止画が回転することで、まるで動いているように見えます。
そして最初の基礎となったのは、丸いメンコのようなものの表と裏に描かれた絵です。両端に糸をつけて素早く回転させることで、表裏に描かれた絵は、まるで融合しているかのように見えます。表に女性の絵、裏に洋服のドレスの絵が描かれ、回転することで別々のものが融合し、ドレスを着た女性が現れます。
回転させることで、まるで別々のモノを融合することができる!
表裏一体とよく言いますが、どちらの面が出るか、どちらが良いか悪いかもなく選ぶ必要はなくて、回転させることで、両者が融合して新しい姿を生み出すのは大きな発見でした。
私たちはどうしても「本音」と「建前」であったり、「本当にやりたいこと」と「社会的に求めれていること」が一致せずに苦しんでいることがあります。
どちらかを選ぶ必要はなく、ただ回転させて融合させたら・・・と考えてみるといかがでしょうか?
別々の相反する二つのモノは、回転数をあげることで、融合できることを、すでに人は発明して、映像に活かしています。
外は内の反映と言われるように、外で起こっていることは、内でも起こっていて、内でも起こすことができます。
つまり、一見、まったく交わることがない、まるで対岸にあるようなものでも回転数をあげて、光を当てて見てあげることで、不思議と融合して新しい一つのモノが生み出されるのです。
最近で、一番有名なのは新1万円の渋沢栄一の「論語と算盤」でしょう。相反するように見えて、両者を両立させることが一番合理的であり、意味があります。
両方をどちらかを選ぼうとするより、とりあえず回転数をあげようという意識で物事をみると全く見え方が変わります。
私たちのやることは回転数をただ上げることです。上げることで、両者は融合して新しい世界を見せてくれます。
この世は量子の世界、すべての物質は波であり粒子であり、すべては回転しています。
その回転数により、止まって見えたり、動いて見えたりしています。
私たち自身も、ミクロの世界で見ると回転数を持っています。
回転数を意識して過ごすだけでも、世の中の見え方が少し違って見えるかも知れません。
そして、どこに光を当てるかを自分が意識するだけで、見たいモノが見え、見せたいモノを生み出すことができます。
今までのテーマのバックナンバー
vol.1『観測する自己を上げること』
vol.2『見ている先の情報が入ってくる』
vol.3『空間を意識する』
vol.4『結果に反応しない』
vol.5『無思考の潜在意識がもたらす影響』
vol.6『仕方ないからの脱却』
vol.7『振り返り、カタチにする』
vol.8『アフォーダンスと観測』
vol.9『情報の地と図を動かす』
vol.10『流れは行き先を知っている』
vol.11『地下の見えない世界が地上の見える世界を守っている』
vol.12『今までの延長線上にない”これから” 』