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ゲームレビュー:テイルズオブアライズ
テイルズオブアライズ(PS4版)をクリアして全サブクエスト全ボスを制覇したのでゲームレビューをまとめます。
ネタバレなし。
どういうゲーム?
JRPGの代表の一つであるテイルズシリーズの最新作です。(2021年段階で)
王道的なJRPG。バトルは3Dで動き回るアクション。操作はシンプルに簡単にまとめられている。
良いところは?
グラフィックは綺麗。
バトルが3Dで派手。
バトルの操作がシンプルでとっつきやすい。(過去シリーズと比べても変化・進化している)
技が連発しやすい(技使用に必要なポイントが時間回復するシステム)。
適度に広く単調すぎないフィールド(ドラクエ11的な感じ)。
次の目的地の案内やパッと移動できるファストトラベルなどストレスなく遊べる最近のゲームのトレンドを押さえている。
分かりやすいストーリー。
豊富なサブクエスト(全部で70あります)。
サブクエストをやった方が育成・装備集め・スキル収集などメリットが多い。
装備を揃えるストレスが少なくサクサク進めやすい。
レベル上げてればほぼどうにかなる。
挿入曲で感動するらしい(原曲派もいるのでそこは人それぞれの気もする)。
釣りがある。
悪いところは?
ロードがやや多い(PS4版では)。ロードに関しては、最初にキャラやフィールドを読み込んで、次にちょっと遅れてNPCやマップを読み込んだりなど工夫はされている。
中盤以降はバトルが派手すぎて何が起きてるか敵の攻撃なのか見辛くなる。
装備が簡単に揃えられるので最強武器などのありがたみや希少価値があまりない。
ストーリーが分かりやすいため考察の余地がない。
難易度はかなり緩いので人によっては拍子抜けするかも。
舞台内の専門用語がやや多く最初から出てくるので、最初は慣れるのに戸惑うかも。(ライブラリに用語集があるので復習や確認は可能)
ストーリーは?
王道のJRPG。
分かりやすさを前面に出している内容。
謎や考察の余地はあまりない(ストーリーを進めれば全部ちゃんと分かる・判明するようになっている)。
自分の名前も顔も分からない記憶喪失状態で発見された鉄仮面が主人公。
主人公含めた周辺は奴隷であり、他の星から侵略してきた別の人種に300年支配されてきた世界。それが本作の舞台である。
過去のシリーズと比べてどんな感じか?
テイルズオブヴェルセリアからさらにバトルシステムに改良が進められててサクサク派手なバトルができるようになっている。
技が時間回復するポイントを使うシステムなので技を連発しやすい。(その代わり回復魔法だけはCPというMPの代わりみたいなものを消費する)
CPはマップアクションでも消費するため、CPが足りないとアイテムで回復しないと先に進めなくなったりは構造上起こりえる。
サブクエストの重要性が高い。やらないと解禁されない技や育成要素があったりするので寄り道がとても大事。
次の目的地をナビゲートしたりファストトラベルがあったり、道中の雑魚モンスターをちゃんと狩っていけば装備を作るための素材がだいたい揃えられる、など全般においてサクサク進められてストレスフリーな難易度で統一されている。
難しくて詰まりがちな箇所がほとんどない。レベルを上げればほぼ解決する。
装備が揃えやすくなっており、武器や防具はあまり困らない、重要性が低い。
その代わりアクセサリにこだわることができる、いろんな鉱石を集めて理想のアクセサリを作るこだわりが可能。(装備の特殊能力はアクセサリにしかない)
ポイントを貯めて2周目以降を始める時にレベルアップしやすいなどを選んだりするシリーズ恒例の要素がなくなった。その代わり宝箱やサブクエストクリアでたまに入手できるアーティファクトがその要素の代わりになっている。(経験値+80%のアーティファクトとかある)
プレイ時間は?
サブクエスト全制覇、全ボス撃破でプレイ時間60時間手前。
サブクエストはやった方が育成もちょうどよくなるので寄り道しないで最短クリアはあまり想定しない方がよい構造。
どんなやりこみがある?
理想のアクセサリ作り
闘技場みたいなコンテンツがありタイムアタックを狙うような試合もある
釣り(魚のサイズが記録に残る)
全スキットを見る(道中の雑談・会話シーンをスキットと言う)
全宝箱を開ける
全装備を集める
料理の全レシピを集めて実際にそれぞれ作る
2周目以降でクリアまでのタイムアタックを狙う(あまり意味はない自己満足の範疇)
総評
ストレスフリーで快適に遊べるJRPGを目指したという出来。
サブクエストで寄り道しまくった方が良いバランスになっているので寄り道大好きな人には特に向いている。
ライトユーザーを中心とした新規参入者獲得を狙っているみたいな作り方。
実際に遊びやすいがその反面やりこみ要素や総プレイ時間はやや薄めになった印象。
一文で形容すると”優等生なJRPG”。
フィールドやマップはドラクエ11スタイルに近く、バトルはFF7Rなどの3Dアクションに近い。バトルフィールドはやや広めの円形なのでFF7Rのようにフィールドが狭くて戦いにくい・ストレスが溜まるというようなことはない。
最後に
100点満点中89点の高得点。やりこみやボリュームはやや物足りないがストレスも少なめで集中して遊びやすい楽しみやすい。
ストーリーは王道で分かりやすいため捻りもあまりなく個人的には物足りなめ。
人にオススメする際はキャラの掛け合いの雰囲気が嫌いでなければ大丈夫というところ。体験版をやればスキットも体験できるのでそれをやれば雰囲気もつかめる。
主人公のオススメの技はシリーズ恒例の魔神剣と空中突進する風神剣。前者は安全に遠目から戦いやすくなる(終盤はバトルが派手になり敵も怯みにくいので遠目から戦った方がやりやすい)、後者は地を這う魔神剣を当てにくい敵には代わりに使いやすい・空中への攻撃判定があまりない敵だと安全に連発して狩りやすい長所がある。