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狩猟音楽祭の魅力を考える。[MHRise]

おれは、2021年9月28日19時より配信されたモンスターハンターオーケストラコンサート〜狩猟音楽祭2021〜を視聴した。当日の生配信だけでなくその後約2週間に及んで公開されていたアーカイブもほぼ毎日視聴した。
この記事では、そんな狩猟音楽祭の感想とその魅力、果てはモンスターハンターというゲームそのものの楽しみ方にまで触れられればと思う。

この文章は個人の意見が9割を占めているため、狩猟音楽祭に全く興味のないやつはここで読むのをやめることをすすめる。読むやつは毛根が半減する覚悟で読め。

誰にでも取っ付きやすい

おれは今までこういったゲームの中で流れる音楽を実際にオーケストラで演奏されているのを聴いたことが無かった。当然、狩猟音楽祭の存在は知っていた。だが、基本的に東京などで行われていたりチケットの値段が高かったなどの理由から機会に恵まれなかったのだ。当時の記憶ではそういう理由があった気がする。

だが、今回はオンラインだ。席数など関係無いし会場なんて行かなくてよい(行く会場がない)。自宅で部屋着のまま、好きな飲み物を手に、ソファでだらけながら楽しめるのだ。配信内で司会の方が仰っていたが、海外でも視聴されている方もいたようだ。また、料金だが多分全部一律で3000円。約2週間のアーカイブ視聴も含まれた値段だ。こういったイベントでコスパの話をするのは下衆だと分かってはいるが、はっきりいってお得だろう。気軽という点でこんなに取っ付きやすいコンサートは初めてだったかもしれない。

ちなみにおれは、ローソンの店頭では購入できません、ネット上で買ってくださいと記載があったにも関わらず普段全く行かないローソンに出向き、店頭のLoppiとやらを10分くらいずっとポチポチしている不審者となっていた。
注意書きを疎かにするやつはこうやって痛い目を見る。自分だけは引っかからない、大丈夫だと思わないことだ。今回はおれがそうだった。

ただのクラシック

ゲームのBGMなんでしょ?わざわざそれを聞くの?という考えが少しでもあったやつは今すぐその考えを改めろ。そういうやつは恐らく音楽だけでなく、あらゆる芸術に対して趣を見出せない、感性豊かという言葉からは程遠いような人間だ。おれたちはそんな人間であってはならない。おれたちはこのコンサートを通してモンスターハンターというゲームをより深く楽しみ、人間らしい感動を覚える人間にならなくちゃいけない。

いいか、このコンサートはクラシックなのだ。おれはピアノが弾けるので、音楽のことは一般人よりは分かる。そしてこれは実際にクラシックだった。また、おれが間違ってローソン店頭でポチポチしていたLoppiの中の狩猟音楽祭詳細ページもカテゴリとしてはクラシックと分類されていた。(チケット購入はできないが詳細は記載されていた。)
お前はクラシックを聞くのに「わざわざ」という言葉を思い浮かべるのか?そんなやつがいたらおれは直々に首を落とし、葦名の首無しを1体増やすこととなってしまう。

3000円とは思えぬコンテンツ

先ほどコスパの話は下衆だと言っておきながらコストパフォーマンスの話をするつもりかお前!と言いたいやつもいるだろう。しかしチケットを購入していざ聴こうとなったら出来るだけ楽しみたいと思うのは人間当たり前だ。
プログラムは大まかに公開されていたが、実際は17曲(うちメドレー4曲)ほど演奏された。また、辻本さんやボーカルの加藤さんなどによるちょっとした裏話もあり、とても充実感があった。東京フィルハーモニー交響楽団をはじめとしたプロの奏者ばかりであり、当然だが曲の内容も非常に良いものであった。気になるなら来年の狩猟音楽祭を聴け。

また、それぞれの曲がゲーム内BGMと全く同じ譜面かというとそういうわけではなく、各曲に過去作アレンジや独自のアレンジが含まれておりところどころ感動で鳥肌が立ちまくった。個人的には爆鱗竜バゼルギウスの戦闘曲、「飛来せし気高き非道」のクライマックス、バゼルギウスを知っている人間ならば聞いたことのあるフレーズを活かしたアレンジでおれの心は爆発四散し、アレンジが脳内にすり込まれ今でもすぐに頭の中で再生できる。それほど印象に残る良いものであった。

ここまで読んだやつの中で、モンハンというゲームだけでこの世界観を満足できていると感じているやつはここから先は読まない方が良いかもしれない。

モンハンという世界の別の楽しみ方

モンスターハンターというのはゲームの名称であり、基本的にモンハンが好きなやつはどれかしらの作品をプレイしていることが多い。この狩猟音楽祭はゲームとは関係が無いが、モンハンという世界をより深く楽しむための好奇心、探究心を満足させてくれるという意味ではこのコンサートも楽しみ方の立派な一部である。当然、このイベントを知らなくたってモンハンを十分なほど楽しんでいるやつはいるだろうしその度合いも人間によって違う。だが本当に満足できてるかなんて分からない。モンハンに関するグッズを収集することに満足感を覚えるやつ、モンハン酒場などに行って自分の味覚を満たすことが好きなやつ、魅せるためのプレイを追求するやつ、己のルールの中で徹底的に狩りの真髄を極めるやつ。色々いるだろう。どのやり方が正しいなど無い。この記事は、狩猟音楽祭というイベントに参加してまた違った観点からモンハンという世界に切り込んでいくのも良いではないか、という意図で書いた。

おれは音楽が好きなので特別こういったイベントに強い印象を抱いているのかもしれない。しかし、現在のモンハンライズには飽きてしまったというやつもいる中でこのように界隈を盛り上げるイベントが行われるのは素晴らしいこと。是非とも来年の狩猟音楽祭、参加してみてはどうだろう。ゲームそのものは開発がもたらす物だが、ゲームがどれだけ盛り上がるかはおれたちがいくらでも決めることができる。


この文章は主観が9割なので、それは違うだろうという意見があったらそっと懐にしまうか私の自宅に向けてFOX2してくださると幸いです。



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