『上田麗奈 1st LIVE Imagination Colors』の客席にいて
はじめに
こんにちは初めまして、よだんです。
表題の通り、2021年3月14日に行われた『上田麗奈 1st LIVE Imagination Colors』を会場の客席で見ていた感想を綴りたいと思います。
アーカイブ配信が2021年3月21日23:59まで出来ます。そしてアーカイブ期間が終わってから見る方はBDなどの映像でご確認ください。(会場アナウンスで映像収録の旨がありました)
この記事では公演の内容を大いに書いていくので配信/映像をまだ見ていない、という方はお気をつけください。また、私目線の考えや感想が中心になります。気に入らなかったり不快に思われる方もいらっしゃるかと思います。そのときはこの記事を閉じて私のアカウントをブロックしてください。あなたの考えや感想はあなたのものです。
加えてセットリストやメディア記事は見ずに書こうと思います。私の記憶と感想なので。
以下、感想
舞台上田麗奈
大まかに、身も蓋もない言い方をすれば、客は殺されていました。
客入れの演出も含めて、ライブというよりは舞台や映画を見ているかのような感覚に陥るほど上田さんのパフォーマンスは一曲一曲にフォーカスしており、客席の緊張を解く隙を与えませんでした。
公演開催が決定されてから告知されていた厳しい注意事項等。昨今の情勢をみて感染症拡大防止の観点からルールが厳しくなるのはご存知の通りです。ただ、その中で見逃されていた1文があります。
ペンライト及びサイリウムを振っての応援は、演出の都合上禁止とさせていただきます。
https://www.lantis.jp/artist/reinaueda/news_1614590206.html
"演出の都合上"
「レギュ厳しすぎワロタ」で済ましていたものにこれほど感謝するとは思いませんでした。「楽曲の色を想像する、物語を創造する」というコンセプトで演出に集中させたいライブにおいては色を掲げるサイリウム・ペンライトが邪魔であることは言うまでもありません。この情勢でなくてもこの一文は存在したと思います。上田さんがアクションを起こすまで何もしてはいけない。そのような空気が客席にあったと思います。できることは呼吸に感情が乗ることぐらいでした。
上田さんがMCで「お客さんが空気を作ってくれた」とおっしゃっていましたが、そうさせるほどの緊張感を用意しておいてよく言うなあ、と思っていました。
少し長めの転換時に「今しかねえ!」と給水する空気が客席に走ったのが面白かったです。
楽曲の色、そして物語
ライブ本編の内容について書こうと思います。
ここからに関しては配信を見る方が詳しいと思いますが私の思うところを書きます。
開演前アナウンスが終了してから長く、波の音と紗幕へ投影される光で世界観へ誘い、一曲目の「海の駅」へと繋げました。おそらく今回のライブの空気を作り上げるのには十分すぎる演出だったと思います。
一曲目が終わり自己紹介が始まった時点で「ここでMC入るんだ」と思いましたが、今回のライブを振り返るとやはりここが最適だったと思います。
小MCを挟んで「眠ってもいいですよ」と言いつつ「sleepland」で物語を始める演出。ランティス祭りでは終わった時点で本を閉じましたが今回は開いたまま。ここから怒涛のように様々な物語が繰り広げられました。
曲順はあまり覚えていませんが全体を通して上田さんが楽曲ごとの感情の波で歌われていると感じました。一曲、一文、一単語それぞれに喜怒哀楽では表せない感情が乗っており、まさに生の表現と言った感じでした。舞台のセットを登ったり客席の近くへ行ってもその楽曲を表現することに注力しており、舞台演出であると感じました。特に「ティーカップ」ではステージを大きく使っていましたが、どこも見えておらず絶望していく様子がみえました。「アイオライト」や「あまい夢」で振っていた手も演出であり、レスではないと思っています。(自分の方に振っていなかったからではありません)
バンド編成かピアノだけなどいろいろな憶測が飛び交っていましたが、今回のライブにおいてはオケのみが正解だと振り返られます。他の方が交じると別の物語が生まれてしまうので。
ライブを終えて本を閉じ、夢の世界を完結させて去っていくのもとても良かったです。
アンコールというよりカーテンコールを求めての拍手に段々とリズムがついてしまったときはうわあと思いましたがそれもご愛嬌。
"チーム上田麗奈"
持ち曲を3曲を残して終わったということを考えるとアンコールでやるんだろうなと思っていました。しかし、MCの「過去の自分を、今の自分を、そしてこの先の自分を、抱きしめてあげられるように」という言葉でこの3曲を最後に残した意味がわかりました。
夢の世界から新たな旅を始める「リテラチュア」、”あなた”へと願う「Campanula」、これからの理想を歌う「Walk on your side」で締めるのが"チーム上田麗奈"としての回答だと感じました。「Walk on your side」で今回のライブで唯一クラップを促したあたりでもそう思いました。
曲前MCの終わりに拍手に紛れてリテラチュラのイントロで「ソレ!👆」のクラップが後ろから聞こえてきたのが面白かったです。
終わりに
今回のライブでは"圧倒された"というのが率直な感想です。空間を支配し、楽曲の物語をこれでもかと表現する姿に呑まれていました。衝撃的すぎて見落としている部分や私が気づいていない部分などここに書かれていないことが今回のライブには沢山あると思います。
これを読んでいる方へのお願いです。自分の気持ちが整理出来たタイミングでも、どこかに感想を書いていただけると幸いです。あなたが感じたこのライブの色、物語を教えて下さい。
夏に新しいアルバムが出るということで、これからの上田麗奈さんのアーティスト活動をとても楽しみにしています。上田麗奈さんの歌がより多くの人に届いていくことを願って、結びの言葉とさせていただきます。
P.S. 上田麗奈さん、『上田麗奈のひみつばこ』放送一周年おめでとうございます。
P.P.S. チーム上田麗奈さん、映像商品は早めに出していただけると助かります。
よだんです 好きに正直に 人生第2章