飼い主さんの理解度を向上するためのPREP 法を使用した病気の説明
説得力のある文書やプレゼンテーションを構成するためにPREP法というものがあります。
PREP法における「PREP」とは以下の4つです。
P=Point(結論)
R=Reason(理由)
E=Example(具体例)
P=Point(結論を繰り返す)
最も強調したい事柄を最初に持ってくることにより、話の理解度を高めるという方法らしいです。
私も今、PREP法を診察に取り入れています。
通常の診察の流れは、まず飼い主さんのお話を聞きます。
そして必要と思われる検査を提案して、同意が得れれると実施します。
そして検査結果がそろってから説明に入ります。
ここからがPREP法です。
簡単な例をあげます。
まず結果
『腎臓病の可能性があります』『糖尿病の可能性があります』
などを伝えます。
そして理由
『腎臓の数値が高いです』『血糖値が高いです』など
そして、その他の検査結果について説明します。
そしてまた結論
『腎臓病です』『糖尿病です』
と、またお話して大事なことを理解しやすくします。
最期に治療方法や治療例について説明します。
あれ?
PREPじゃないな。PRPEだ…
まぁ、いいんです!
重要なのは最初に『結論』を一度伝える事なんです!
他にもSDS法とかもありますしね(笑)
検査を待っている間は、飼い主さんはとても緊張しています。最初に伝えられたことが一番印象に残りますし、検査が終わってすぐに要点を伝えないと、結局何なのか分かってもらえない時もあります。
PREP法を意識してからは、特に年配の飼い主さんにも話が良く理解されているように感じます。
しかし、結論を一番初めに伝えるといっても、
『がんです』
『もう手遅れです』
なんてことはいきなり言わないです。
深刻な状態の時は、必ずオブラートに包みます。
ただ、動物の症状の原因を突き止める事って、けっこう大変なことも多いので、
『まだ、ちょっと原因がはっきりとしないのですが…』
から始まることも結構あります。(笑)