Quantum Observation Lab通信vol.16『偶察力』
Quantum(量子)Observation(観測)Lab(研究所)量子という目に見えない世界を観測により具現化する研究所として、発信していこうと思います。
略するとQOLとなり「Quality of LIFF(生命の質)」にも繋がります。
今回のテーマは「偶察力」です。
偶然の出会いが人生を大きく変えることがあります。
キャリアの中で「計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)」と言われるものがあります。
ビジネスパーソンの中で成功した人のキャリアを調べると、そのターニングポイントの8割が、本人の予想しない偶然の出来事によるものだったそうです。
つまり、偶然の出来事をどう掴み、自分の人生に活かしていくかが大事になってきます。
計画的偶発性を起こす行動特性には5つのポイントがあるそうです。
①好奇心(Curiosity):新しいことに興味を持ち続ける
②持続性(Persistence):失敗してもあきらめずに努力する
③楽観性(Optimism):何事もポジティブに考える
④柔軟性(Flexibility):こだわりすぎずに柔軟な姿勢をとる
⑤冒険心(Risk Taking):結果がわからなくても挑戦する
偶然を意識的に掴み、動かすことで『セレンディピティ』といわれる「思いもよらなかった偶然がもたらす幸運」が起こってきます。
セレンディピティは「やってくる偶然」と「迎えにいく偶然」とがうまく出会ったときにおこってくるそうです。
「やってくる偶然」の流れに乗ることで想像もできなかった世界へいくことができます。ただ、やってくる偶然は自分で意図的に起こすことが難しく、自分の注意のカーソルが向いてないため、せっかくの偶然のチャンスも見逃してしまったり、一回限りのラッキーで終わらしてしまうことがあります。一方で、「迎えに行く偶然」は、自分の意図や意思が必要です。意図や意思を持続させ、常に意識を向け続け、偶然を迎えにいかなければなりません。
だから、ふだんから準備しておかなければなりません。
つまり、「やってくる偶然」が起こりやすい自分でいること、自分が何を求めているのか常に意識して「迎えに行く偶然」に出会っていくことです。
このふたつが出会うときに、思いもよらなかった偶然がもたらす幸運の『セレンディピティ』が起こってきます。
そして、それらの偶然を察知する力「偶察力」です。
偶然の出会いが、後々振り返ると、まるで必然だったかのように感じる事があります。
出会うのは偶然ですが、偶察力を高めて、偶然に気付いて、流れに乗って、出会いを必然に変えるのは自分です。
今までのテーマのバックナンバー
vol.1『観測する自己を上げること』
vol.2『見ている先の情報が入ってくる』
vol.3『空間を意識する』
vol.4『結果に反応しない』
vol.5『無思考の潜在意識がもたらす影響』
vol.6『仕方ないからの脱却』
vol.7『振り返り、カタチにする』
vol.8『アフォーダンスと観測』
vol.9『情報の地と図を動かす』
vol.10『流れは行き先を知っている』
vol.11『地下の見えない世界が地上の見える世界を守っている』
vol.12『今までの延長線上にない”これから” 』
vol.13『 回転と光の照射』
vol.14『エネルギーの流れを見ようとする』
vol.15『強みを抽出する』