箱根旅行 ラリック美術館とオリエンタル急行
箱根にはお仕事の関係で、最近何度も伺うことが多く、箱根の魅力を再発見しているところです。
今回は、たまたま前回、カフェで伺って気になったラリック美術館へゆっくり伺ってきたのでご紹介です
ラリック美術館
フランスを代表する工芸家ルネ・ラリックが手がけた、大胆さと繊細さを兼ね備えたジュエリー、数え切れないほどのジャンルのガラス作品が展示されています。
今回はその中にあります「オリエンタル急行」でお食事ができるとのことで、伺ってきました。
「Orient Express(オリエント急行)」の実際に使用されていた豪華列車のクラシカルな車内は、室内装飾をラリックさんが手がけており、その車内で、ゆったりとティータイムを過ごすことができます。
事前予約はできず、当日の先着順とのことでしたが、ちょうど私たちが伺ったときは空いており、1室貸し切りのような空間で、贅沢にティータイムを過ごすことができました。
当日は乗車券をいただき、時間になったら車内にご案内いただき、極上の空間で、昔にタイムスリップしたかのような、まるでオリエンタル急行のサロンカーで旅しているようなロマンを感じるお時間でした。
ラリック美術館の展示中の「美しき時代と異彩のジュエリー」へ
優雅なティータイムを過ごした後は、ラリック美術館へ。
ラリック美術館に行くまでにも素敵な景色やクラシカルな展示があり、向かうだけでもワクワクします。
中に入ると写真撮影禁止で、お写真はとれませんでしたが、一つ一つの展示は繊細で、かつ輝きを放ち、それぞれの時代背景や様々な新しい文化、芸術と取り入れている様が素晴らしく、じっくり鑑賞してまわりました。
そして、展示一つひっつに書かれているパネルの言葉が秀逸で、じっくり拝読させていただきました。
あの時代の芸術を、現代の方がどのように捉え表現して、そして後世に残すかで、作品は実は大きく価値を変えます。
時代的な意味を持つもの、大きな変換を起こした作品、新たな発想を与えた芸術などなど。
私の師である先生と伺ったのですが、そのパネルの言葉をじっくり読まれ紐解いてらしたので、スタッフの方にこのパネルの言葉を書かれた方を伺うと、武蔵野美術大学の新見隆先生とのこと。
同じ芸術、作品でも、そこにどのような説明、言葉を加えるかで作品の見え方は大きく変わってきます。
作品本体を見ていても、その時代背景、つくられた時代、そのときにその方の取り巻く環境などを知ることで、更に作品に彩りを与えます。
かつ、その作品がどのような流れの中で生み出され、それによって次に繋がって今にまで続く「何か」を感じることができます。
そんな言葉を紡いだ解説なのか紐解きを拝読することができ、更に学び深いモノとなりました。
インフラ整備が整っていないあの時代に、日本のジャポニズムが、閉塞したヨーロッパに伝わり、新しい変化を起こしたということは本当に素晴らしいこと。
ただ、展示物を鑑賞するというだけでなく、深く紐解き、今に活きる「何か」を感じられる時間を過ごすことができました。
美術館は一人で行く?誰かといく?
ある人が、「美術館を誰かと一緒にいって何が楽しいのかな。どうせ美術館の中では話せないし」と言っていたのを聞きました。
私も基本は美術館や展示は一人で行くことが多かったのですが、誰かと一緒に行くのが好きでした。
それは、共感できる相手がいるからと思っていましたが、実はそれだけではないと気付きました。
別にお話できなくても、自分ではない視点で作品を捉えている方とご一緒させていただくことで、新しい視点や、私がスルーしてしまうところに注目している姿などを見て、自分では気付けない新しいものをいただけているからだと思います。
同じ作品を見ても、捉え方、感じ方は違い、その違いを楽しむこと、自分にはない視点を取り入れられることが、楽しみの一つです。
じねんじょ蕎麦 箱根「九十九」へ
美術館のあとは、気になっていたお蕎麦やさんへ。
「地中海のエーゲ海のようなお洒落な空間で味わう老舗蕎麦」
知らずに中に入ってびっくり。
まるでおそば屋さんには見えないようなお洒落な空間でした。
蕎麦よりうどん派の私でしたが、そば派に変更しようと思うくらい、人生で三本の指に入るくらい美味しいお蕎麦でした!
箱根に行く際は、ぜひ伺ってほしい場所です。
今年に入ってから、箱根に伺うことが多く、いろいろと魅力を発見しています。
他にも気になる場所がいっぱいあるので、またゆっくりと訪れたいと思います。
特別に宿泊させていただたいお宿のお写真