オンライン投票 実現への課題と個人的な所感

 10万円給付がオンラインで申請できるんなら、選挙の投票もオンラインでできるでしょうが。と直感的に思った。けどされていないということは何かしら課題があるとされているはず。それらを検索して個人的にまとめた。

課題1:誰にも強制されず、自由な意思で投票できるか

 なるほど。
 最悪のケースとしては有権者が悪の組織に拉致監禁されて「**党に投票せよ、さもなくば・・・」と脅される事件が想定される。これは投票所での紙投票では(選管すら巻き込んだ極悪組織でもない限り)起こりえない現象である。
 オンライン選挙導入済みのエストニアでは「選挙期間中、何度でも投票をやり直すことができる」というシステムで対応しているそう。とはいえ投票最終日の朝から晩まで拉致監禁されたらどうしようもない気がする。

 また、老人ホームなどでどれだけ自分の意思が反映できるか分からないお年寄りに対しても投票を半強制的に行うことができてしまう。
 とはいえ、そもそも老人ホームにいる方々の現状を調べたところ、選挙当日に投票場所が施設内に設置され、生活相談員の立ち合いのもと、そこで自筆記入し投票という流れだそう。であれば、オンライン投票になったところで状況は何ら変わらないはずなので、自由な意思が反映できる程度も変わらないと考えられる。むしろPCやタブレット上でのオンライン投票は自筆よりも操作は楽だと想像できるので、老人ホームの利用者にとっては投票のハードルは下がると考えられた。
 でも・・・老人ホームよりも在宅介護の方が、非血縁者すら介在しない密室状態なので子の意思が反映され得る危険があると考えた。これはクリアしないといけない課題と思われる。

課題2:システムを安定的に稼働させられるか

 今回は10万円給付がオンラインでできている、という前提を踏まえて考えたいので、この課題は考える必要がない。というか、いつも有権者に郵送される投票者券みたいなやつに番号割り振って、オンラインでそれ入力して政党や候補者選ぶだけですよね?10万円給付の10万倍簡素なシステムになりそう。
 ちなみに電子投票という、投票所で電子機器で投票するやり方があって、地方でちまちま使われていたそうですが、システム安定性やコスパの点から使われなくなったそう。岐阜県可児市では選挙無効もあったんですね。でも、いまは10万円給付をオンラインで申請できる時代なので、そんなことはなくなるはずです。

課題3:かけるコストに対してメリットが見合うか

 投票数が1票でも増えることは、メリットというか、それを目指すことはコスト度外視でマストであるべきと考える。なので、見合う。
 従来の紙投票をやめることはできないためしばらくはコストが上がることは間違いないけど、オンライン投票のインフラが整えば投票所の数は減らせるはず。

課題4:システム内部で不正が行われていた場合、それを窺い知れるか

 システム自体はブラックボックス化されるはずなので、不正を追及できない可能性があるという指摘だけど、これも10万円給付が実現しているからクリアされているはず。
 というかセキュリティ面のリスクもそうだけど、紙投票でも同じリスクは本来残っているのでは?

まとめ:課題1は残りそう

 10万円給付が実現できた前提をもってすれば、他の課題はクリアできる。課題1がいちばん残りそうだけど、選挙の根幹に関わる部分なので何らかの工夫が必要と感じる。
 でも10万円給付を通して他の課題はクリアできることが明らかになったので、ぜひ導入が推進されて欲しいと思う。投票率が0.1%でも改善されますように。

参考にしたHP

https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/4975.html
https://politas.jp/features/3/article/328
https://go2senkyo.com/seijika/168282/posts/127114
https://matome.naver.jp/odai/2141769623171344801